第9章 2話 あいうえ
指定された時刻に屋敷を訪れると、空き部屋のような部屋に通された。
僕たちしかいない。
すると「あと2組来られます。しばらくお待ちください」と使用人らしい人が言う。
少し経つと、派手なスーツの2人組と何故か蝶ネクタイをしてる2人組がやって来た。
そしてこの家の主もやって来た。
「話は3週間ほど前になります。差出人のない絵葉書が届きました。消印は昭島です。すると妻のアイシャドウがなくなった。翌週は板橋の消印でイヤリングが。その翌週は浦安の消印で腕時計がなくなりました」
「昭島、板橋、浦安……あ・い・うですか」と僕が言う。
「ええ。となると次は"え"のつく郵便局の消印で、"え"から始まるものが無くなると思われます。みなさまには犯人の特定をお願いします」
「"え"でつくもので思い当たるものは?」と派手なスーツの2人組が聞く。
「え……鉛筆・エプロン・絵本?」と依頼主
「もっと高そうなものは」とスーツの2人組。
「エアコン?」と依頼主
「物が目的じゃないのか、"え"はどうでもいいのか」とスーツの2人組。
「エナジードリンクやエコバッグかもしれない」と蝶ネクタイの2人組。
「とにかくよろしくお願いします。家の中は自由にしていいので」
すると「旦那様、本日のお手紙です」と使用人が持ってきた。
みんな注目をする。
「ありました。絵葉書。消印は江戸川からです」と依頼主
3組の探偵が絵葉書を見る。
特にこれといった特徴がない。
「絵葉書の絵の部分に心当たりは?」と泉が聞く。
「ないですね。ここはどこの風景なんでしょう」
どうやら絵は関係ないらしいが。
「ではみなさんよろしくお願いします」と言って依頼主は去って行った。
すると「チャオ!みなさん。私たちは老馬と美羅野と申します。ランクはB」とスーツの2人組。
そして泉を見て「お嬢さん、よろしくね」と言ってくる。
この掛け声と白いスーツに赤いシャツに緑のネクタイ。
間違いないこの2人はイタリアンコンビだ。
「ジャジャン!では問題!探偵が好きなラベルは何?チッチッチッチ、ブーブー時間切れ。答えは調べる」と蝶ネクタイの2人組。
「ジャジャン!では問題!幽霊屋敷の裏にあるものは?チッチッチッチ、ブーブー時間切れ。答えはめしや。うらめしや~なんて」と蝶ネクタイのもう1人。
「あ~なぞなぞコンビでいいや」と僕は思った。
「僕たちは謎道と謎染ランクはC」となぞなぞコンビ。
「僕らは片山碧と泉。ランクはB」
自己紹介が終わったので、聞き込みと家の中の探索だ。
"え"から始まるものには気を付けなくては。




