エルミナの出来事 sideエルミナ
私の名前はエルミナ。
帝国の深い森にあるエルフの集落で暮らしていたエルフの一人です。
家族は両親と私の3人だけですが、エルフの集落では集落の人全員で助けあっている生きているので皆家族の様な物です。
そんな平和な集落で私は暮らして来ました。
平和と言っても森なので当然魔物も居ますがエルフは魔力が高く魔法にも適正が多い者が多いので心配ありません。
集落の周りにも闇魔法で認識阻害をして集落の場所を分からない様にしているから大丈夫です。
そうやって平和な日々を送っていたある日、私がいるエルフの集落が襲われました。それも魔物ではなく人間にです。
帝国では奴隷が認められている国でその中でエルフは容姿が整っている為、人気があるそうです。
つまり、人間が襲ってくると言う事は奴隷狩りに来たと言う事です。
奴隷狩りとは奴隷になる集落などを襲って攫い、奴隷として売る事を言うそうです。
勿論、エルフが大人しく奴隷になる訳ではなく得意の魔法で戦います。
しかし、数の暴力には勝てず、魔力が尽きて男は殺され女子供は捕まって奴隷の首輪をされてしまいました。
奴隷の首輪には魔法が付与されていて命令に背くと体中に激痛が走り、首輪を無理矢理外そうとすると爆発して死んでしまう様です。
それで捕まったエルフ達は抵抗出来ない様に魔法を使わない様に命令して魔法を使えない様にされて馬車で運ばれて行きました。
それから色々な町などによる度に捕まった奴隷達は散り散りなっていきました。恐らく、捕まえた奴隷を町の奴隷商に数人ずつ売っている様です。数人ずつ売るのは一気に売ると一人事の金額が低く見られてしまう事があるかららしいでさ。
そして遂に私一人になりました。
つまり次に私が売れていると言う事です。
その日の夜の休憩の時に私は空きをみて逃げ出しました。とにかく方向も何も考えずに一番逃げられる確率が高い森の方に向かって私は一心不乱に走った。魔法が使えないので森にいる魔物はレベルが低いですが持っていた気配察知のスキルで近寄らない様にして逃げました。
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私が逃げ出して3日が経ちました。
この3日間、私はとにかく捕まった人達にまた捕まらない様に逃げていました。
水は森にあった川で飲み、森で育ったのである程度食べられる木の実などを食べて空腹を紛らわせました。
しかし、そんな逃げる日々で疲労が溜まっていたのか思考が厳かになり狼の魔物に見つかりました。魔法が使えない様にされている私は魔物と戦って勝つ事は出来ないし逃げても魔物の方が早いので逃げられません。
そして、私はそれを理解すると座り込んでしまいました。もう駄目です。
集落は襲われ家族を失って奴隷にされてやっとの思いで逃げてこれです。
私が絶望に染まっている間にも魔物はこちらに近づいて来てます。
そして次の瞬間、魔物は私はの首を掻き切ろう襲い掛かって来て私は目を瞑って魔物が来るのを待ちます。
しかし、いつまで経っても私に何も来ません。
そっと目を開けるとそこには剣を持った銀色の髪の男の子がいました。
その男の子の顔は美形が多いエルフでもびっくりするほど整って私には王子様の様に見えました。
私がそんな事を考えているとその男の子はこちらを向き、
「危ない所だったね。大丈夫か?」
と声を掛けて暮れました。
「···はい、助けいただきありがとうございます···」
急だったので私は咄嗟にお礼を言いました。
それからその男の子はこちらを向き何やら考え事をしています。でもそんなに顔を見られると恥ずかしいです。
「顔が赤いが本当に大丈夫か?何処か痛い所はない?」
「えっ?」
恥ずかしくて顔が赤くなっていたらしく男の子がそんな事を言って来ましたがその言葉に思わず驚きの言葉が出て来ました。
私の首輪を見て奴隷だと分かった筈です。
奴隷がどの様な事をされるのかは良く聞いています。
「どうした?」
私の驚きの声に対して男の子はそう言って来ます。ますます意味が分からないです。
「えっと、どうしてそんな事を聴くんですか?」
分からないので私はそのまま聞いてみました。
すると男の子はさも当然とばかりにこう言って来ました。
「いや、普通に人が魔物に襲われていて様子が可笑しかったら心配するだろ?」
いや、おかしいです。普通は奴隷にそんな事を言ったりしません。きっと、奴隷の事をよく知らないのです。なので私は正直に言いました。
「いえ、普通、奴隷にそんな事は聴いたりしません」
すると、男の子はああ、納得の顔をしました。
どうやら理解した様です。
しかし、男の子はこう言いました。
「それなら問題ないな。ここ、エルメスト王国には奴隷制度がないから別に可笑しな事じゃないよ。それで何処か痛い所はない?」
え、ここは帝国じゃなくて奴隷制度がないエルメスト王国?そう私が同様している所で急に私の身体を心配してくれたのでテンパって返事をして噛んでしました。恥ずかしいです。
それからお互いに自己紹介をしました。
男の子の名前はアルクさんと言うそうです。
その後にアルクさんに事情を聞かれたので話しました。アルクさんは無理に言わなくても良いと言いましたが私は我慢して話をしました。
「なるほど。奴隷狩りか、あまり気分が良いものじゃないね。取り敢えずその首輪を外そう」
するとアルクさんは突然そんな事を言って来ました。奴隷の首輪は外す事は出来ません。
恐らく奴隷の首輪の効果を知らないのでしょう。
そう思い、私は奴隷の首輪の効果を教えてあげます。
「いえ、この奴隷の首輪は奴隷の所有者しか外す事が出来ないので外す事は無理です」
「大丈夫。方法はあるよ」
すると男の子はそう言って方法を教えてくれました。何と男の子のスキルでこの首輪を切れば爆発させずに壊す事ができるそうです!
ぜひ、やってもらいたいです!
でももしもの事があるかもしれないと言われましたが私はもう決めました。
結果は成功でした。
アルクさんは私の首を一切傷付けることなく首輪を切ってくれました。
その後は解放された事といままでの事に私は泣き崩れてしまいました。
それをアルクさんは優しい抱き締めてくれて背中を撫でてくれました。
その後、私が泣き止んだ後に私はアルクさんの魔法で屋敷に連れて行って暫く泊めてもらう事になりました。
_____
アルクさんの屋敷に泊めてもらって一週間が経ちました。アルクさんはエルメスト王国の貴族の子供だそうです。
この一週間、私は泊めてもらうだけにはいかなかったので家事の手伝いをしていました。
アルクさんはこの一週間、訓練や冒険者の依頼の時以外はいつも私の事を気に掛けてくれました。
とても優しい人です。
しかし、その優しさに甘えていつまでいるわけには行かないと思い私はアルクさんに呼びに行きました。
すると、丁度朝の訓練が終わって私の部屋の来ようとしていたのか廊下でアルクさんと会ったので私は大切な話しがあるといいアルクさんと屋敷リビングに行きました。
「それで大事な話って何だ?」
「はい、私のこれからの事です」
アルクさんが聞いてきたので私は正直に言います。するとアルクさんはこう言って来ましたわ、
「そんなに急がなくても、別にもっとここに居ても良いんだよ。家事も手伝ってもらってるし」
アルクさんはこう言って居ますがそう言う訳には行きません。
「いえ、そう言う訳には行きません。それで私はこれから冒険者になる事しか頭に浮かびませんでした」
「俺も冒険者だから言うけど冒険者は危ないよ。それにエルミナは今は身内はいないからもし怪我でもしたらやっていけないだろ」
私が冒険者になる事を言うとアルクさんはそう言って否定して来ます。
「ですが、それしか思い浮かばなかったですし···」
そう、私にはそれしかありませんでした。実際金に困って冒険者になるというのは良くある事です。
「家の使用人としてやって行けばいいんじゃないか?」
「え?」
すると丁度リビングに入って来たアルベルトさんがそう言ってきました。
「家の使用人としてなら住み込みで働く事も出来る。幸いこの一週間の家事の仕事を見た限りだとエルミナは家事も結構出来ていたから問題ない」
「そうだな、それならエルミナも安全だし」
「しかし·····」
でも、これまでも沢山お世話になっているのにそこまでしてもうらうわけには行きまけん。
「それにアルクも一年後には学園だ。学園では貴族や金持ちの商人は付き人を付ける事も出来るんだ。流石に周りの貴族は付けていて家だけ付き人を付けてないとなるとグランハルト家が下に見られるからな。エルミナならアルクと同い年だし、付き人にぴったりだ」
しかしアルベルトさんはそう言って来ました。
私も出来るのならそうしたいです。
なので私は正直に言いました。
「···私でも良いのならここで私を雇って下さい」
「分かった、では今日からエルミナを使用人として雇おう」
するとアルベルトさんは決まったとばかりにこう言ってきました。
こうして私はグランハルト家の使用人になりました。




