騎士との模擬戦(指名依頼)
「ここが訓練所だ」
ジークさんに案内されて暫く歩くと訓練所に着いた。その訓練所は家の領の訓練所と違ってとても広く設備も揃っている。
「凄い設備ですね。家の領とは大違いです」
ここで俺は失言をした事に気付く。
俺は冒険者として活動している時は貴族である事は隠しているのだ。
「ん?ああ、アルクの父親とはなかなか親しい仲だからアルクが貴族だって事は知ってるから気にしなくていいぞ」
「父親の知り合いでしたか。それは良かったです」
どうやら俺が貴族だと言う事は元々知っていた様だ。しかしよく考えて見ると、冒険者として活動している時は確かに貴族である事を隠しているがバレたとしても対してデメリットがない様な気がする。
「ああ、お前の父親とは学園では同期でな、その頃はお互いに強さ高め合っていたんだ」
「なるほど」
「よし、じゃあ騎士の奴らはもう集まっているから早速向かおう」
「分かりました」
それから俺はジークさんに連れられ訓練所の中に入った。
暫く歩いていると人が集まっている所の着いた。人数的に一団体と言ったところだ。
騎士達はジークさんの隣にいる俺を見て困惑している。
「聞け!今日は冒険者が助っ人として来て貰っている。全員無礼がない様に頼む。では挨拶を頼む」
「始めまして、私は冒険者のアルクと言います。今日は宜しくお願いします」
ジークさんに挨拶を促されたので俺は簡単に挨拶をする。すると、俺に向けられていた視線が三つに別れる。一つ目は助っ人の冒険者が子供である事による驚愕の視線。二つ目は格上を見るような視線。これは恐らく俺がSSランク冒険者と言う事を知っている人達だろう。そして三つ目は見下した視線だ。
「騎士団長、こんな子供を連れてどうするつもりですか」
すると、困惑の視線を向けていた騎士がそう言う。
「アルクについては問題ない。実力は俺が保証する」
「こんな餓鬼が実力があると?」
こっちは見下した視線の人だ。
「では試しに模擬戦でもやってみるか?ルールはアルク人に対して相手は俺を除いた全員だ。勿論全員一緒に向かってもいいぞ。アルクもそれで良いか?」
すると、俺の実力を疑う者が多い為ジークさんが模擬戦をする様に言って来た。
「はい、問題ありません」
「ではそう言う事だ。準備を始めろ」
俺の返事にこれを出そうとした騎士達を視線だけで黙らせたジークさんが準備をする様に言ってきた。
「悪かったな。こんな事になってしまって」
「いえ、それは大丈夫です。それと模擬戦での武器はどうしたら良いでしょうか?」
「ああ、いつも通りの剣でいいぞ。模擬戦では一定の範囲に結界を張ってその範囲内で致命傷に近い傷を負うと自動的に範囲外に転移して傷を癒やすアーティファクトを使うから大丈夫だ。」
「凄いアーティファクトですね」
「ああ、そのアーティファクト希少な物でこの国にはここと学園にしかないらしい」
確かにそれなら普通の剣で問題ないだろう。
ただ、その結界に誤ってユニークスキルの万象を斬り裂く者を使うとどうなるか分からないのでそこは気をつかなければいけない。
「分かりました、では自分が持ってきている剣で行きます」
勿論、新しく手に入れた剣だ。流石に適応する剣を使うとやり過ぎるからな。
「準備はいいな。ではこれより模擬戦を開始する」
準備が終わった事をジークさんが確認すると模擬戦が始まった。
「はっ、1番は俺だ!」
すると、始まりと同時に見下していた騎士の一人がそう言ってこちらに駆け出して来た。
それに対して俺はずっと見下されるのは苛つくのでこちらから縮地で一瞬で近寄り首に一線する。
すると、騎士は何も反応出来ずに首を斬られ、姿を消した。恐らく致命傷を受けたので転移したのだろう。
因みに他の騎士達は一瞬の事に呆然としている。
「次が来ないのでこちらから行きます」
そう言って俺はまた縮地を使い一瞬で相手に近寄り剣を振るうそれだけで騎士は斬られて転移する。
そこで騎士達はやっと俺を強敵と判断してオーラを纏って攻撃してくるが俺はそれをぎりぎりで躱しカウンターで切り裂き致命傷を負わせる。
オーラや魔力を纏っていない俺でこれだ。今の俺の身体能力がどれ程の物かはすぐに分かるだろう。
それから模擬戦を続けて行った。
結論から言うと俺はあれから身体能力の強化を何も使わずにかった。中にはAランク冒険者くらいの実力を持った者もいたので別に騎士が弱いと言う訳ではない。
多分俺が強過ぎたのだろう。
因みに今の俺のステータスがこれだ。
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名前 アルク・グランハルト
種族 仙人
年齢 9歳
性別 男
魔力量 40300 → 42000
属性適性 水、重力、空間
ーーースキルーーー
[ユニークスキル]
·最適化
·万象を切り裂く者
·経験100倍
[レアスキル]
·豪運 レベルMax
·完全偽装 レベルMax
·超隠密 レベルMax
·並列思考 レベルMax
·魔素感知 レベルMax
·魔素操作 レベルMax
·五感強化 レベルMax
·限界突破
·超鑑定 レベルMax
·直感 レベル8→Max
·超速思考 レベル4→6
·水神魔法 レベル2
·氷結魔法 レベル2
·生命感知 レベル5→7
·未来視 レベル4→6
·仙人 レベル1→4
[通常スキル]
·算術 レベル6
·アルカナ言語 レベル4
·魔力感知 レベルMax
·魔力操作 レベルMax
·重力魔法 レベルMax
·空間魔法 レベルMax
·身体制御 レベルMax
·礼儀作法 レベルMax
·オーラ レベルMax
·精神耐性 レベル6
·付与魔法 レベル9→Max
·威圧 レベルMax
·料理 レベル9→Max
·毒耐性 レベル5→6
·麻痺耐性 レベル3→4
·生活魔法 レベル3→4
·悪意感知 レベル2 New
加護
·創世神レスティア
·闘神キュロス
·技神バリアム
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···うん。やっぱり騎士が弱い訳でなく俺が強過ぎるだけだろう。
それからは何故か騎士達は俺に敬語を使う様になり、その日は俺も訓練の参加しながら指摘をしたりして訓練を終えた。
因みにジークさんが俺がSSランクだと言う事を言うと全員納得していた。
「ジークさん、今日はありがとうございました」
「いや、礼を言うのは俺だ。アルクのお陰で気の抜けていた奴らも訓練に励んでくれると思う。
是非また来てくれ」
「はい、また機会があれば」
そう言って俺はジークさんと分かれ帰った。
こうして指名依頼が終わったのだった。




