王家主催パーティー
大分長いです。
ゴブリンの集落の殲滅から更に三日、王都でのパーティーがある日になった。この三日間は、いつも通りひたすら訓練や冒険者の依頼を受けて戦闘経験を積んでいた。流石に王都では派手な訓練も出来ないので冒険者の依頼を終わらせて余った時間で訓練をしたりもしていた。因みに、この前のゴブリンの集落の殲滅で思ったより簡単にに戦える事が分かったので、依頼の時も重力魔法を使って身体を重くしながら依頼をこなしていた。また、森の中などを移動するので気配察知のスキルレベル上げにも役立った。因みに今は昼でパーティーは夕方からでまだ時間があるが色々準備をしなくてはならないらしく屋敷でのんびりしている。何もしないで居ると眠くなってきたのでそのまま寝ることにした。
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起きるとパーティーが行く時間が近くなっていたので俺もパーティーの準備をする事にした。準備と言ってもただ礼服を来て身なりを整えるだけなのですぐに終わった。鏡で自分を見てみると最適化のスキルのお陰で整い過ぎた顔に種族的な限界を超えているにも関わらず、筋肉マッチョではなく程よく引き締まった身体をしている。何処からどう見ても鍛えられている様には見えるが有り得ない程の力がある様には見えない。これも最適化のスキルのお陰でだろうか?そんな事を考えているとパーティーに行く時間になったので屋敷の外に用意された、馬車でパーティーの会場である王城に向かった。暫くすると、王城の真っ白な城壁と大きな門が見えて来た。門の前には恐らくパーティーに出席すると思われる馬車が並んで王城に入る為の身分の確認をしていた。暫くすると俺達の番が来た。
「次の馬車の人、身分を証明出来るものを出してください」
「はい、これでいいか?」
「問題ありません、中にはいってどうぞ」
鎧を着た騎士の人がそう声を掛けてきたのでアルベルトが何か紋章の入った物を見せると王城に入るこたが出来た。
「父親、先程の紋章の様な物は何ですか?」
「ああ、あれは貴族が国の身分を証明する為にある紋章だ。貴族によって紋章の形が違って何処の貴族か分かる様になっているんだ」
「なる程」
どうやら身分の証明に成るだけでなく何処の貴族かも分かる様だ。
「それからパーティーは大人が他の貴族と話しをするのが殆どだから多分子供のお前は暇になると思うがこれは慣れだから頑張れよ」
「分かりました」
「他にはパーティーの会場は王国の騎士や魔法使いが警備しているから不用意に魔法を使うと感知されて面倒になるから魔法は使うなよ」
「分かりました」
パーティーでは魔法を使うと感知されて面倒事になる様だ。まぁ、俺は超隠密のスキルがあるのでバレないかも知れないがもしバレて面倒事になるのは御免なので使わない様にしようと心に決めるのだった。
王城に入って馬車を降り暫く歩くとどうやらパーティーの会場に着いた。俺達は会場の扉を開き中に入り会場を見ると、体育館くらいの広く大きな空間に机が置いてあり、その机の上には城の料理人が作ったと思われる料理がたくさん置かれていた。俺達はどうやら早く来ていたらしくまだ会場にいる豪華な服を着ている人は少なかった。
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暫く会場で待っていると段々人が集まって来て、どうやらもうすぐパーティーが始まる時間の様だ。すると礼服を着た人が声を上げた。
「王族様方のご入場です」
そう言うと皆が頭を下げだした。俺も空気を読んで頭を下げた。暫くして入口とは違う扉から人が数人入って来て一人の人が周りを見渡すと声を上げた。
「表を上げよ」
そう言われ俺や周りの貴族の人が頭を上げた。どうやらこういう仕来りがあるらしい。俺は入って来た王族を見ると、黙っていても威厳を感じさせる人、その横には絶世の美女と言われても誰も否定しないと思われる女性。その二人の後ろには成人が近いと思われる美青年と俺と同じ年くらいの女の子がいた。恐らく最初に言った威厳のある人と女性の人が国王と王妃で、その後ろにいる二人が王子と王女だろう。
「余はエルメスト王国国王、ディレク・アルメシア・エルメストだ。今年も毎年恒例の王家主催のパーティーを開けたことをとても良く思う。今日は楽しんで行ってくれ。では、乾杯!」
国王のその言葉と共にパーティーが始まった。
すると、周りの貴族が貴族の階位が高い者から順に国王に挨拶に行き出した。
「アルク、国王様に挨拶に行くからお前も付いて来い」
「分かりました」
俺の家も忘れがちだが辺境伯の上級貴族なのですぐに順番が回ってきた。
「アルク行くぞ」
「はい」
そう返事をして俺達は王族の元に向かった。
「お久しぶりです、国王様」
「おお、アルベルト辺境伯久しいな」
「はは、この度はパーティーに呼んで頂きありがとうございます」
「うむ、それでそちらの子供は?」
「はい、私の息子です。アルク挨拶をしなさい」
「はい、私はアルベルト・グランハルト辺境伯の息子、アルク・グランハルトです。以後お身知りおきお願いします」
「おお、小さいのにしっかりして偉いな」
「ありがとうございます」
「はい、アルクはこの年で剣もなかなかのものです」
「おお、その年でもう剣を扱えるのか!ん?アルクと言うと一週間前に冒険者に登録したアルクか?」
「え!?」
「いや、王都のギルドマスターに聞いたのだ。一週間前に7歳のアルクと言う少年が冒険者登録していた所を絡まれて決闘になり、Cランク冒険者を下した期待の新人が現れたとな」
「·····」
「お前そんな事してたのか···」
「はい、絡まれて仕方なく···」
「それに魔法を木剣で斬ったとも聞いたぞ」
「!?」
「アルク···」
「すみません」
「いや、それは良いがくれぐれもも問題事を起こなよ」
「はい」
「すみません、王族の皆様のご前で」
「なに、気にするな。おっとそういえばアルクには紹介してなかったな。私のとなりに居るのか妻のレイシアで後ろに居る二人が息子のバランと娘のオリビアだ」
これで他の王族の人の名前も知ることが出来た。
「よろしくね。アルク君」
「はい、よろしくお願いします」
「ふふ、そんなに固くならないで良いわよ」
「はい」
「ふふ、素直ないい子ね」
「アルク、その年でCランク冒険者と下すとは大した者だ。よろしく頼む」
「ありがとうございます」
「アルク様、オリビアと言います。よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
「国王様、次の方もいますので私達はこれで失礼します」
「おお、そうかアルクもまた話すのを楽しみにしておる」
「はい、失礼します」
そう言って俺達は移動した。王族の人から少し離れるとアルベルトが声を掛けてきた。
「アルク、王族と話してどうだった?」
「はい、国王様は思っていたよりも気さくな人てました」
「まぁ、そうだろうな。国王とはいえいつも気を張っていたら身が持たないからな。しかし、冒険者の決闘については流石に驚いたぞ」
「うっ、すいません」
「ははは、まあもう済んだ事だ。それで今から俺は他の貴族や武官の人と話して来るから別行動だ」
「分かりました」
そう言ってアルベルトは別れた。それと他の貴族は分かるが何故武官とも思ったが考えてみればアルベルトは辺境伯で国の国境を守る事になるため武官とも話すのだろうと思った。
今から俺は何をするか考えたが飲み物はアルコールが入っている為飲めない。周りを見てみると貴族の子供が集まっている為そちらに行こうとも思ったがどうやら元々知り合いの子供が集まっているらしいので領で訓練ばかりしていた俺が入れる空気でもなかった。暫く悩んでいると会場の端の方に俯いている女の子がいたので声をかけて見ることにした。
「君もあぶれたの?」
「えっ、私ですか?」
「うん、俺は余り貴族の子供に知り合いがいないからあぶれてしまったんだよ」
「あっ、私も同じ」
「そうなんだ、あっ俺はアルク、アルク・グランハルトよろしくね」
「うん、私はエルメ、エルメ・クラウトよろしく」
「エルメか良い名前だね」
「!!」
名前を褒めると真っ赤になってまた俯いてしまった。よく考えたら完璧に口説いてしまった事に気付いた。
「あっ、ごめん、別に口説くつもりじゃなかったんだ」
「うん、いいよ」
「ありがと」
「良かったら、一緒にお話しない?」
「うん、こっちからお願いしたいくらいだよ」
それから俺はパーティーが終わりに近づいてアルベルトが迎えに来るまで話をしたのだった。
ヒロイン登場?




