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制御6
私はそれを了承した。
その日から私は一軍女子の奴隷になった。
荷物持ち、宿題を代わりにやる、窃盗、出来るだけのことは色々やった。
中でも一番堪えたのは、手を縛られ、一軍女子に無理矢理売春させられそうになったこと。
幾度となく、指示を受け、ほとんどを実行してきた。
心を殺してた。
我が出ると、壊される。
そして、恐れていたこと───────いや、わかっていた。
その日が来ることを。
何も嫌がらない。
反応が薄いことから飽きられ始めていた。
そう感じていたある日のことだ。
学校に来ると、自身の机の上にあるものを見て目を大きく開いた。
机の上には、砕けたキーホルダー。
その反応を見て、教室の隅で笑う一軍女子。
キーホルダーをもらった時の記憶が蘇る。
「お姉ちゃんは、一緒にはいられないから代わりにこれ」
渡されたのがそのキーホルダー。
「お姉ちゃんは暴力をするマキちゃんは嫌だから。これが代わりにその怒りを引き受けてくれるから」
その瞬間。
───────あぁ、もうどうにでもなってしまえ。
自分の感情の鎖が壊れた。
沸き立つ感情。
焼けそうな身体。
全てが赤く見える。




