↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
52/65

第10章 3話 次の土地

「茶碗の売買記録が無いのですが」と僕が言う。


「それなら、店のどこかに残っているのかな」と娘が言う。


「どう見ても無いでしょう~↑」とガラガラの店内を見て言う宝田さん。


「どうしましょう」と心配そうな依頼主。


「分担して探しましょう」と僕が言う。


「誰がどこ~↑」と志木さん。


「泉は、宅急便の送り状の控えをチェック。志木さんは、帳簿の再チェック。僕が見落としたのかもしれない。宝田さんは、一応店内を探して下さい。僕は娘さんと雑務のノートを見ます」


4人が分担して探していく。


最初に宝田さんが「やっぱり、店内には無いわ~↑」


「帳簿にもなし~↑」と志木さん。


泉も「送り状にもないよ」と言う。


僕は雑務ノートの端に、茶碗。50万円。金沢。とだけ書かれたメモを見つけた。


「金沢の人へ売ったようですね」と僕が言う。


「なんで帳簿からもれたんだろう」と娘さん。


「金沢に住む尾関さんですね。収集家です」と依頼主。



そこで5人で名古屋から金沢に向かった。


金沢に着くとさっそく収集家の家に向かう。


ドアのチャイムを鳴らすと男の人が出てきた。


「こんばんは尾関さんですよね」と僕が聞く。


「そうですが、あなたたちは?」


依頼主が代わって「あれ?あなたは息子さんですか?お父様は?」


「父は去年亡くなりました」


「そうですか。実は名古屋の古美術商から茶碗を買ったとわかったので、お願いに来たのですが」


「茶碗ですか?知りませんが」と息子さん。


「でも名古屋では確かに」と僕が言う。


「ちょっと待ってて下さい」と家の奥に行ってしまう。


5分後あるノートを持って戻ってきた。


「遺品目録です。やっぱり載っていません」と息子さん。


「見てもよろしいでしょうか」と僕が聞く。


「どうぞ」


「あのお父様の仏壇に手を合わせに行ってもよろしいでしょうか?」と依頼主。


「どうぞ」と言って依頼主を案内する。


「あっ」と声が聞こえた。


その後謝る声も。


依頼主が戻って来たので、なにかあったのかと聞くと、「仏壇の横にお茶会らしき写真があって、そこに茶碗が写っていました」


「それでは確かにここにあったということですか」と僕が聞くと、


「そういうことになりますね」と依頼主。


息子さんも写真に写っていたため、その茶碗が家にあったことを認めた。


では何故遺品目録に載っていないのだろうか。


僕は泉と、ミュージカルコンビを見る。


みんな「分からない」という顔をした。


そして夜も遅いので一旦ホテルに向かう。


そこで各自別れて部屋を取った。


いつものように泉は一人部屋を選び、僕は依頼主と同室になった。


僕と依頼主。


ミュージカルコンビ。


泉の1人部屋に。


僕は依頼主と、何故遺品目録に載っていないか話し合ったが答えは出なかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。