バトルロワイヤル21
「やはり、こんなものか」
「何が!」
「いくら、アバターや装備が強くても使いこなせていなければ無意味だ」
すると、相手の頭上から光の刃が顕現される。
この状況では、距離も取れない。
手を離そうにも、手を離してくれない。
「お前の負けだ」
じりじりゆっくりと、首元へ近づいてくる。
首に刺さっていく。
喉が熱い。
声が出せない。
HPゲージがどんどん減っていく。
また負ける。
負ける。
負けたくない。
マキナは渾身の力で相手の頭に頭突きを叩き込む。
相手は衝撃によろけて、一歩後ろへと下がった。
視界に『タイラント:リミッターⅡを解放しました』と映し出される。
何でもいい。
今すぐに実行!
掠れた声で言葉を綴る。
「ダ…タイ……ラント……」
次の瞬間、視界からHPゲージが消失し、タイマーのUIが表示された。
視界が赤く染まり、タイマーが99秒から減り始める。
首からは青い炎が吹き出す。
「なんだそのスキルは」
「さぁ、私にもわからない。だけど、あんたを99秒でぶちのめす」
「黙れ」
視界から消えた。
だが、足音が微かに聞こえる。
円を描くように周りを走っている。
背後で音が急に消えた。
「遅い」
マキナは疾走する相手の頭上から刀を胴体に突き刺した。
「がッ!」
「不知火、もっと燃え上がれ!」




