兄妹で訓練
冒険者ギルドでのミラとの勝負から一週間が経ったある日、俺は妹のティア(本名はティアナでティアは愛称)と一緒に訓練をする事にした。訓練と言ってもティアは魔法の訓練だろうと思っていたが···。
「お兄様、私もお兄様見たいに剣を使いたいです」
前にアルベルトと王都に行った時と違ってしっかりと噛まずに喋れる様になったティアがそんな事を言い出した。
「ティアには魔法があるだろう」
「ですが、私もお兄様みたいに成りたいです」
「ティアは別に剣がなくても強い魔法使いになれるから心配ないぞ。それにティアには魔法の才能があるしな」
「ですが···」
ティアがそう言って悲しそうな顔をする。恐らく俺に懐いている(懐きすぎている)から一緒にいたいのだろう。どうしようかと考え前に思ったことを言ってみる事にした。
「ティア、俺は剣士に成ったのは魔法の才能がないのもあるがお前に魔法の才能があったからだ」
「えっ!それでは私のせいでお兄様は魔法を···」
「話を最後まで聞くんだ!」
「は、はい」
落ち込んでいる所少し強めに言って続きを聞いて貰う事にした。
「いいかティア、それに俺には武術系の才能もあった。あと、一番の理由はティアと一緒に戦う為だ」
「わ、私と一緒ですか?」
「そうだ、俺が前で戦ってティアが後ろから俺の背中を守る。そう言うそんな事もいつかしてみたいと思ったからだ。だからお前には魔法使いでいて欲しい。ただ、お前がどうしてもと言うのなら強制じゃないから剣にしてもいいぞ」
「い、いえ、私は魔法がいいです。····お兄様と一緒に····」
最後の方は上手く聞こえなかったが上手く思い留まってくれた様だ。
「よし、訓練を始めるか!」
「はい!」
こうして今日の訓練が始まった。
あれからティアはまた成長して強くなった。これが今のティアのステータスだ。
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名前 ティアナ・グランハルト
種族 人族
年齢 5歳
性別 女
魔力量 14700 → 16900
魔法適正
全属性
ーーースキルーーー
[ユニークスキル]
·魔法の極意
·大魔法師の資質
[レアスキル]
·魔素感知 レベル2→5
·魔素操作 レベル1→4
·並列思考 レベル2 New
[通常スキル]
·魔力感知 レベル7→9
·魔力操作 レベル6→9
·火魔法 レベル4→5
·水魔法 レベル5→6
·風魔法 レベル5→7
·土魔法 レベル2→4
·光魔法 レベル2→3
·闇魔法 レベル1→2
·礼儀作法 レベル3
·思考速度上昇 レベル3 New
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こんな感じだ。それにしてもスキルの成長速度がやばい。それともう一つ分かったことがある。それは、ティアが持っているユニークスキルは魔法に使えるスキルのレベルにも補正が掛かる事だ。
つまりティアが新しく手に入れた並列思考や思考速度上昇のスキルは魔法を多く出したり早く出したり出来る様になるスキルなのでティアのユニークスキルの補正が効くのだ。他にも魔力や魔素の感知や操作もこれに入る。正直、チートだと思う。俺も人の事は言えないけど···。
また他のスキルもそれぞれ伸びている。特に風魔法などもうレベル7だ。これだけ使えればもう上位の冒険者にも通じるだろう。闇魔法は教える人が入ればすぐに伸びると思う。最初は使える属性が多いので器用貧乏に成らないか心配だったがどうやらその心配はなさそうだった。
「お兄様、今日はどのような訓練をするのですか?」
「う〜ん、そうだな。ティアはいつも通り魔法の練習でできればスキルレベルの低い光魔法や闇魔法をメインでしてくれ」
「光魔法や闇魔法ですか、イメージが付きにくいのでなかなかスキルレベルが上がらないのです」
「ん、イメージか。そうだな····」
「う〜ん、なんとなく分かりました」
俺はそれから光のことや体の細胞の事を説明した結果、なんとか分かってくれた様だ。
「俺は今日は始めに魔法の訓練をして午後からはいつも体を鍛える事にする。ティアはまだ訓練を始めたばかりだから午前中だけだぞ」
「うっ、···分かりました」
「よし、いい子だ」
渋々了承したティアにそう言って頭を撫でて上げると顔をふにゃり崩した。
それから俺は言った通り訓練をしてティアは光魔法と闇魔法のスキルレベルが上がったらしい。特に光魔法は俺の説明でイメージが出来る様になったらしくスキルレベルが2も上がったらしい。
俺は元々スキルレベルが高いのでレベルはそこまで上がらなかった。それでも訓練をして力がついたと言う実感はあるので問題ない。また、最近俺は体術にも力を入れている。もし戦闘中に剣が壊れた時の為だ。もしもの時まで考えていないとこの世界では生きて行けないのだ。
こうして俺は努力を続けるのだった。




