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無慈悲な本性3
「おい、肉共。何故権力が人にとって抑止力になると思うかわかる?」
その問いかけに答えるものは誰もおらず、早く逃げないとという意思だけが表情から読み取れる。
「それは、紐を辿れば、警察という武力行使が公的に認められる場合が多い役割があるからだ。だがそれは結局、武力が1番である事を表してる」
「ごめんなさいっ!私たちはただ、指示に従ってやっただけで───────」
「なら、同罪だ」
「あ───────」
マキは脅える二人の女子の髪を掴み、引きずりながら、廊下に出ていく。
「いだいたいたいたいたいいだいだいいだいっ!」
喚き叫ぶ耳障りな音。
あまりにうるさく、マキは右の女子の顔を扉の縁に叩き付ける。
一回目、まだ泣き止まない。
二回目、泣きながら許しを乞う。
三回目───────静かになった。
顔を覗き込むと、輪郭だけは元のままだが、頭蓋は陥没していた。
口元に手を置くと、息は無かった。
マキはその女子をゴミのように投げ捨て、首を踏み潰した。
そして、最後の1人を掴み、引きずる。
二人は失禁しながらも、ただ引き摺られる。
抗えば、痛みを与えられた挙句、無惨な姿にされると、わかったからだ。
二人は後悔に苛まれながら、廊下に出された。




