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カテラ村での異変

「アルク、ティアナ。準備は良いか?」


「「はい」」


返事をして俺達は馬車に乗り込む。

一ヶ月経ち五月になり今年も王家主催パーティーがある時期になった。

この一ヶ月は今までの生活と同じ様に訓練してスキルのレベルや身体能力を上げたり冒険者の依頼を受けてお金を稼いだりして過ごした。

パーティーの度に思うのだが毎回馬車で行かないと行けないのが面倒くさい。俺とティアがいれば転移で一瞬で王都に行けるのだがアルベルト曰くこういう移動の道中に溜め込んだ金を落とすのも貴族の務めと言って許してくれなかった。

まあ、そんな義務があるなら仕方ない。偶には馬車の旅も悪くないだろう。それと勿論だがエルミナも御者として馬車に乗っている。


因みに前には言ってなかったが俺達が居るグランハルト領から王都までは4つの町と複数の村を挟んでいる。今日はその複数の村の内一つを通る過ぎて一つ目の町へ到着の予定だ。


そして俺は村につくまでティアと話したりして時間を潰した。


______


それから暫く移動を続けていると今日通る過ぎる予定であるカテラ村が見えてきた。隣ではティアとが俺の肩に頭を預け可愛い寝息を立てて眠っている。

因みに道中はティアと話をしたり簡単な遊びをしたりや御者のエルミナの横に座り、エルミナに馬の扱いを教えてもらったりしていた。

そして俺達は馬車でそのまま村に入った。


俺達は馬車で村の中を進むがどうにも様子がおかしい。何故かと言うと見える村人の様子がおかしいのもあるが若い女性の姿が見えないのだ。


「アルク様、村の様子がおかしいようです」


すると御者をしていたエルミナも気づいたのかそう言ってきた。


「エルミナもそう思うか?」


「はい」


エルミナの返事の後にもう一度村の様子を見るがやはりおかしい。


「父上、一度、馬車を止めて事情を聞いてはどうですか?」


「確かに様子がおかしいな。よし、一度事情を聞く事にする」


そう言ってアルベルトは御者に馬車を止める様に言った。

何やら面倒事が起こりそうに思った俺は取り敢えず俺の横で寝ているティアを起こす事にした。


「ティア、起きてくれ」


「··ん、···おはようございます、お兄様。あれ、馬車が止まっているようですがもう町についたのですか?」


「おはよう、ティア。それと町はまだだ。今は途中による村にいるんだがなんか様子がおかしいから今、父上が聞きに行っている所だ」


「村の様子がですか?」


「ああ、村に活気がないし村に居るはずの女性や子供が一人もいないんだ」


「なるほど、それは確かに変ですね」


「ああ、女性や子供がいないとなると盗賊のたぐいだと思うんだが奴隷制度がないこの国で女性はともかく子供を攫うのはおかしんだがな」


「お兄様、それはつまり他国から来ていると言う事ですか?」


そう俺が考えたのはこれだ。

もしも盗賊が他国から来ているとしたら子供を攫う理由にも当てはまるのだ。


「俺はそう考えているんだが、正確な父上から話を聞かない限りは分からないな。もしかしたら盗賊じゃなくて他に何かしらの理由があるかもしれないしな」


俺がそう言うと丁度アルベルトが戻ってきた。


「父上、どうですか?」


「ああ、お前も予想はしていると思うが盗賊が現れて食料や女子供を奪って行ったらしくて今はここから少し行った所の山にある洞窟に居るらしい」


「やっぱりですか。父上、どうしますか?」


「ああ、他の貴族の領地なら報告するだけでもいいんだがここはグランハルト領だからな。自分の領地に盗賊が現れたとなると放っては行けない」


どうやらアルベルトは盗賊をどうにかする事にした様だ。まあ、アルベルトは領に配備している兵士や騎士などには厳しいがその他の事は優しいのでもしここが他の貴族の領地だったとしても助けると思う。


「父上、ここの盗賊もしかしたらエルメスト王国の者ではないかもしれません」


「なに?」


ここで俺はさっきティアと話していた仮説を話す。


「なるほどな。確かにここはまだ国境に近いし十分にあり得るな」


俺達が話していると村の人が一人こちらに近寄って来た。


「お話中、申し訳ありまけん。私はここの村長をしているシグルと言うものです」


「申し遅れた私はアルベルト・グランハルトだ。今は毎年ある王家主催パーティーに向かっている所だ」


「り、領主様でしたか!す、すいません。何ももてなしもせず···」


アルベルトが領主だと伝えると村長は真っ青になって誤りだした。


「ああ、俺は余り堅苦しいのは好きじゃないからそう畏まらなくていいぞ。それと、話に聞いた討伐の件も心配はいらん。ここは俺が収めている領主だ。そこに盗賊がいるとなれば当然対処はする」


「それは兵を出してくれるというですか?」


「いや、兵は出さないが盗賊は俺達が討伐する」


「り、領主様が直々にですか!?」


また、村長が大声を上げた。


「そうだ。それに実力は心配しなくて良い。俺や妻はこれでも元Aランク冒険者だし。私は娘のティアナはまだ幼いながらにSランク、そして息子に至ってはSSランクだ」


「SSランク···」


村長は自分の村の領主が村に来たり、この世界でトップであるSSランクの冒険者が現れたりと色々あり過ぎて魂が抜けた様に目が虚ろになっている。


そこから復活した村長とアルベルトは話を詰めていって俺達は盗賊を盗賊する事になった。

全員が盗賊を討伐しに行くと過剰戦力だしもし盗賊がすれ違いで村に来たらだめなので俺達の内、半数はこの村に残る事になり、その結果、村に残るのはアルベルトとティアの二人で盗賊を討伐に向かうのは俺とシェリア、エルミナの三人になった。


こうして俺達は盗賊の討伐をする事になったのだった。


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