第3章 3話 2枚目の写真
翌日また写真が届いた。
呼び出された僕らは写真を見る。
今回も男女が寄り添っている写真だった。
ボカシが入っているがやはり、かおりさんに見える。
しかし、前回とは角度も背景も違う。
どういうことだろうか。
8人で写真を凝視した。
戦隊ものコンビと中二病コンビが部屋を出ていくが、競馬コンビの2人は考え込んでいる。
「ちょっと勝負に出てみますか」と競馬コンビの馬場さんが言った。
「ベストトゥベストの配合理論は魅力的ですが、とても思い切ったことからも結果が出るかもしれませんからね」と相馬という人が言う。
「コロネーションのように?」
「そうです」
「何言ってるのかわかりません」と僕が言う。
「競馬の配合の話ですよ。優れた種牡馬と優れた繁殖牝馬を配合するのがベストトゥベスト理論。まあお金があるならみんなこうしますよね?」と馬場さん。
「しかし昔フランスにコロネーションという馬がいまして、なんといわゆる超近親配合なんですね」と相馬さん。
「気難しくてほとんどまともに走らなかったけど、それでも競走成績は一流でした」と馬場さん。
「で?」僕が言う。
「まあ違ったやり方をしようという訳です」と相馬さん。
「最初からそういえばいいのでは……」と僕が言う。
2人は僕の言葉に構わず部屋を出ていった。
僕たちも前回と同じやり方で、道路ビューで照合する。
結果、西麻布が撮影場所だと判明した。
泉と目を合わせて僕らも部屋を出る。
西麻布に着くと、やはり戦隊ものコンビと中二病コンビがすでに来ていた。
場所も特定した。
「この力、制御できるかどうかは俺次第だ」と全身黒ずくめの黒田さんが言う。
これで2枚目の写真の場所を特定した。
しかし、場所を特定したところでどうなるというのだ。
成果は撮影場所を特定しただけだった。
もっと犯人に迫らなければ。
そういえば競馬コンビはここに来ていない。
違ったことをやると言っていたが一体彼らは何を。
事務所に戻ると競馬コンビの相馬さんが容疑者を見つけたという。
「誰だ?」と依頼主が聞く。
「近藤と言う男だ。芸能専門のスキャンダル写真を生業としている」
「あいつか…」と依頼主の男性。
「まだ可能性でしかありません。馬場が引き続き調査中です」と競馬コンビの相馬さん。
「もう容疑者を」と僕は焦った。
戦隊ものコンビと中二病コンビは落ち着いている。
しばらくして競馬コンビの馬場さんが戻ってきた。
大量の芸能人のデータ画像と写真を持って。
依頼主はそれらを見ていく。
競馬コンビも一緒に見る。
戦隊ものコンビが「構図のクセが違うな。戦闘員なのに怪人より強い感じだ」
「何を言っているんですか」と僕は言ってしまった。
そして近藤は長期間ハワイへ渡航していたことが確認された。
彼が犯人ではなかった。




