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無慈悲な本性4
廊下に出すと、二人を壁に叩き付ける。
「何がいいか選ばせてあげる。二人とも私に殺されるか、二人で殺し合ってどちらかが生き残るか」
「できない、できません」
「私は出来ないことをしてきた。なら、できるよね?」
やらないと、2人とも死ぬ。
やっても、どちらかが死ぬ。
二人が選ぶのは、どちらかなんてのは、考えなくとも
わかっていた。
泣きながら、二人は応える。
「「殺し合い、します……」」
二人は立ち上がり、互いに構える。
絵に書いたようなファイティングポーズを見せる。
静寂の中、二人は動こうとしない。
「後、5秒だけ待つ」
二人はその言葉にビクリと、肩を震わせる。
怖いのだろう。
互いに死にたくないという思いがありながらも、殺し合いを強要され、逃げるものなら、殺され、二人で押さえ込んでも、確実に振り払われ、殺される。
二人に選択肢など、とうに無かった。
殺し合い、生き残る道だけしか。
そして、二人は動き出す。
拳が混じり合い、互いの髪を引っ張っり、蹴ったり、ただの子どもの喧嘩でしか無い。
このままでは、終わらない。




