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新世界ラブコメディ  作者: suu369


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次の主人公ーまだ知らない物語ー

「次の主人公」を決めようとしたカイトたち。


ノートに書かれていた答えは、意外なものだった。


この世界では、誰でも主人公になれる。


名前のなかった少年にも初めて名前が生まれる。


その名は・・・。

「アオ」。

ノートのページが、ゆっくり開いていく。


カイトたちは、息を止めて見つめていた。


白いページに、一文字ずつ文字が浮かぶ。


「次の主人公」


・・・・・。


「ハナ」

「え・・・。?」


ハナが、自分を指さした。


「わたし?」


カイトも驚いた。


「ハナが主人公......?」


ハナは、しばらくノートを見つめていた。


・・・・・。


文字が変わった。


「主人公候補」

「ハナ」

「レン」

「ユナ」

「カイ」

「ソラ」


・・・・・。


最後に......。


「未定」


レンが笑う。


「また未定かよ」


カイは...笑っていなかった。


「違う。」

「え?」


カイは。最後の文字を見る。


「この「未定」......今までのものと違う。」


カイトが聞く。


「どういうこと?」


カイは、答えた。


「これは、まだ決まっていないんじゃない。」


少し間を置いて・・・。


「誰が決めるかも、決まっていないんだ。」


・・・・・。


その瞬間・・・。


ノートが、突然閉じた。


空に、大きな文字が浮かぶ。


「主人公を決める必要は、ありません。


全員が驚いた。


「え?」


ハナが、空を見る。


・・・・・。


次の文字が現れた。


「この世界では、誰でも主人公になれます」


カイトは、静かにその言葉を見つめた。


ソラが、小さく笑う。


「だから、名前がなかったんだ。」


少年が、自分の胸に手を当てる。


「僕も......主人公になれるの?」


カイトは、うなずいた。


「もちろん。」


・・・・・。


その瞬間・・・。


少年の体が、少しだけ明るくなった。


初めて、名前が浮かんだ。


「名前を入力してください」


少年は、カイトたちを見る。


「僕の名前......自分で決めてもいいの?」

「うん。」


少年は、少し考えた。


・・・・・。


「じゃあ……アオ。」

「アオ?」

「うん。」


少年は、笑った。


「まだ、何色にも決まっていない空みたいだから・・・。」


・・・・・。


「名前:アオ」

と表示された。


世界が、一気に明るくなる。


何もなかった町に、家が一軒。

その隣に、小さな公園。


遠くには、森。


アオが、驚いた顔をする。


「僕が決めたら、世界ができた......。」


カイトが笑う。


「じゃあ、一緒に作ろう。」

「うん。」


・・・・・。


空から、また一枚のページが降ってきた。


カイトが受け取る。


そこには、新しい文字が書かれていた。


「第一章 アオの世界」


その下に、小さな文字。


「この物語には作者がいません」


カイトが、ページを見つめる。


「作者が......いない?」


アオが空を見上げた。


「じゃあ、この物語は、誰が書くの?」


・・・・・。


ページの一番下に、新しい一行が浮かんだ。


「この物語を読む人が、続きを決めます」


世界の外側にーー


また、新しい扉が現れた。

名前のなかった少年に、「アオ」という名前が生まれました。


この世界では、誰でも主人公になれることも分かりました。


・・・・・。


最後に現れた...

「この物語には、作者がいません」

という言葉。


この物語を作っていくのは、誰なのでしょうか・・・?


最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。

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