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第11章 1話 ホテルからの依頼

「ねえねえ、ホテルどこにしようか」と旅行を計画中の女性。


「このホテル見た目よさそうだよ」と一緒に旅行へ行く友達。


「なんかこのホテル、レビュー低くない?」


「大浴場は実際は個人風呂レベルとか騒音がうるさいとかコメント欄が荒れてるね」


「写真と違うって詐欺じゃん」


「こっちのホテルの方が評判いいよ」



◆◆◆


「あんた最近ゲームばかりやっていない?」と泉が言う。


「だって面白いじゃん。泉もやろうよ。対戦しようぜ」と僕が言う。


「あんたまた徳川選んでいるの?」


「だって武将強いし」


「綾〇路とか〇崎とか畠〇とかでやってやろうって気概はないの?」


「全くないよ」


「じゃあ私は島津で」


「そっちだってずるいじゃん」


「徳川選んでいる人にいわれたくありません」


「そうだ城とか行ってみたくない?」


「この辺からだと八王子とか?」


「もっと残ってる方がいいな。せめて小田原で」


「じゃあ依頼で見てみて、小田原から依頼があったらね」


「やったあ」



依頼内容 ホテルのレビューが操作されています 犯人の特定


報奨金 捜査をしていただいた探偵には3万円支給 成功報酬25万円


場所 神奈川県小田原 


注意事項 ランクB以上 2組のみ 秘密厳守



「まさか本当に小田原があるとは」と泉が言う。


「よっしゃあ決まりだね。さっそく申し込みだ」


翌日僕たちは新幹線に乗っていた。


途中で焼売弁当を食べながら、小田原へ向かった。



「ちょっと早く着いたね。小田原城見ていこう」と僕が言う。


「あんたわざとでしょ。普通もう1本遅いので来るものでしょ」と泉。


「いいじゃんこの城、駅から近いし」


「しょうがないね」


とお城に向かって歩き出す。


お城に着くと女性2人が城を見ながら何か言っている。


「ここってさ、ただの城じゃなくて関東全部の中心だったの分かる?」と眼鏡をかけた女性。


「北条氏康の時代、小田原ってほぼ関東の首都みたいなものだしね」ともう1人の女性。


「ここがすごいのは、秀吉の大軍を相手に長期間持ちこたえた城ってところ」


「石垣の積み方とか、包囲戦前提の設計なんだよ」


僕は聞き耳を立てながら豊臣に負けたのでは……と思った。


「「北条いいよねえ」」


2人が城に入って行く。


僕らも入って行く。


城の中でも2人は歴史談議を続けていた。


「あー面白かった」と僕が言う。


「まあ来て良かったわ」と泉もまんざらではない様子。


「じゃあ集合場所に行こうか」と泉に言う。


2人の女性も「さあ出陣だ!」と言って歩きだす。


2人は僕らの前を歩く。


道を曲がっても……。


そして待ち合わせ場所に着いた。


ホテルのロビーに。


それらしい男性が立っている。


目印のホテルのタオルを左手に持っている。


「「依頼を受けたものですが」」僕らと先ほどの女性2人が同時に言う。


僕は思った。


この2人探偵かよ。


歴女コンビだ!

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