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ログアウト  作者: 狐野柄
第一章:FIRST GAME
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第2話 『カクレンボ、開始』

教室を後にした俺たちは走り去った。


(あかね)「ね、ねえ、この後どこに行くつもりなの?」


走っていた俺たちは歩き始め、どうするかゆっくり考えることにした。


快兎(かいと)「あぁ。どうするか…。」


そこにいた4人全員が考え込んでいた。


(こう)「その鬼ってのがどこからスタートするのかも重要だが…。探すか?」


茜「いやいや!!結構です!!」


(しろ)「でも、知っとかないとこの後の行動が考えれないわね…。」


鬼がどこから来るのか、はたまた突然現れるのか…。

それは誰にも解らなかった。


快兎「とにかくだ、どこからでも対応できるようにするならよ、3階の階段近くだな。」


茜「え?どうして?」


茜がそう言うと、すぐに答えた。


白「なるほど、2階から来たら見えるし、4階から来たら音でわかる。ってこと?」


白が快兎の伝えたかったことを説明した。


快兎「その通り!」


洸「まてまて。2階からはともかく、4階からの音ってのは判断が難しいぞ?ほかの生徒かも知れないしな。」


洸が気づいた欠点を説明した。

それを説明したとたん快兎は「うっ!!」と、言わんばかりの顔をしていた。


白「そうね。もし3階スタートなら私たちが危険だしね…。この作戦は危険と隣り合わせよ。」


茜「え?!それはごめんだわ!!」


洸「まあまあ、落ち着けよ。とにかく、この近くに教室が何個かあるんだ、交互に見張りを変えて隠れようか。」


洸のその提案に全員が賛同した。

洸は快兎と、茜は白と、組むこととなった。


――――――グラウンド <蒼・焦吉SIDE>――――――


一方同じ頃、蒼と焦吉は…。


焦吉「よいっしょっと!!」


蒼「おいおい、危ないぞ。」


焦吉「大丈夫、大丈夫!」


焦吉は木の上に登ろうとしていた。

そして、それを蒼は「やれやれ」と、言わんばかりに下から見ていた。


焦吉「よし!蒼も登ってこいよ!」


蒼「お前なぁ、ここで見つかったらシャレにならないぞ。」


焦吉「大丈夫だって!」


何を根拠にそう言っているのか蒼は解らなかった。

だが、それは登ればすぐに理解できた。


蒼「よいっしょっと。」


焦吉「ほらな!」


蒼「…!」


ここからグラウンド全体と校舎もみえる見える。

さらに、外からだとここは見えにくいことは蒼も焦吉は確認済みだった。


蒼「なるほどな…。ここはいいな。」


焦吉「だろう!!」


蒼は驚いた表情をし、焦吉は目を輝かせながら辺りを見渡している。

焦吉の目には、グラウンドに出ている生徒が数人見えている。

蒼はずっと校舎の方を見つめている。


焦吉「なんか、探偵みたいだなっ!」


蒼「だな。ここいいな、校舎のほとんどが見える。」


焦吉「お前は目がいいからな、校舎の見張り頼むぞ。おれはグラウンド見とくは。」


そう、蒼の視力は4.0もある。

まるで化け物だ。と焦吉は思うが、焦吉自体も視力2.0もある。

もう十分だろってくらいに、この2人は視力がいい。

今回、この2人のここでの見張りは最適任者だった。


――――――ピロン。


蒼「…まじか。」


焦吉「あー、そうそう。音は消してバイブレーションにしとけよ?聞こえちまったら見つかりやすくなるからな。で、なんだ?」


蒼「あー、わかった。んで、これを見てくれ。」


蒼は携帯画面を焦吉に見せた。


そこには…。



『10分後 オニ解放』



そう、『ですげえむ』のグループに送られてきていた。


焦吉「おいおい、あと少しじゃねぇか。授業と授業の間の10分休憩と同じ時間だぞ。」


蒼「すごい秀逸な例えだな…。ま、そう考えるとゲームスタートまでもうすぐだな。」


焦吉「あぁ。緊張してきたな…。」


蒼と焦吉は、引き続き木の上で全体の把握をすることにした。


――――――校舎3F廊下 <洸・快兎・白・茜SIDE>――――――


オニの解放まで残り僅か。

校舎内の4人はさっきの準備に取り掛かっていた。


洸「よし、まずは俺と快兎が見張りをするよ。危険だと、鬼が近いと判断したら携帯の個人メールで白に送るよ。」


白「うん。わかったわ。」


快兎「その場合はすぐに俺たちは逃げる、2人は隠れていてくれ。」


茜「もし、私たちのほうに探しに来たら…。」


洸「作戦通り頼む。」


白「任せておいて。」


その会話を最後に白たちは教室に隠れ、洸たちは階段近くに待機した。


・・・・・・・。


快兎「な、なあ洸。」


洸「なんだ?」


快兎が唐突に問いかけた。


快兎「なんでこうなっちまったんだろうな…。」


快兎は、そう問う。


洸「さぁな。俺だってわからないよ。」


快兎「ま!退屈ではなくなったけどな!!」


快兎は元気にそう振る舞った。

ただ、洸の中では…。「(もしかしたら先生見たくなるかもしれない。)」

きっと快兎もこう思ってんだろうなと、考えていた。

だが、その考えもたった今の通知にその考えは飛んで行った。


――――――ピロン。


快兎「!?」


ゆっくりと洸と快兎は携帯を開いた。


洸「…時間切れ…。始まるぞ。快兎、バイブレーションにしとけよ。」


快兎「お、おう!」


一通の『ですげえむ』のグループに送られて来たメッセージ。

それを合図に校内にサイレンが鳴り響いた。




『オニ解放 カクレンボ、開始』




――――――校内 <他の生徒SIDE>――――――


その瞬間、他の生徒たちも携帯を一斉に開き既読した。


男子生徒A「お、おいおい!始まっちまったぞ!!」


女子生徒A「ど、どうするのよ!まだ隠れてないわよ!?」


女子生徒B「そうよ!早く隠れないと!!」


とある階の生徒たちが半パニックになっていた。

そこで、一人の男が話し始めた。


???「まあまあ。落ち着きなよー。とにかく見つからないようにするべきだよ。冷静さを失った人間は…あの教師見たくなっちゃうかもよ…。」


その男は、ニタッと笑っていた。

その長い黒髪をなびかせ、首元にチョーカーを付けており、ピアスもあけている。

その男は、他の生徒を引き連れて移動した。












???「さてと、みんな。このゲーム生き残ろうね。ふふ。」


その男は、またもやニタッと笑みを浮かべていた。




第2話 『カクレンボ、開始』(完)


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