最後の1%ー答えは、まだ決まっていないー
世界の最後の1%。
そこにあったのは…まだ決まっていない「未来」だった。
完成させるのではなく、これからも変わり続ける世界。
カイトたちは、最後の選択をするーー。
「?」
そんな一文字だけが、扉に書かれていた。
カイトは、ゆっくり扉を開ける。
その先には・・・。
何もなかった。
空もない。
地面もない。
人もいない。
ただ...
真っ白な空間が広がっている。
「ここが・・・最後の1%?」
ハナが周りを見る。
カイも、何も見つけられない。
「何もないね」
レンが言う。
ユナが、白い空間を歩いてみる。
「・・・何かあるよ...」
「え?」
ユナが立ち止まった場所に、小さな点が浮かんでいた。
近づいてみる。
その点は...ゆっくり大きくなった。
・・・・・。
一つの言葉になった。
「未定」
カイトは、その言葉を見つめる。
「未定......?」
・・・・・。
その瞬間。
空間に、今までの世界が映し出された。
最初の世界。
二つに分かれた世界。
カイが生まれた世界。
もう一人のカイトがいた世界。
・・・・・。
今の世界。
全部が、一本の線になってつながっていく。
「これまでの未来が、全部つながってる」
ハナが言った。
カイが、静かにうなずく。
「その先には...何もない」
「・・・最後の1%なんだ」
カイトは、その意味に気づいた。
「まだ...決まってないから?」
「そう」
カイが答える。
「最後の1%は、誰かが完成させるものじゃない」
「これから生きる人たちが…そのたびに作っていくものなんだ」
そのとき・・・。
空間いっぱいに…新しい文字が浮かんだ。
「世界の完成度」
「99%」
その下に・・・。
「残り1%」
「未来」
カイトは…笑った。
「なんだ」
「最初から、答えなんてなんてなかったんだ」
ハナも笑う。
「うん」
レンが言う。
「だったら・・・完成させなくてもいいんじゃない?」
ユナが驚く。
「え?」
「だって、未来が決まったら、未来じゃなくなるじゃん」
みんなが黙った。
カイトは、うなずく。
「その通りだね」
カイトは、空白の画面に文字を入力した。
「世界を完成させない」
・・・・・。
その瞬間・・・。
「世界の完成度ーー99%」
その表示が消えた。
代わりに、
「世界は、これからも変化し続けます」
という文字が現れた。
世界の空に、たくさんの光が浮かび上がる。
一つ一つの光が、誰かの未来だった。
「きれい……」
ハナがつぶやく。
カイは、その光を見ながら笑った。
「僕は、ずっと…未来を観測していた」
「もう観測するだけじゃない」
「これからは、僕も未来を作る」
カイトが笑う。
「じゃあ、一緒に作ろう」
「うん」
五人は、白い空間の中で手を重ねた。
・・・・・。
遠くに、新しい道が現れた。
今度は、どこにも扉がない。
どこまでも続いている。
カイトが歩き出す。
一歩。
また一歩。
ノートが最後のページを開いた。
たった一行だけ書かれていた。
「物語は、ここで終わらない。」
・・・・・。その下に…。
「次の世界は、あなたから始まる。」
カイトは、空を見上げた。
「……行こう」
僕たちは、まだ名前のない未来へ向かって歩き始めた。
最後の1%は、「未来」でした。
カイトたちは…世界を完成させるのではなく、
これからも変わり続ける未来を選びました。
最後に出てきた、
「物語は、ここで終わらない。」
という言葉。
まだ名前のない未来へ、カイトたちは…歩き始めます。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。




