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バトルロワイヤル12
今まで立てていた予想は、良くも悪くも当たっていた。
部屋は鏡写しではあるものの、壁や床、天井の至る所にノイズのような穴が空いていた。
「チッ……嫌な予感が当たった」
デバックが行われた形跡が無い。
あるならば、このように背景のバグは即座に修正しなければならない。
そのままという事は、確実と言っていいほどデバック作業がなされていない。
この穴に落ちれば、恐らく電子の海から帰れなくなるだろう。
それにしても、音の原因が見当たらない。
壁にものがあっているということも無い。
それに───────誰もいないのだ。
人為的なものでも無い。
単なるバグという感じでも無い。
でなければ、この場所を知るというきっかけが無い。
マキナは穴を避けながら壁に伝って歩く。
だが、これといって変わった所がない。
「おかしい。あれは、確かに壁を叩いていた音」
マキナは再び壁に沿って歩き始める。
今度は壁を叩きながら。
仮説として、もう一つ部屋があるのではと考えたからだ。
だが、その仮説は直ぐに崩れさる。
3周したが、空洞があるようなは音、手応えが一切無かった。
「何がしたかったんだろうか」
ふと、2人の社員について考えた。




