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東さんと近藤くん  作者: 月鳴
番外
7/7

私は願う

こちらのタイトルはお友達様よりいだだきました。一応七夕ものです。


ベテルギウスに関して何か間違っていたらすみません!あまり自信はないので、物語のアクセントとしてかるーく読んでくださいませ。



オリオン座―――それは誰もが知っているであろう星座。では、その中の一番明るく赤く輝く星をどのくらいの人が知っているのだろうか。



その星の名は、ベテルギウス。



太陽の1000倍の大きさを持ち、地球からは640光年離れている。



そのベテルギウスは、近々大爆発を起こすかもしれないらしい。






「んだけど、知ってた?近藤くん」


「何が」

「何がって…」

「俺は人のモノローグに突っ込むほど暇じゃない」

「…うん。でね、ベテルギウスが近々爆発するらしいの」

「…スルースキルが上昇しているな」

「どう思う?近藤くん」

「どう思うも何も、もう爆発してるという説もあるじゃないか」

「近藤くんに聞いた私が馬鹿だった


きょーじゅー!」


「はっ?馬鹿っ」



「呼んだかい?」

「はい、近藤くんがまともに取り合ってくれないので」

「なるほど」

「……………」

「教授はどう思います?」

「ベテルギウスの爆発によって起こる二週間の白夜のことかい?」

「…正確には白夜じゃないのでは」

「そうです。二週間も夜がこないなんてすごいです!」

「……………」

「確かに普通の生活をしていて夜が来ない日はまずないからね」




そうベテルギウスはとても大きい星なので、640光年離れていても爆発によってその光が地球まで届き、二週間ほど太陽が二つになる可能性があるそうなのだ。



「でも爆発するってことはベテルギウスは消滅するってことなんですよね」

「そうなるね」

「じゃあもし噂通り2012年に爆発を起こしたら、この先の未来には私たちの知ってる砂時計型のオリオン座はもうないってことですよね?」

「まあ、そうだね」

「そんな先のこと…地球があるかすらもわからないのに」

「私たちと私たちの子孫ではオリオン座の形が違うなんて不思議です。常識が変わるなんて!」

「ふふ、東くんは可愛いね」

「えっ今のどこをどう解釈したらそうなります?」

「僕にはフィルターがかかってるからね」

「俺には教授の頭の方が不思議で仕方ないです」

「ははは君もまだまだ若いなあ」

「(イラッ)」





言い合いをしている(なんだかんだ仲の良い)二人を横に感じながら私は空を見上げた。そこには今も確かに砂時計型のオリオン座があって、私たちを見下ろしていた。





「ねえ近藤くん」

「…なんだ」

「ベテルギウスが爆発してオリオン座がかけても、未来にその光がなくなっても、




ずっと一緒にいようね」









それが私の小さな願い





私は願う








「とっくに二人とも死んでるぞ」

「うん、死んでても良い」

「……じゃあ好きにしろ」

「答えなんてわかってるでしょ?」

「ふん」

「ふふふ。そんな近藤くんが好き」






「…お、」

「お?」



「おれ、……………ンジジュース」






「このヘタレめ」








END










「ところで東くん。七夕の予定は?」

「近藤くんが誘ってくれないので何も」

「そうか。それなら私と「東!お前は俺とベテルギウスを見に行くんだ、いいな!」


「だそうです。なので教授のお誘いは遠慮させていただきます」

「ふむ、残念だ」


「行くぞ東!!」

「はいはい。ていうか七夕に行くならベガとアルタイルじゃないのー?」

「いいから来い!」

「あぁもう。教授、失礼しました」

「ああ、またね」











(……………うーん私はいつまで経っても噛ませ犬だな。いつになったら卒業出来るのだろうか。



ま、近藤くんの頑張り次第かね)





ちゃんちゃん


これを書いたきっかけはベテルギウスのニュースでした。今はどうなっているのでしょうね。


このお話を持ちまして完結になります。ここまでお読みくださりありがとうございました。また別の作品にてお会いできればうれしいです。

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