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アルベルトからの依頼

「アルク、悪いがグランハルト領に他国から魔物が流れて来ている様だから少し魔物を間引いてくれないか?」


指名依頼から一週間経った日、朝食を食べているとアルベルトがそう言って来た。


「魔物を間引くのは良いですけど、他国から魔物が流れて来ているんですか?」


「ああ、アルクは知らなかったな。年によっては国境に近い森などが不作の時とかに偶に食べ物を求めて魔物が移動して来るんだ」


「なるほど。いつもはこういう時はどうしているんですか?」


「いつもは領の兵で対処するんだが最近隣の帝国の様子が怪しいらしいから下手に兵を出して刺激しない方が良いと思ってお前に頼んだんだ。ああ、勿論指名依頼って事にする。後で依頼を出しておくから、やってくれるなら冒険者ギルドで依頼を受けてから頼む」


「分かりました、では今日から少し魔物を間引いて来ます」


「家の領の事とはいえ、すまんな」


「これでも私も長男なので時期当主としてこれくらいなんとでもありません」


取り敢えず理由には納得出来たので了承した。

それと帝国とはエルメスト王国に並ぶ大国で人種至上主義で奴隷制度があるらしい。その為他国との仲も悪く余り良い噂は聞かない。

因みにエルメスト王国には奴隷制度はない。どちらかと言えばエルメスト王国は他国とも手を取り合って行こうと言う考え方だ。まぁ、王国でも一部の貴族は人種至上主義らしく、王様はその貴族達をどうにかしたいらしい。




朝食が食べ終わり屋敷で少し身体をほぐした俺は早速冒険者ギルドに向かった。一様、一度行った事があるので転移でも行けるが久しぶりのグランハルト領の町並みが見たかったので徒歩で行く。


グランハルト領の町並みは流石に王都に比べたらまだまだだが治安が良く活気に溢れていて屋台なども沢山開いている。領の管理が行き届いいている事が分かる。アルベルトはしっかりとしている様だ。

つい匂いに誘われて冒険者ギルドに行く途中の屋台で買い食いしてしまったが無事に冒険者ギルドに辿り着いた。


冒険者ギルドに入った俺は視線が集まる。中には悪意のある視線もあるが俺はそれを気にせずに受付に向かう。


「すいません、俺はアルクと言いますが指名依頼が来てませんか?」


受付に着いた俺はギルドカードを出してそう言う。


「っ!?し、暫くお待ち下さい」


俺のギルドカードを見た受付嬢は思わず声を出しそうになったが何とか堪えて暫く俺とギルドカードを何度か見た後に奥に入って行った。

まぁ、驚いたのは多分俺のランクを見たからだと思うが···。


「アルク様、ギルド長から話があるそうなのでこちらに来て下さい」


「分かりました」


俺はそう言って受付嬢に着いていく。



「ギルド長、アルク様を連れて来ました」


受付嬢の案内で俺はギルド長の部屋に入る。


「おお、君がアルク様か話は領主様から手紙で聞いている。私はここ、グランハルト支部のギルド長をしているエバンと言います。今回は宜しくお願いします」


中には地球で言うボディービルダーの様な筋肉がムキムキの人がいて声を掛けてきた。


「分かりました。任せて下さい」


「それにしてもその年でSSランク冒険者とは大した物ですね」


「ありがとうございます。それと俺には敬語は要りません」


「いえ、流石に領主様の子供にその様な事は出来ません」


「えっ、俺が貴族って事を知っているんですか?」


「ああ、その事なら領主様に聞いているからここでは隠さなくても良い。勿論誰かに言うつもりはないので大丈夫だ。」


どうやらアルベルトが話していたらしい。


「分かりました」


「ああ、こちらこそ宜しくお願いします」


何故かさっきから敬語なのかタメ口なのか分からなくなっているがエバンがそう言って来た。

恐らく敬語が苦手なのだろう。


それからエバンと少し話をしたあと依頼の手続きをしてもらい冒険者ギルドを出た。


冒険者ギルドを出たあと俺は門の方に向かったのだが冒険者ギルドを出た後から俺は数人から後をつけられている。恐らく冒険者ギルドで悪意のある視線を向けてきた冒険者だろう。

さっきから少し歩いているがずっと着いて来ていて面倒なのでおびき寄せる為に裏路地に入る。


すると後を付けていた人達はその誘いに乗ってきたらしく5人の冒険者が出て来た。


「おい、そこの餓鬼。有り金を全部出せ。そうすれば命だけは許してやる」


どうやら、脅して金を取るつもりらしい。


「すいません。俺、金を持ってないんですよ」


「嘘をつくな!お前は身なりからして金持ちだろ!大人しく金を出しやがれ!」


「お断りします」


わざわざ金を渡す気はないのでそう言う。


「そうか、じゃあ少し痛い目を見てもらおうか」


そう言って俺に向かって冒険者近寄って俺に殴り掛かってきた。

俺はそれを上手く躱しお返しに顎を殴り意識を奪う。


「テメェ、何しやがる!」


そう言って今度は残りの4人剣を抜いて向かって来る。


「町の中で剣を抜くなんて危ないですね」


「だまれ餓鬼が···がっ!」


今度は一瞬で相手は背後に周り意識を奪う。


「お、おい、こいつやべえぞ。逃げろ!」


それから3人目を倒した所で勝てないと考えてたのか逃げ始めた。

しかし俺は逃がす気などない。


俺は縮地で近寄り残りの相手の意識を奪い戦闘は終了した。


それから俺は兵に事情を説明して気絶させた冒険者達をに渡した。


少し邪魔が入り時間を取られたがまだ時間はあるので俺は国境近くの森に向かった。


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