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新世界ラブコメディ  作者: suu369


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もう一人の観測者ーカイが知らなかった記憶ー

カイと同じ顔をした、もう一人の観測者。


二人は、最初から存在していた。


カイには、カイトと出会う前の知らない記憶があった。

少しずつ戻り始める、カイの記憶。


その先で、新たな名前が浮かび上がる。

暗くなった世界に、一人の少年が立っていた。


その顔は、カイと同じだった。


「......どうして。」


カイの声が震える。


少年は、静かにカイを見る。


「久しぶり。」

「僕は、君を知らない。」


カイが答える。


少年は、少し寂しそうに笑った。


「そうだろうね。」


カイトが、二人の間に入る。


「君は、誰?」


少年は、答えた。


「僕も、カイ。」

「え?」


ハナが驚く。


「カイが二人......?」


ソラが、静かに言った。


「正解は、二人ともカイなんだ。」


カイトたちは、言葉を失った。


・・・・・。


空中に映像が浮かび始めた。

まだ...世界が何もなかった頃のカイが映っていた。


小さな光の中で、一人で立っている。


その隣には・・・。


もう一人のカイ。


「第一観測者」

「第二観測者」


二つの名前が表示された。


カイが、映像を見つめる。


「.......僕たちは、最初から二人だったの?」


ソラがうなずく。


「世界を観測するために、二人の存在が作られた。」

「じゃあ、なぜ僕は、一人になったの?」


その質問に、誰も答えなかった。


・・・・・。


もう一人のカイが言った。


「君が、世界を選んだからだよ。」

「......世界を?」

「うん。」


少年は、カイトたちを見る。


「僕たちには、最初に一つの役割があった。」

「観測する」


ただ・・・。

それだけ。


世界に触れない。

世界を変えない。


選択もしない。


カイは、その約束を破った。


「君は、世界の中に入った。」


カイが、目を伏せる。


「......覚えてない。」

「僕が、その記憶を持っていた。」


・・・・・。


その瞬間。


カイの頭の中に、知らない景色が流れ込んできた。


空。

海。


まだ誰もいない街。


幼いカイト。


カイは、その隣に立っていた。


「......僕、カイトを知っていた?」


カイトが驚く...。


「俺を?」


もう一人のカイが、静かに答えた。


「君は、カイトが最初に選ぶ瞬間を見ていた。」

「最初に選ぶ瞬間……?」


その言葉と同時に、空に一つの映像が浮かんだ。


世界が生まれる前。


何もない場所で、幼いカイトが立っている。

目の前には...三つの扉。


「完璧な世界」

「自由な世界」

「まだ存在しない未来」


カイトが、三つ目の扉を見る。

その横に、小さなカイが立っていた。

カイは、その光景を見つめている。


「……これが、僕の最初の記憶。」


・・・・・。


映像の中の幼いカイトが、突然こちらを振り向いた。


カイに向かって言った。


「ねえ。」

「いつか、また会えるかな?」


カイの目が大きくなる。


「......カイト。」


映像が消える。


静かな世界に、一つだけ声が響いた。


「記憶の復元が完了しました。」


画面に、新しい文字が浮かぶ。


「次の観測対象を選択してください」


その下には・・・。


「カイト」

「ハナ」

「レン」

「ユナ」

「カイ」

「ソラ」


最後の名前が表示された瞬間。

ソラの表情が変わった。


「......僕まで、観測対象だったの?」


誰も答えられない。


さらに・・・。


もう一つの名前が浮かんだ。


「???」


カイが、小さくつぶやく。


「......まだ、一人いる。」


カイトが画面を見る。


「誰なんだ......?」


世界の外側から・・・。

誰かの声が聞こえた。


「僕だよ。」


そして・・・。


新しい扉が開いた。

カイが、カイトの最初の選択を見ていたことが分かりました。


カイともう一人の観測者が最初から二人だったことも明らかになりました。


最後に現れた、「???」いう名前。

いったい、誰なのでしょうか?


「僕だよ」

と声をかけてきたのは、誰なのか?


最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。

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