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SSランク昇格

翌日、疲れを取った俺とティアはスタンピードでの報酬を貰う為に王都の冒険者ギルドに向かった。

王都に転移し冒険者ギルドに移動している間に王都の町並みを見ると何処もかしこも盛り上がっていて所々酔いつぶれている人もいる。


「随分と賑やかですね」


「そうだな。たぶん、昨日のスタンピードで生き残った事を祝って宴でもしていたんじゃないかな」


「なるほど」


そう結論付けた俺達は気にせずに冒険者ギルドに向かう。


暫く歩いていると冒険者ギルドに着いたので早速中に入るとこちらも沢山の冒険者が騒いでいる。


「おはようございます」


俺がそう挨拶すると冒険者達の視線が俺に向ける。


『お、おはようございます』


すると冒険者達は一瞬固まった後に挨拶を返してくれた。挨拶を返してくれたのいいがどうして敬語なのだろうか?そう考えたがまずは受付のレイラさんの元に向かう。


「レイラさん、おはようございます。昨日の報酬を受け取りに来ました」


「おはようございます、アルク君。ギルド長からアルク君が来たら話があるから連れて行く様に伝えろと言われてるからアルク君はギルド長の部屋に向かってくれる?」


「ギルド長がですか?分かりました。あっ、ティアも一緒でも良いですかね」


「大丈夫です。あっ、昨日の記録を見るからギルドカードは渡して行ってくれる?」


「はい」


俺とティアはギルドカードをレイラさんに渡してギルド長の元に向かった。


コンコンッ


ギルド長の部屋に着いた俺達はドアをノックする。


「どうぞ」


返事を帰ってきたのでドアを開けて中に入る。


「「失礼します」」


「おお、来たかアルク。昨日は大活躍だったな。それに昨日の初っ端の氷魔法はアルクの物だと聞いた。あんな大魔法が使えるのに剣が出来るとは流石だな」 


「いえ、それほどでもありません」


「それと昨日あれだけの戦闘をしたんだ、何か体に異変などはないか?」


「いえ、特には。あっ、変わったと言えば何故か下に居た冒険者達が余所余所しかったです」


「あー、その事か。多分、昨日の戦いでアルクの強さを目の当たりにして敬意を払ってんるだよ」


確かに昨日の俺の戦いぶりは周りから見れば凄かったかもしれない。


「なるほど。でもいつも通りの方が気楽でいいですね。あっ、そういえば話があると聞いていたのですが?」


「ああ、お前のランクについてだ。昨日の戦いぶりやグランドドラゴンの討伐を考えるとSランクのままじゃ駄目だからな、お前は今日からSSランクに昇格だ」


「そんなに簡単にランクを上げていいんですか?」


SSランクと言えば世界でも数えるくらいしかいない人外レベルの実力をもった者の事だ。SSSランクは今はいないらしいので実質最高ランクと言う事だ。


「大丈夫だ、それにお前にはその実力があるし人格的にも問題ない。それと妹の方も昨日の戦いぶりからSランクに昇格になっている」


「わ、私がSランクですか!?」


ティアは驚いているが昨日あれだけの戦いぶりをしたのだ、ティアに関して当たり前だろう。 

逆に上がらなかったら俺がギルドに訴えていたかもしれない。


「分かりました。他に要件はありますか?」


「ああ、次に報酬についてだ」


「報酬ですか?」


「ああ、今ギルドカードで昨日の討伐数を見てもらっていると思うが正直昨日見た限りお前ら兄妹の討伐数が多すぎて報酬が大き過ぎる。それに加えてグランドドラゴンの素材もある」


「つまり、まけてくれと?」


「いや、そんな事はしない。報酬を一括ではなくローン制にして欲しいんだ。流石に一括だとキツイんだよ」


なるほど、確かにあのグランドドラゴンの素材は高いだろう。


「別にお金には困ってないのでそれで良いですよ。ティアもそれで良いか」


「はい、私も大丈夫です」


「感謝する」


「それとグランドドラゴン討伐の件で王様がお前に褒章を与える為の謁見があるらしいからそのつもりでな」


王様との謁見か、まぁ仕方ないだろう。


「分かりました」


「まぁ、これを断る奴は居ないだろうな。謁見の日にちは10日後だ。その日の昼に冒険者ギルドに迎えが来る様に行っておこう」


「10日後ですか?随分と急ですね」


「ああ、なんでも国同士で王達で会期の様な物をするらしいから10日後を逃すと謁見が相当先になってしまうらしい」


「分かりました。10日後の昼に冒険者ギルドですね」


それからガルドと暫く話しているとレイラさんが入って来た。


「ギルド長、アルク君とティアちゃんの討伐数が確認出来ました」


「おお、終わったか。報告を頼む」


どうやら俺達の討伐が分かったそうだ。


「はい、まずティアちゃんの討伐数は1236体です···」


流石ティアだな。確かにあんな魔物の集団はティアの魔法の良い的だろう。全体の約十分の一か。


「そこまでか凄いな···。次にアルクの物を頼む」


遂に俺の番の様だ。ぶっちゃけ途中からほぼ同じ動作をする作業だったから倒した数などは覚えていなかった。


「はい、アルク君の討伐数は2760です」


「·····」


俺は討伐数を数えた瞬間固まってしまった。


「まぁ、そのくらいだろうな」


いやいやいや、何納得してんの?絶対おかしいだろ。


「何かの間違えじゃないですか?範囲魔法を使えるティアの倍とかあり得ないですよ」


「いや、お前は殆ど目に見えない速さで駆け抜けたと思ったら通った所の魔物を真っ二つにしてただろうが。それに何か途中からアルクが増えてたし」


「·····」


確かに俺の超速思考で加速された思考なら普通に見えたかも知れないが周りから見たらそう見えるかもしれない。

これは認めるしかないだろう。



その後はランクを上げてもらった後俺達はギルド長の部屋から出て冒険者ギルドの中に一度戻る。


そういえばあの戦いの後、スタンピードで使った適応する剣を見てなかったな。もしかしら剣が欠けてるかも知れないので俺は一度剣を出して見てみる。


「お兄様?剣など出してどうしたのですか?」


「いや、昨日の後、剣の様子を見てなかったから欠けてるないかとか傷んでないかとかを見てるんだよ。ここなら剣を出しても問題ないしな」


「なるほど。あれ、いつもとは違う剣ですね」


「ああ、この剣は俺の取っておきの剣だ」


「何の効果があるのですか?鑑定しても良く分かりません」


「ああ、これには隠密の魔法が付与されて鑑定じゃ分からないだ。これの名前は適応する剣、効果は使用者に適応することだ」


「使用者に適応ですか?」


「つまり、使用が強ければ強い程剣の硬さや切れ味が上がるだ」


「なるほど、それはお兄様にぴったりの剣ですね」


「ああ、この剣は買い換える必要もないしな。それにしても凄いな昨日あれだけの戦闘をしたのに傷一つ付いてない。使用者が強いと修復の効果でも付くのかな?」


まぁ、考えても分からないので剣を仕舞う。


それからは冒険者達と生き残った事や俺のSSランク昇格、ティアのSランク昇格を祝って飯を食った後、流石に依頼を受ける気には慣れなかったので屋敷に帰った。

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