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新世界ラブコメディ  作者: suu369


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作者のいない物語ー続きを決めるのは誰?ー

「作者のいない物語」。


その意味を探して、カイトたちは、新しい扉を開く。


そこにあったのは、まだ何も書かれていない真っ白なページ。


・・・・・。


そのページに...少しずつ未来が書かれ始める。

新しく現れた扉。


その表面には、文字がひとつだけあった。


「物語」


カイトが、そっと扉に触れる。


・・・・・。


扉は、音もなく開いた。


その向こうには、何もなかった。


空もない。

地面もない。


ただ・・・。


白い空間だけが広がっている。


「ここは......?」


ハナが、周りを見る。


空中に一冊の本が現れた。


表紙には、


「まだ存在しない未来」

と書かれている。


カイトが、本を開く。


最初のページには、これまでの物語が書かれていた。


カイとの出会い。

二つの世界。

未来のカイト。


「全部、書いてある......。」


レンが驚く。


ページをめくる。


第30話。

第31話。


そこまで、きちんと書かれている。


第32話のページは、真っ白だった。


「ここからは、まだ書かれてないんだ。」


ユナが言う。


ページの真ん中に文字が浮かんだ。


「続きを決めてください」


カイトが、ペンを手に取る。


「僕が書けばいいの?」


・・・・・。


その瞬間…。


アオが首を横に振った。


「違うと思う。」

「え?」


アオは、白いページを見つめていた。


「僕たちが全部決めたら、また同じになる。」

「同じ?」

「誰かが、未来を決める世界。」


カイが、ゆっくりうなずく。


「......確かに。」


・・・・・。


ページに、新しい文字が浮かんだ。


「一人で書かないでください」

「みんなで書いてください」


カイトは、ペンを置いた。


「じゃあ、どうする?」


・・・・・。


突然...。


白い空間に、たくさんの小さな光が現れた。


一つ。

二つ。

十個。

百個。


数えきれないほどの光。


ハナが、驚いて声を上げる。


「これ......人なの?」


アオが答える。


「たぶん。」


その中の一つが、こちらへ近づいてきた。

小さな声が聞こえる。


「ここに、参加してもいい?」


カイトは、笑った。


「もちろん。」


・・・・・。


その光がページに触れた。


白かったページに、一文字だけ現れる。


「遊」


別の光が近づく。


「旅」


また別の光。


「創」

「休」

「笑」

「歌」

「夢」


たくさんの言葉が、ページを埋めていく。


カイトは、その光景を見つめていた。


「未来って……一人で作るものじゃないんだ。」


ソラが、静かに答える。


「だから、作者がいないんだよ。」

「......。」

「一人の作者じゃなくて、みんなが少しずつ作っていくから。」


・・・・・。


本の最後のページが、突然めくれた。

そこには、今までなかった文字があった。


「この物語を読んでいる人へ」


カイトが、その文字を読む。


次の一行が、ゆっくり浮かび上がった。


「あなたが今、このページを読んだことで・・・。」


そこで、文字が止まった...。


「......続きは?」


ハナが聞く。


白いページに一文字ずつ現れる。


「世界に、新しい参加者が生まれました」


世界の外側に、見たことのない光が現れた。


アオが、その光を見つめる。


「......また、誰かが来る。」


光の中から・・・。


一人の少女の声が聞こえた。


「ここって……私も未来を作っていいの?」


カイトが...笑った。


「もちろん。」


少女が、一歩だけ前に出る。


本のページに、新しい名前が浮かび始めた。


「次の参加者ーー」


その名前が、表示される直前。

ページが、突然閉じた。


表紙に、新しい文字が浮かんだ。


「物語は、まだ始まったばかりです」

この世界には、一人の作者はいませんでした。


みんなが少しずつ未来を書いていく・・・。

そんな世界だったんですね。


最後に現れた、新しい参加者。


いったい、どんな未来を持ってこの世界へやって来たのでしょうか・・・?


最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。

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