帰還
「アルク、見えて来たぞ」
王都を出てから一週間、俺達は遂にグランハルト領に戻って来た。この一週間は殆ど問題なく帰る事が出来た。あった事と言えば帰る途中の道に魔物がいてその魔物を狩ったことくらいだ。それ以外は重力魔法で重力の身体を軽くして馬車の馬への負担を減らしながら魔法の訓練していた。
それから暫く経ち俺は屋敷に帰って来た。
屋敷に帰って一番に来てくれたのはティアナだった。
「おにいしゃま、おかえりなさい!」
まだ上手く舌が回っていない様だがそう言って馬車から降りた俺に抱き着いて来た。
「ただいま、ティア」
「おにいしゃまがいないあいだティアはとてもさびしかったでしゅ」
「ははは、それは悪かったな。あっ、そうだ。ティアにプレゼントを買って来たから今から渡すな」
「はい!」
今までで分かるかも知れないがティアは俺に滅茶苦茶懐いている。どうしてこんなに懐いているかは良く分からないティアが小さい頃に良く遊んではいたがここまで懐かれる事はしてないはずだ。
そんな事を考えながら俺はティアへのプレゼントの首飾りを空間魔法の収納から出した。
「ほら、これだ。首に掛けてやるからこっちに来な」
「うゎ〜!ありがとうございましゅ」
俺があげたプレゼントの首飾りはティアの髪の色に合う紫色の小さな宝石の着いたハート型の首飾り飾りだ。宝石と言ってもそこまで高価な物ではでは無いものだ。因みにティアの容姿は父親のアルベルト譲りの黒髪に紫色の瞳で整った顔をしていて将来美人になる事は間違いないだろう。言ってなかったが俺達家族の目の色はアルベルトが黒で、母親のシェリアは蒼色、俺もシェリア譲りの蒼色だ。
そんな事を考え俺はティアに首飾りを付けた。
「おお、やっぱりティアにはこの色は合うな」
「はい、だいじにしましゅ」
「それと、父親もいるから父親にもおかえりの挨拶をしなきゃな」
「あっ、おとうさまおかえりなさい」
「ああ、ただいま」
俺とティアの会話で忘れられていたアルベルトにも挨拶をする様にティアに促しアルベルトがへこむのを上手く防いだ。
「あっ、おにいしゃま、わたしおにいしゃまがいないあいだに魔法がたくさん使える様になったのですよ」
「おお、それはすごいな後で見せてくれ」
「はい!」
「それと母親は何処に居るんだ?」
「おかあしゃまは家でおにいしゃまたちをまっていましゅ」
「そうかじゃあ家に戻ろうか」
「そうだな」
「はい!」
こうして俺は家に帰った。
屋敷に戻ると
母親のシェリアが出迎えてくれた。
「おかえりなさい、アル君、アルク」
「ただいまシェリア」
「ただいま戻りました母親」
「取り敢えず中で王都での事を聞かせてちょうだい」
それから俺達は屋敷の中のリビングの様な場所で王都での事を話した。
「なるほどね。色々あったのね。それにまさかアルクの最初の友達が可愛い女の子とはね」
「私の最初の友達が女の子だとそんなにおかしいですか?」
話が終わるとシェリアがそう声を掛けてきたので俺はそう聞いてみた。
「だって、アルクはずっと訓練ばかりしていたからてっきり男の友達を作ると思っていたもの」
「なるほど」
つまり俺が今まで訓練ばかりしていたのでそういうイメージがあったと言う事だ。因みにティアは俺の最初の友達が女の子と聞いた辺りから何故かご機嫌ななめの様だ何故だろうか?(主人公は鈍感です)
そんな事を話しながら俺達は話を終えた。
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俺はティアから魔法見せてもらったが一言で言えば凄かった。俺がいない少し時間での成長速度が物凄いのだ。今のティアのステータスがこれだ。
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名前 ティアナ・グランハルト
種族 人族
年齢 5歳
性別 女
魔力量 8260 → 14700
魔法適正
全属性
ーーースキルーーー
[ユニークスキル]
·魔法の極意
·大魔法師の資質
[レアスキル]
·魔素感知 レベル2 New
·魔素操作 レベル1 New
[通常スキル]
·魔力感知 レベル7 New
·魔力操作 レベル6 New
·火魔法 レベル4 New
·水魔法 レベル5 New
·風魔法 レベル5 New
·土魔法 レベル2 New
·光魔法 レベル2 New
·闇魔法 レベル1 New
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こんな感じだ。正直言って凄いと思う。特に水魔法と風魔法だ。5歳でこれだ。産まれてからずっとやって来た俺が5歳の時よりも高いかも知れない。本当に魔法をやめて剣の道に行って良かったと思う。
どうやら空間魔法と重力魔法はイメージが掴めないらしくまだ習得してないらしい。俺もティアの魔法に張り合える様な剣士になれる様に頑張ろう。魔法の訓練もするけどな。
こうしてアルクは更に訓練をする様(既に常人なら耐えられない訓練)になるのだった。
ティアナがチートだ。




