王都へ
余り激的な変化はありません。
7歳になって少しに経った日の夕飯、父親のアルベルトが俺に話し掛けてきた。
「アルク、少し先に王都で王族が開くパーティーがある。お前はそれに俺と一緒に出てもらう」
「パーティーですか?」
「ああ、お前もそろそろ貴族の世界を知っておくには良い年頃だろ。もう貴族としての振る舞いは出来るだろう?」
「はい。貴族としての礼儀作法は一通り学びましたので問題ありません」
「そうか。出発は三日後のする。それまでに準備してくれ」
「分かりました」
「おにいさまがいくならわたしもいきたいです」
そこで妹のティアナ(俺はティアと読んでいる)が自分も行きたいと言い出した。ティアナは思っていた通り天才で言葉を話すのも早く、魔力量も成長によって増える量が多く、すでに一万を超えている。
「ティアナも連れて行ってやりたいがティアナはまだ小さいから無理だ」
「わたしならだいじょうぶです」
「ティア、王都でお土産を買ってきて上げるから家にお留守番していてくれないか?」
「···分かりました··」
最初は愚図っていたが俺の言葉で何とか諦めてくれた様だ。ティアナは小さい頃から良く遊んであげたからか俺に良く懐いている。この前も俺の真似をして剣の練習をしようとしていたのでまだ早いかも知れないが魔力の操作や感知を教えてあげた。しかしやはり才能やユニークスキルのおかげか、魔力の操作や感知をすぐに出来る様になり簡単な魔法も使える様になった。
「ではアルク準備を忘れるなよ」
「分かりました」
そう言い話しを終えた。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
三日が経ち王都への出発の時間が来た。
「おにいさまおうとでのおはなしをいっぱいきかせてくださいね」
「ああ、楽しみに待っててくれ」
「はい!」
ここまで話すとアルベルトが声を掛けてきた。
「準備はいいか?」
「はい、問題ありません」
「そうか。では行くぞ」
そう言い俺達は馬車に乗り王都に向かって行った。
思えば俺は家を出るのは始めてかも知れない。小さい頃は危険があるので出して貰えず、最近は訓練ばかりしていて敷地の外にはすぐ横の森以外に出た事がないのだ。そんな事を考え俺は馬車の窓から外を見ながら進んでいった。
王都までは二週間の時間を掛けて行くそうだ。俺達の家は貴族の辺境伯と言う名前から分かる通り辺境の為、王都とは距離がある為時間が掛かるのだ。それにこの距離で二週間はどちらかと言えば早い部類に入るらしい。また、空間魔法の転移で行ければとも思ったが転移は一度行った場所にしか行く事が出来ない為、転移で行く事ができないのだ。
転移とは空間魔法の一つで使う為の条件は目的の場所に一度行ったことがある事(または視認した場所)だ。また、転移出来る距離は距離が遠ければ遠い程必要な魔力量が多くなる。そもそも空間魔法は魔力の消費量が多い為、適正があっても空間魔法を使う魔法使いは少ないのだ。俺も経験100倍と最適化のスキルがないと使う事が出来なかったと思う。
王都に行く途中は剣術の訓練が出来ない為、重力魔法で体重を軽くしたりして魔法の練習をしていた。また、重力魔法も空間魔法と同じ様にかける重力によって消費する魔力量が変わる。なので、マンガの様に重力の圧力で相手を押し潰すことなどは相当魔力が多くなければ出来ない。
こうして俺は王都への道を進むのだった。
次も書き次第投稿します。




