4話
その後のことは、正直あまり覚えていない。
病院で妻の死を告げられて
何を考え、どう行動していたのか、、、
記憶が途切れ途切れになっている。
葬儀の日
俺は喪主として
妻や俺の友人、会社の同僚、先輩、後輩、
たくさんの参列者の前で、挨拶をした。
けれど、何を話したのか覚えていない。
どんな言葉を口にしたのかも思い出せない。
涙がとめどなく流れ、声は思うように出なかった。
声も震えていた気がする。
俺は、ただ、目の前のことをこなしていた。
そんな感覚だけが残っている。
悲しかった。
苦しかった。
どうして、俺ばっかり、、、
そんな思いばかりを巡らせていた。
ただ、彼女が亡くなってしまったのは、事実だけど、
現実感はなかった。
気がつけば、葬儀は終わっていた。
そして家に帰ると、そこには生後4か月の娘と母がいた。
泣けばミルクを飲ませなければならない。
おむつも替えなければならない。
抱っこもしなければならない。
どれだけ悲しくても、どれだけ苦しくても、
俺は父親で、娘は、俺を必要としている。
その小さな命だけが、俺を現実につなぎ止めてくれていた。
娘を見て、彼女の言葉を思い出した。
彼女「生まれてくる子も愛してあげて」
彼女は、自分を犠牲にしてでも、娘を守って、産んだ。
その彼女の想いを蔑ろに出来ない。
娘を愛し、育てあげる。
彼女に誇れる様に行動する。
すぐには、無理かもしれない。
けど、前を向いていくと決意した。
初めての執筆です。
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