第7章 4話 宝はどこに
朝から目的の山付近に向かった。
そこで聞き込みを開始。
人知を超えた宝とは聞けないので、このあたりに言い伝えや伝説の類はないかと聞いて回った。
ほとんどの人は知らないと言う。
ただ、年配の人の何人かは、「あの山へ入るな」と言う。
理由を聞くが、そう聞いただけだそうだ。
そしてついに「宝がある山」ということを言った。
どういうことか聞いてみたが、そう聞いただけだと。
「松前藩の隠し金でもあるんじゃないですかねえ」と言う。
「こんな遠いところに?」と僕が聞く。
「だからじゃないんですか。もっと西だったらとっくに見つかっていたでしょう」とその人は言う。
なるほどとは思った。
その後、泉と2人で山を登った。
頂上までは3時間ほどだった。
しかし途中これといったものは発見できなかった。
宝はいったいどこに。
山頂にずっといても仕方がないので山を下りることにした。
すると途中怪しい人たちが。
「こちらアルファ、ヒトヨンマルマル再び調査開始」
「こちらブラボー、了解した。」
「進路クリア」
「前進維持、視認問題なし」
僕らは出来れば迂回して下りたかった。
しかし一本道。
すぐに見つかってしまった。
ミリタリーコンビである。
「君たちもここに来ていたのか。みなここにあると踏んだか」と匍匐さんと言う人。
地図を広げ現在位置を指でなぞりながら「侮れない相手だな」と戦場さんと言う人。
「あなたたちもここだと?」と僕が聞く。
「もちろんだ。だからこうして探している。ところでMREはどれがいいと思う?」
「MREってなんですか?」
2人が顔を見合わせ驚いている。
「君、本気で言っているのか?」
「はい。なんでしょうか?」
「アメリカ軍のレーションだ」
「レーション……?」
2人は信じられないという顔をした。
「レーションとは携帯用食料のことだ」
そう言ってMREと呼ばれるレーションを出し食べ始めた。
2人でこれは当たりかはずれかで盛り上がっている。
その間に僕らは横を通り過ぎ、山を下りた。
「さてどうしようか」と僕が聞く。
「一旦出直しましょう」と泉。
宿に戻り作戦会議を。
泉が「あのレーションっていうのどんな味だろ」と言う。
どうやら気になったらしい。
夕食の後に作戦会議をした。
たくさんもらったデジタル画像のなかにあの山の資料があった。
すると尾根に一本の直線が。
自然の道ではない。
尾根を最短距離で一直線に進むみたいだ。
そこで文献の一文を思い出した。
・正しい道しか辿り着けない
・山へ入ると帰れない
・山そのものが宝を守る
この正しい道とは、尾根を最短距離で一直線に進む道なのではないだろうか。
登山道ではないのだろう。
翌日このルートを試してみることにした。




