まだ知らない空ーここから始まる冒険ー
扉の向こうにあったのは、まだ完成していない世界。
歩けば、そこに新しい世界が生まれていく。
五人の前に現れた「選択肢にないもの」。
いったい、何を作ることができるのか・・・。
最後に現れた人物は、なぜカイトたちを待っていたのか。
扉が、ゆっくり開いていく。
その向こうには、青い空があった。
でも、今まで見てきた空とは違う。
雲がない。
太陽もない。
それなのに、明るかった。
「……空なのに、太陽がない。」
ハナが、不思議そうに空を見上げる。
カイトは、一歩だけ前に進んだ。
足元に、草が生えた。
「え?」
もう一歩。
今度は、小さな花が咲いた。
レンが笑う。
「歩いたところに、世界ができてる!」
カイトたちは、顔を見合わせた。
カイが、空を見上げる。
「この世界......僕たちが動くことで、変わるんだ。」
・・・・・。
その瞬間…。
空に文字が浮かんだ。
「ようこそ」
「ここは、「未完成の世界」です」
カイトが聞く。
「未完成って?」
返事はない。
代わりに、遠くに一本の道が現れた。
道の先には、小さな町。
建物は、一つもない。
道だけがある。
ユナが言った。
「町なのに、何もないね。」
・・・・・。
空から小さな声が聞こえた。
「まだ、誰も決めていないから。」
「誰?」
カイトが聞き返す。
声で答えなかった。
その代わり、五人の前に五つの光が現れた。
それぞれの光には、文字が浮かんでいる。
「家」
「遊び場」
「学校」
「森」
「?」
レンが目を輝かせた。
「好きなものを作っていいってこと?」
カイトは、最後の光を見る。
「?」
そこだけは、何も決まっていない。
ハナが言った。
「これ、何を作る場所なんだろう?」
「?」の光が、突然大きくなった。
世界全体が、少しだけ揺れる。
・・・・・。
新しい文字が浮かんだ。
「選択肢にないものを、作ってください」
「選択肢にないもの......?」
カイトがつぶやく。
・・・・・。
その瞬間。
遠くの町に、一人の人影が現れた。
五人は、息を止めた。
その人物は、こちらを見ていた。
・・・・・。
「やっときた。」
そう言って、笑った。
「君たちが来るのを、ずっと待っていたよ。」
新しい世界では、まだ何も決まっていませんでした。
だからこそ、自分たちで作ることができる。
最後に出てきた、
「選択肢にないものを、作ってください」
という言葉。
カイトたちは、いったい何を作るのでしょうか?
五人を待っていた人物は、何者なのか?
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。




