第1章 4話 もう1つの鍵
料理人コンビが賞賛を送る。
今、保管室内に人はいない。
しかし鍵は閉まっている。
密室で間違いない。
さすがAランク、簡単に密室を作り上げた。
しかしすぐに疑問が。
これをやるには、一度中に入らないといけない。
「閉まっているドアをどうやって開けて入ったんだ?」
僕はその疑問を口にした。
推理小説オタクコンビは舌打ちをした。
「これは、密室を誰でも作れることを証明しただけだよ」と鹿撃ち帽を被った人が言う。
そして妹も言った。
「あの、保管室に入りたいので、鍵をもらってきてください」
何故か料理人コンビが鍵を貰ってくることになった。
結局振り出しに戻った。
密室を作れてもなんの意味もない。
僕たちはもう1度保管室を調べた後に、社長室へ。
社長室に入ると、社長がいたのでいくつか質問をすることにした。
「社長室の鍵は最近使っていないんですよね?」と僕が聞く
「そうだね。最近……1か月以上じゃないかな」
「なにか変わったことは感じましたか?」
「うん?ちょっと意味がよくわからないが、特にはないね」
「社長はあまり使わないと?」
「そうだね。あまりというか、使わないね。全く」
「あの、ちょっとこの鍵お借りしてもいいですか?」
「構わんが、おーい品川」と社長が秘書の品川さんを呼ぶ。
「なんでしょうか?」
「この人たちが鍵を使うみたいだからついて行ってくれ」
「かしこまりました」と品川さん。
僕たち3人は保管室へ向かった。
そこには3組の探偵とスーツ姿の最初に会った人がいた。
どうやら中間報告をしているみたいだ。
僕たちはみんなの横を通り、ドアの所に行く。
そしてドアを閉めて持っていた鍵を使い閉めようとするが……
「あれ?この鍵、回せないぞ」と僕が言う。
一同が僕に注目した。
何度試しても鍵は回せない。
使えないスペアキーっていったいどういうことだろうか。
「その鍵はどこで手に入れたんですか?」とステッキを持った人が聞く。
「社長室のスペアキーですが」と僕が答える。
鹿撃ち帽を被った人が虫眼鏡で鍵をジックリと見る。
「これは複製品だ。本物のスペアキーと比べて形状が違う。たぶんかたどって金属を流し込んだだけ。これでは使えないはずだ」
いったい誰がスペアキーをすり替えたのか。




