5話
彼女が亡くなったとき、娘は、まだ生後4か月だった。
娘には、母親の記憶が無い。
だからこそ、決意を固め、仕事と育児に没頭した。
ただ、がむしゃらに、、、
正直なところ、どうやって育ててきたのか、必死すぎて覚えていないことも多い。
ただ、ひとつ言えるのは、一人ではなかったということだ。
亡くなった直後、喪失感から、一時期、自暴自棄になった。
そんな俺に喝を入れてくれる父や母。友人たち。
たくさんの人が支えてくれた。
俺は、毎朝、お弁当を作り、保育園へ娘を送った。
迎えは仕事のため母にお願いしていた。
休みの日は、毎回、娘と出かけた。
ママがいない分、それを補う為に、、、
娘には、寂しい思いをしてほしくなかった。
だからこそ、母親を補う為に、家族みんなで育てた。
父親として初めての子育ては分からないことだらけだった。
ふと、思う。やっぱり彼女がいて欲しい。
いつもの何気ない日常、、、
そこには、彼女は、いない。
母がいない娘をちゃんと育てていけるか、
2人分の愛を伝える事が出来るのか、
そんな日々を過ごす中、娘は成長していく。
娘が2歳くらいの頃だっただろうか。
初めて「パパ」と呼ばれた。
その時のうれしさは今でも忘れられない。
娘にとって、俺は、唯一無二の父親なんだ。
彼女の分も、この子を愛し、守ろう。
そう、再確認させられた。
初めての執筆です。
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