盗賊の一味
盗賊を討伐する組と村に残る組に別れた俺達は早速、盗賊がいると言う山の洞窟を目指して進んで行った。
山を登り少し進んだ所で盗賊の洞窟と思われる場所は直ぐに見つかった。
その洞窟の入り口には二人の見張りが立っているので盗賊のアジトでまず間違いないだろう。
「どうします?」
するとエルミナがそう聞いて来た。
「取り敢えず、見張りは俺が倒すからエルミナと母上はその後に洞窟の中に固まっていると思われる盗賊を魔法で一網打尽にしてください」
「分かったわ」
「分かりました」
取り敢えず行動の方針が決まったのでまず俺が見張りを倒す事にする。
俺は超隠密のスキルで気配を消してある程度近付いた後、縮地で一緒で近寄り洞窟の見張りをしていた二人の盗賊の意識を音も無く刈り取る。
「終わりました」
「相変わらず、えげつない強さね···」
「は、はい。最近アルク様が何を目指して鍛錬しているのか分からなくなってきました···」
「どうしたんですか?」
何故か呆れられているんだが何かおかしな事をしただろうか?
この後は洞窟の中にいるであろう盗賊達を魔法で一網打尽にしてもらう。
「行きましょう」
「はい」
「そうね」
エルミナとシェリアの返事を聞いて俺達は洞窟に入って行った。
洞窟に入って見ると中は結構入り組んでいて相当広そうだ。
「アルク様、これは手分けして倒して行った方がいいのではないでしょうか?」
「いや、相手が何人いて、どんなスキルを持っているかわからないんだ。時間は掛かるけどここは慎重の皆で行った方が良いと思う」
「···なるほど」
そう、ここにいる盗賊は他国から流れて来た盗賊かもしれないので何をしてくるか分からないのにリスクを侵して別れる必要は無いだろう。
暫く洞窟を進むと少し酒の匂いがして来た。
「近いですね」
「ああ、気配からしても結構な人数いるし面倒だな」
「あら、それならやり甲斐があるわね」
三人でそれぞれの感想を漏らしていると広い空間に出た。
そこには酒を飲んでいる盗賊が20人程いた。
そして村の攫われた人だとと思われる女性が何人か服を脱がされている。
何をしようとしてるかはもう一目瞭然だろう。
「アルク様、早く行きましょう!」
するとそれを見たエルミナがそう言って来た。
確かに俺も似たくないので了承する。
そして俺達三人はそれぞれ魔法を発動する。
シェリアが火魔法をエルミナが風魔法、そして俺が氷魔法だ。
それぞれの属性の魔法が酒を飲んでいた盗賊達を襲って行く。
「ぎゃああぁぁぁ!!!」
「あちいいい!!」
「侵入者だーー!!!」
盗賊達が悲鳴を上げそしてその一人が大きな声で侵入者と言った事で奥からどんどん盗賊が出てくる。この勢いだと軽く50人は居そうだ。
「何事だ!」
そして一人の大きな斧を持ったガタイの良い筋肉ダルマの様な男が出てきた。そしてこの男の強さは周りの盗賊と違い強い事がわかった。恐らく、この男がこの盗賊の頭だろう。
そこでエルミナとシェリアが第二の魔法を放ち始める。
それと同時に俺は盗賊の頭に向かって走り出す。
この男は俺が倒さないとエルミナとシェリアでは勝てない。その事に気付いた俺は直ぐその男の元に向かう。
「何だ!貴様は!?」
「あなたの相手は俺がします」
「ふざけんな!テメーみたいな餓鬼が俺様の相手になる訳ないだろうが!!俺様は元Sランク冒険者だぞ!」
どうやらこの男は冒険者崩れで元Sランク冒険者らしい。確かにそれくらいの実力はあるだろう。
そんな事を考えて間にも俺の後ろではエルミナとシェリアが戦闘を続けている。
「話はこれぐらいにしてこちらも戦闘を始めましょう」
「餓鬼が!舐めやがって!」
俺が戦闘を始める様に言うと盗賊の頭がそのテに持つ大きな斧を俺に振り下ろして来た。
俺はそれをオーラを纏い一歩も動かさずに手に持った剣で受け止める。
「馬鹿な!?」
そして相手が驚きの顔をしている間に盗賊の顔の両腕を切り落とす。
「があああぁぁ!!!」
すると痛みから盗賊の頭が暴れだし、その腕を切り落とされた腕からは大量に出血している。
このまま放っておけば出血で死ぬだろうがもし他国から流れて来た盗賊なら情報を吐かせなければならないので腕を氷魔法で凍らせ止血する。
その後、盗賊は頭が倒された事で総崩れし、直ぐに制圧された。
「ふう、終わったわね」
「そうですね」
「二人は奥にいる捕まった女性や子供を助けに行って下さい」
「あれ、アルク様は来ないのですか?」
するとエルミナが疑問をぶつけて来た。
「男の俺が急に捕まった人の前に出ると怖がられてしまうから女の二人が行って来て下さい。もしかしたら女性が何かされて居るかもされませんし」
「···なるほど。分かりました」
そう言ってエルミナとシェリアは奥に向かった。
そして俺は二人が戻って来る間にこの場所の処理をする事にした。流石子供に大量の血を見せるのは気が引けるからだ。
取り敢えず、盗賊の死体は俺の空間魔法に入れ、残りの盗賊を一箇所集める。そして地面に流れた血を凍らせて終わりだ。これで気休め程度にはなりだろう。
「アルク様!」
暫くすると奥からたくさんの女性や子供を連れた二人が戻って来た。
「捕まった人達は助けられた様だな」
「はい!幸いまだ捕まってそんなに経ってなかったらしく手を出された女性も居なかったそうです」
「そうか、じゃあ村に帰ろう」
「はい!」
そう言って俺達は捕まった人達を連れて村に帰った。
村に帰ると俺達は村の男達の声援で迎えられた。
「アルク、どうやら上手く行ったようだな」
するとその中からアルベルトが声を掛けてきた。
「はい!中に一人元Sランク冒険者と名乗る人物も居ましたが問題ありませんでした」
「Sランクか。それはアルクかティアがいないと危なかったな。···まぁ、何はともあれ良く盗賊を討伐してくれた」
「いえ、私もこのグランハルト家の長男てますから当たり前です」
「そうか」
それから俺達は村から感謝の声を掛けられまくられ少し気疲れして次の町に向かう為に村を出たのだった。
これから暫く投稿が出来ません




