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勝負

Bランク冒険者になってから二ヶ月が経った。流石に二ヶ月ではAランクには成れなかったが後、一ヶ月か二か月あれば上がれるだろう。冒険者の依頼もしているが勿論訓練も欠かしてない。寧ろ訓練を増やしたくらいだ。そのおかげで身体能力も相当上がっている。俺は確かに人族としての身体能力の限界は超えているが世界には獣人や魔族、龍族、魔物といった人族よりも身体能力が高い種族がたくさんある為、今の俺よりも身体能力が高い人はたくさんいるのだ。また、剣士において身体能力が劣ると言う事はとても不利になるのだ。俺の場合、魔法で少しは補助が出来るが身体能力が離れ過ぎているとそれでも負けてしまうのだ。なので俺はその身体能力の高い種族にも負けない為に訓練している。幸い俺は限界突破のスキルがあるので種族的限界は問題ないので思う存分鍛える事が出来るのだ。


また今日は冒険者の依頼を受ける日なので俺はいつも通り王都の冒険者ギルドへ向かった。


冒険者ギルドに向かった俺はまず挨拶をした。


「おはようございます」


「おう、アルクかおはよう。今日も依頼か?いつも頑張ってるな!」


「バーグさんもお酒ばっか飲んでないで為には依頼を受けて下さいよ」


「はっはっはっ、大人には息抜きってのが必要何だよ」


「バーグさんはいつも息抜きばかりじゃないですか」


俺がそう冗談めかして言うと周り笑い声が聞こえて来た。そうこの二ヶ月、俺は冒険者ギルドに依頼を受けに良く来ていた為冒険者のの知り合いがたくさん出来たのだ。バーグもその一人だ。


「それでは、また」


「ああまたな」


ここで余り時間を食うのは依頼に差し支えるので話しはここまでにして依頼が貼ってあるボードに向かった。


「ちょっと、貴方見たいな子供がそんな所何しているの?邪魔よ!」


俺が依頼を何にするか選んでいると後ろからそんな声が聞こえて来た。後ろをみると赤毛の17歳くらいの女の人がいた。


「私も冒険者なので問題はないと思いますが?」


「そこはBランクの依頼よ!FランクやEランクの依頼はあっちよ」


「私もBランクなので大丈夫です」


「なんですって!」


俺がBランクだと言うとそう声をあげた。何故か怒りの声が混じっていた様な気もした。因みに俺は周りでは一人称は私と言っている。勿論中の良い知り合いとは俺と言っているけど。


「アンタみたいなガキが私と同じBランクなんて有り得ないわ」


どうやら俺が自分と同じBランクであるのが気に入らないらしい。


「別にランクに年齢は決まってないので有り得ますよ。ちゃんと説明を受けてなかったんですか?」


俺がそう言うと周りから笑い声が漏れた。


「認めないは貴方が私と同じレベルなんて!」


それを聞いた女性は自分の髪と同じではないかと言うくらい顔を赤くして声をあげた。


「一緒にしないで下さい。私はそんなに短気ではないです」


先程の同レベルと言う言葉に少し苛ついた俺はそう言い返した。


「なんですって!」


「だから私はそんなに短気じゃないと言っているんです」


「良いわ。どっちが優れているか勝負よ!」


「決闘ですか?」


「決闘もいいけど、今回は時間内で狩った魔物の数よ」


「分かりました。狩った数と言う事は狩った魔物のランクが違う場合はどうしますか?」


「ランクが高ければそれだけ多く数えることにすればいいわ」


「分かりました。それで行きましょう」


「時間は今から夕方の5時までよ」


「5時までですね。分かりました」


「そういえば名前を名乗ってなかったわね。私はミラよ。貴方は?」


「私はいえ俺はアルクです」


違和感があるので冒険者の時は一人称は俺にする事にした。


「アルクね。分かったわ」


そう言って女性···ミラは出ていった。こうして俺は勝負をする事になった。俺も苛ついている為今回は魔力とオーラの両方を使うことにする。因みにこの話しを聞いていた周りの冒険者達が掛けをしていたので俺も自分に掛けていた。

俺も森の入る準備をして森に向かって行った。


森に着いた俺はとにかくたくさんの数の魔物を倒す為に森の奥に向かいながら気配察知に反応した魔物を片っ端から狩っていった。また、気配察知に引っ掛かった魔物は魔力とオーラで身体能力を強化されたアルクに凄まじい速度で狩られていく。因みに魔物は殺すと同時に死んだ魔物を空間魔法で収納しているので問題ない。俺は勝負に勝つ為に気合を入れ俺は更にギアを上げて魔物を狩っていった。


ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

Side ミラ


ついカッとなって勝負を突き付けてしまった。自分でも7歳か8歳の子供に喧嘩を売るのは大人気ないと思う。私は騎士爵の生まれだったが父が失敗して平民に落とされたのだ。失敗はそんなに大きな事ではなかったはずなのにだ。恐らく爵位が私より上の貴族のせいだろう。それ以来私は自分が下に見られる事が嫌いになってしまった。さっきもあのアルクと言う子供が私と同じBランクと言われて自分がまるで子供程度と言われた様な気がしてつい悪くもない子供にあたってしまった。でも、これで負けたら下に見られてしまうし私から売った喧嘩なので勝たせてもらう。


こうしてミラは自分がどれ程の力を持った人と勝負しているのか知らずにいたのだった。


ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

Side アルク


俺がずっと狩り続けていると約束の5時が近づいてきたので王都に転移で戻った。


王都の冒険者に着くと既にミラは来ていた。


「遅かったわね」


「まだ、5時は過ぎてません」


「そうね。ギルドにギルドカードを出しに行きましょう」


「そうですね」


そう言って俺達はギルドの受付に向かった。


「まずは私からよ」


そう言ってミラが先にギルドカードを出した。


「どれくらいかしら?」


「は、はい。討伐数は68体、ランクはBランク1体、Cランク4体、Dランク8体、その他55体です」


その瞬間、周りの冒険者から称賛が送られた。実はミラの実力はBランクでは高く近い内にAランクに行くと言われていたのだ。


「次は俺ですね」


そう言って俺もギルドカードを出す。


「いくらですか?」


「はい、数は、えっ!」


「どうしたのよ」


「いえ、ちょっと数が多かったもので動揺してしまいました」


「いくらなの?」


「はい。討伐数242体、Aランク4体、Bランク33体、Cランク49体、Dランク58体、その他残りです···」


「はっ?」


その瞬間余りの数にギルド内が動揺が走る。なぜならAランクの魔物はAランク以上なら狩る事は出来るがこの数を一日に狩るとなるとAランク冒険者でも出来ない。つまりこの数を狩るには最低でもSランク以上の実力がないと行けないのだ。それをBランクのそれも子供がやったとなるとギルド内の動揺も当たり前だろう。


「あっ、それと狩った魔物はどうしたら良いですか?」


そんな中、ギルドがうるさいのはいつもの事と思い全く気づいていなかったアルクはさらなる爆弾を投下した。


「えっと、もしかして狩った魔物をすべて持って来ているのですか?」


「はい」


その後、俺は狩った魔物を出し報酬は今度受け渡す事になりその手続きをした。その間、ミラはずっと黙っていた。てっきりいかさまとか言うとか思っていたがそれはなかった。後に聞いた話しだがギルドカードは偽装などをする事ができないらしい。だからいかさまを使っているなどありえないのだ。


「待ちなさい。そ、その、悪かったわね。勝手に突っ掛かってしまって」


手続きを終え、ギルドを出て帰ろうとするとミラが話し掛けてきた。


「良いですよ、俺もつい色々と馬鹿なこと言ってしまってすいませんでした」


「貴方は悪くないわ。私が貴方に喧嘩を売らなければ何もなかったんだから」


「いえ、あの時は俺を心配して声を掛けてくれたんですから気にしないでください」


暫くそのまま自分が悪いと言い合い。結果どっちも悪いで決着が着いた。それから少しミラと話をした。ミラの過去の話を聞いた時は正直かなり怒ってしまった。


こうして勝負はアルクの勝ちで終わり仲直りをする事が出来たのだった。






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