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ログアウト  作者: 狐野柄
第一章:FIRST GAME
3/22

第3話 『参加者』

例のペンギンからルールを教えてもらい30分が経過した。

カクレンボという名目のデスゲームが始まった。


美南(みなみ)「ほ、ほんとに始まっちゃったじゃないの…。」


ショートヘアーの茶髪女子高生が、信じられなさそうにそうため息をついていた。


(あゆみ)「ねえ。美南…。どうするの…?」


美南と一緒にいる眼鏡をかけた女子も困惑したようにそう言っている。

状況が呑み込めない。みんなそう思っている。


美南「どうするって言われても、わからないわよ。とにかく、安全な場所を探して隠れるしかないじゃない。」


歩「そうよね…。どこにいくの?」


美南「そんなのわからないわよ!あんたも少しは考えなさいよね。」


そういうと歩はうつむいた。

それを見た美南は歩きながら言った。


美南「ほら、歩きながら一緒に考えましょ。」


歩「…!…うん!」


――――――校舎内のとある場所――――――


男子生徒A「な、なあ!どこに向かえばいいんだよ!」


女子生徒A「そうよ!何も言わないで!」


チョーカーを付けた男は、黙って1階を歩き続けている。

それに3人の生徒がついていく。


・・・・・・・。


そして、無言のままとある教室前で立ち止まった。


男子生徒A「…?ここって、理科室…?」


チョーカーを付けた男は、ニヤッとしながら理科室へと足を踏み入れた。


女子生徒B「え?何しにここに来たの…?」


男子生徒A「そうだぜ。何しにこんなところ…。隠れるとこなんて…。」


その男子生徒の言葉を聞いた次の瞬間。


???「隠れる?まさか…。僕が隠れるためにここに来たと?」


男子生徒A「え…。あ、違うのか…?」


チョーカーを付けた男が呆れたようにそう言ったあと、もう一人の男がそう言う。


???「当たり前だよ。3時間もあるんだよ。そんな長い時間隠れてる方が疲れるし、生存の確率も落ちるよ。」


女子生徒A「じゃあ、どうしてこんなところに。」


ここに来た目的のわからない3人の生徒は、なにもわからず、知らされずで困惑している。


???「まあまあ、見てな。いいもの作ってあげるから♪」


そう、チョーカーを付けた男は言った。


・・・・・・・。


男子生徒A「てかよー、大丈夫なのか…?」


???「なにが?」


男子生徒A「だからよー、鬼だよ。もう解放されてんだろ?」


もうゲームは始まっている、油断のできない状況、それは4人とも承知している。


???「うん、もう終わったし大丈夫だよ♪」


女子生徒B「え…?何をしたの?」


チョーカーを付けた男は、変な塊を差し出した。


???「これを作ってたんだよ♪はい♪」


男子生徒A「ん…?なんだ?この塊。」


???「ま、もし見つかりそうにでもなった使ってみてね♪」


女子生徒B「で…このあとどうするの…?」


よくわからない塊を受け取った3人は、この後のことについてチョーカーを付けた男に聞いた。


???「ん~特に決めてないしね、てきとーに校舎内まわろっか♪」


一同「えー…。」


その言葉に3人は固まるように、視線をチョーカーを付けた男に向けた。


???「さ、行こうか♪」


チョーカーを付けた男は、微笑みながらそう言って理科室から出た。


――――――校舎内3階 階段前 <洸・快兎SIDE>――――――


一方、時を同じくして…。


(こう)「ついに、始まったな。」 


洸が階段を見ながらそう言った。


快兎(かいと)「でも、始まる前とあまり変わった感じはしないな…。」


洸「あぁ。確かにそうだな。それより、階段は見てるから3階の廊下をちゃんと見ていてくれよ。」


洸がそういうと快兎は3階の廊下を見て指をさして言った。

この時、快兎の目には何かが見えていた。

それは…。


快兎「おい。洸…。あれはなんだ?」


洸「…?なんだ?なんか見つけたのか?」


快兎の指差す方向を洸も見つめた。

それは、人のような形をしている。


快兎「まさか…鬼…?」


洸「…だとしたらまずいな。」


快兎「え…?」


洸「目が合っちまったんだぞ。これはかくれんぼ…見つかったらお仕置きって言ってたよな…。」


それを聞いて快兎はビクッとした。

その廊下の先に見える人影、2人は蒼や焦吉のように特別目がいいような人間じゃない。

だから、鬼なのか人間なのかわからなかった。

とにかく2人は、階段のほうに行き様子を見ることにした。

危険だがもし、鬼じゃなかったとき別の場所にいるかもしれない。


快兎「どうする…!近づいて来てるぞ!」


快兎は人一倍耳が良かった。

だからか、足音の大きさで近づいてきているのがわかった。

それと同時に、快兎は違和感も覚えていた。


洸「(くっそ…。ここは、逃げるべきか?)」


洸が心の中で、逃げるかとどまるかを考えていた。

もし、逃げるのであれば白たちにも伝えなきゃいけない。

そう考えていた時、快兎が声を出した。


快兎「な、なあ。多分よ、鬼じゃないと俺は思うんだ。」


洸「え…?何を言ってるんだ?」


快兎は、なにか確信をもってそう言っていると洸は思った。


快兎「音、足音が変なんだ。」


洸「変?何が変なんだ?」


快兎「一人じゃない。複数人いるんだ。」


洸「複数人…?」


洸が反応して言ったその時・・・。


快兎「来るっ!!」


その快兎の言葉に洸と快兎は身構えた。


洸「ゲッ…!」


洸がその者の正体を目で捉えたときにすごい顔になって声が出た。

そう、洸の目に入ったのは鬼じゃなかった。

その者の正体は・・・


???「やっほ~!洸くん!」


そこに現れたのは、首にチョーカーを付けた男だった。


洸「やっほ、じゃないぞ…。龍斗…。」


龍斗「やはや~、驚きだよこんな状況になってるなんてさ♪」


頭をかきながらチョーカーを付けた男、篠原龍斗(しのはらりゅうと)は、軽く言って見せていた。


快兎「あれ?お前今日学校来てたっけか?」


龍斗「んや!遅刻した!」


龍斗は、当たり前のようにニコニコしながらそう言った。


洸「てか、よく来たな。この状況グループ見てればわかっただろ?」


龍斗「車で送ってもらったんだよ?」


快兎「親にか…?」


龍斗「いや!知らない人に!」


自信満々に龍斗はそう答えた。


快兎「まてまて、よくついていったな。不審者だろもう…。」


快兎はやれやれといった感じにしていた。


龍斗「ま、こうして元気なんだ、大丈夫だったんだしいいってことで!」


吞気にそう言っている。

そう、龍斗はこういう奴だ。


洸「どうでもいいけどな、この人数で行動したらさすがに目立つぞ。危険だ。」


この場に、洸と快兎、そして龍斗と残りの3人とここにはいない白と茜。

さすがに合計8人は多い。絶対に目立つということを考えると一緒には行動できない。

それを言おうとしたとき・・・


龍斗「じゃ、俺たちは2階の方に行くわ!」


洸「大丈夫か?」


龍斗「うん!♪多いと動きにくいし、なんせこっちには秘密兵器もあるからね♪」


そう言うと4人は階段を下りて行った。


快兎「相変わらず愉快だなアイツ。」


洸「そういうやつだからな。」


快兎「あぁ見えて男子の中で、かなり頭がいいほうっていうのがなんか(しゃく)だな。」


洸「ギャップってやつだな。意外とモテるし。」


龍斗「おいおい、せめて階段おり切ってから話せよ!」


洸「まだいたのかよ!」


龍斗「いたよ!」


快兎「わりぃわりぃ!」


龍斗「もう。それじゃ、お互い生きてたらまた会おうね♪」


そういうと龍斗は2階に下りて行った。


洸「さてと、そろそろ白たちと見張りを交代しようか。」


快兎「そうだな!」


2人は白と茜のいる教室へと向かった。


・・・・・・・。


――――――ガララララララ。


快兎「ふー。ちょっと疲れたな。」


2人は白たちと交代し、教室で少しくつろいでいた。


洸「そうだな。というかどのくらい経ったんだ?」


快兎はすぐに携帯を見て時間を確認した。


『9:30』


洸「30分しか経っていないのか。」


快兎「いや、30分経って誰も見つかってないのはすごい方なんじゃないか?」


カクレンボ開始から30分経過した。

そんなにも経っているが、だれ一人見つかっていない。

それは、洸たちからしたら凄いと思えることだ。

普通のかくれんぼならと、2人は考えていた。


洸「ま、取り敢えずは俺たちも運がいいと思っとこうか。」


快兎「そうだな。」


そう普通に話していた。

まるで、学校にいるかのように話していた。


その時だった――――――














































――――――――――――パリーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!


どこかから、激しく何かが割れる音が校舎中に響き渡った。



第3話 『参加者』(完)


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