名前のない世界ー次の未来が動き出すー
世界を完成させない。
そう決めたカイトたちは、
まだ名前のない世界へ進んでいく。
そこには、
まだ何も決まっていなかった。
新しい扉の向こうから知らない声が聞こえてくるーー。
カイトたちは、新しくできた道を歩いていた。
その先には...まだ何もなかった。
建物もない。
木もない。
空もない。
ただ...
真っ白な空間が広がっている。
「ここが...次の世界?」
ハナが聞く。
カイトは、周りを見渡した。
「たぶん。」
カイが、少しだけ笑った。
「名前もないね。」
レンが言う。
「じゃあ、名前をつければ?」
・・・・・。
その瞬間。
空中に文字が浮かんだ。
「この世界には、まだ名前がありません」
・・・・・。
その下に・・・。
「名前を決めますか?」
という文字。
カイトは、すぐには答えなかった。
以前で、みんなで世界の名前を決めた。
「まだ存在しない未来」。
今いる場所は・・・そのさらに先。
まだ誰も、名前をつけていない。
ハナが、白い空間の中に小さな点を見つけた。
「ねえ......あれ、何?」
小さな光だった。
光は、少しずつ大きくなり...
ひとつ。
ふたつ。
みっつ。
気づけば、たくさんの光が浮かんでいた。
カイがつぶやく。
「......人の未来だ。」
「未来?」
「うん。」
カイは、光を見つめた。
「まだ何をするのか決まっていない未来。」
・・・・・。
そのとき、、、。
ひとつの光が、カイトの前まで飛んできた。
画面が開く。
「あなたは、何をしたい?」
カイトは、少し考えた。
前なら、すぐに答えを探していたかもしれない。
・・・・・。
今は、違った。
「......まだ、わからない。」
そう答えた瞬間。
画面の文字が変わった。
「正解です」
「え?」
カイトが驚く。
・・・・・。
新しい文字が浮かんだ。
「わからない未来も、未来です」
ハナが笑った。
「なんか、カイトらしいね。」
レンも笑う。
「じゃあ、俺は......遊びたい。」
ユナは...
「私は、知らない場所へ行ってみたい。」
カイは...少し黙ってから言った。
「僕は...自分で決めたい」
・・・・・。
その瞬間。
四人の前にあった光が、一斉に輝き始めた。
最後の一つ。
カイトの前に、大きな扉が現れた。
扉には、文字がひとつだけ書かれていた。
「まだ」
カイトが、ゆっくり手を伸ばす。
「......まだ?」
扉の向こうから、誰かの声が聞こえた。
「そう。」
知らない声だった。
「この先にはーー」
少し間があって、
その声は、続けた。
「君たちが、まだ知らない世界がある。」
扉が、ゆっくり開き始める。
その向こうにはーー
見たことのない空が広がっていた。
新しくたどり着いたのは、まだ、名前のない世界。
そこには、
まだ決まっていないたくさんの未来がありました。
最後に現れた「まだ」と書かれた扉。
その向こうには、いったいどんな世界が広がっているのでしょうか?
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。




