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無慈悲な本性6
自殺をしてくれたことで安堵の表情を浮かべる残された女子。
「こ、これで私一人になったから、た、たすけ───────」
「何温いこと言ってるの」
「どちらか死ねば、生かしてくれるって───────」
「それは、私の遊び心だ。そういえば、少しは本気でやり合うと思った。ただ、それだけの事」
「じゃあ、最初から」
許す気など無かった。
「そう、殺す気」
すると、
「ああああああああああああああああああああああああああああああ」
と、叫びながら、向かってきた。
まるで、狩られる獣の最後の足掻きのようだった。
投げやりな動き。
死に際まで醜態を晒すしかできない女子にマキは、哀れみすら感じていた。
全ての拳を受け流す、避けることで対処していく。
「そろそろ、疲れただろ?」
マキは拳を強く握り、女子の溝に打ち込んだ。
一時的な呼吸困難を起こさせ、膝をつかせる。
「さて、違うやり方で最後を飾ろうか」
マキは無理矢理、女子をうつ伏せにさせる。
そして、自分の筆箱からカッターナイフを取り出す。
カチッ、カチッ、カチッと、音を立てながら、刃を出していく。
普通なら、多いと思うだろうが、刃を2枚出した。




