第3章 6話 今の時代に
「かおりの人気が急上昇しているだと?どういうことだ?」と依頼主は動揺している。
「理由は調査中です。しかしSNSなどはトレンドになって注目されています。これは炎上による効果だと思われます」と僕が説明する。
「炎上商法的なやつか」と依頼主。
「もしもこれが……」僕は途中で言うのを止めて依頼主を見る。
では君たちは、引き続きマネージャーの証拠探しと、不可解な現象を調べてくれ」と僕らと中二病コンビに言った。
「勝者は悪魔とコントラクトした我らだ」と黒田。
「サヴァイヴは我ら」と赤沢。
「はい。僕らも負けませんよ」
そこへ1人の男がやってきた。
手に封筒を持っている。
依頼主が、封を開ける。
そこには、また写真が入っていた。
今度は女性の顔にボカシがない。
名倉かおりとはっきりわかる写真だった。
そして「彼女はまだ売れる」という一文が添えられていた。
さっそく僕らと中二病コンビは別れて捜査を開始した。
僕は出版社に送られたのも入れて4枚の写真の比較に入る。
そこで僕はある共通点に気づいた。
・それは名倉かおりが最も美しく見える角度
・屈託のない笑顔
・身だしなみも完璧
・そして先ほど送られた写真は、視線がカメラに向けられていた
これはもしやと僕は思った。
泉も気づいたようだ。
2人で顔を合わせる。
そこへ歓喜の雄たけびが聞こえた。
「世界は我らの存在を中心に回っている」
「我らに逆らう者は、すべて滅びる運命だ」
もちろん中二病コンビだ。
依頼主の元へ行き、炎上予測のデーターがマネージャーのパソコンから出てきたのだ。
「これが証拠。犯人はマネージャー。マネージャーが名倉かおりの写真を撮り、炎上商法をやったのだ」と中二病コンビが言う。
「ついに証拠がでたか。犯人はマネージャーの深沢か」と依頼主。
そのやり取りを僕らは見ていた。
マネージャーが指示をしていた?
その後事務所総出でマネージャーの深沢を探すことになった。
戦隊ものコンビと競馬コンビも戻って来た。
「Cランクにやられるとはね」と競馬コンビの馬場さん。
「アップセットは常につきものだろ?」と相馬さん。
事件は解決と思われた。
僕らは名倉かおりを探した。
取材を受けているのがわかり、その仕事後に本人に会う。
僕は単刀直入に聞く「あなたが犯人でしょ?」
「なんでそう思うの?」
「僕もみんなが考えるようにマネージャーが指示をしたのかと思いました。でも逆かも知れないと。あなたがマネージャーに指示をしても成り立ちますよね。マネージャーがこんなリスクのあること提案するかなと」
名倉さんは黙って聞いている。
「身だしなみや、自分の得意角度に笑顔。これらはマネージャーよりもあなたが指示した方が納得できる」
「よくわかったわね。そうよ。全部私が考えたの。深沢には協力してもらっただけ」と名倉さん。
「ちなみに写真に写っている男の人は誰?」と泉が聞く。
「あれ、私の弟」
名倉さんと事務所に向かう。
深沢マネージャーがいるが、必死に否定をしていたようだ。
「深沢ごめんね」と名倉さんがいい、続けて「犯人は私です。当てられちゃった」
事件は解決をした。
後日この騒動に対して名倉かおりが会見を行った。
「今回の騒動。全て私が考えました。スターは作られるものではない。自分で話題を作らなければ消えてしまう。これからは誰かに演出される女優ではなく、自分で自分を売り込みます」
これに対してネット界隈は名倉かおりを支持。
世間は名倉かおりの行動に注目をした。
新しい女優が誕生したのだ。




