未来のカイトーぼくらが作った世界ー
未来のカイトが生きる世界。
そこには、、、。
完成した世界ではなかった。
まだ足りないものがある。
その答えは、意外なところにあった。
最後に現れた、「現実」の扉。
その先には・・・。
何が待っているのかーー。
道の向こうから歩いてきた人物は、僕と同じ顔をしていた。
・・・・・。
どこか違う...。
少しだけ大人びていて、落ち着いた雰囲気だった。
「......未来の僕?」
カイトが聞く。
未来のカイトは、静かにうなずいた。
「うん」
「君たちが作った未来で、僕は、生きている」
ハナが驚く。
「じゃあ、世界は、うまくいったの?」
未来のカイトは、少し考えた。
「うまくいった部分もある」
「うまくいかなかった部分もある」
レンが聞く。
「完璧じゃないってこと?」
未来のカイトは、笑った。
「完璧だったら、君たちは、ここへ来ないよ」
その言葉に、みんな少し笑った。
未来のカイトは、遠くの景色を見る。
そこには、見たことのない街が広がっていた。
空には、ゆっくり動く光の道。
地上には、たくさんの人。
・・・・・。
誰も急いでいない。
「ここが・・・」
ユナがつぶやく。
「未来の世界?」
「そう」
未来のカイトが答える。
「これは、完成した世界じゃない」
「今も、みんなで作り続けている世界だ」
カイが前に出る。
「僕たちを呼んだのは、何か理由があるんだよね?」
未来のカイトの表情が変わった。
「あった」
「この世界に、少しずつ変化が起きている」
空に、一枚の画面が現れる。
「創造率 98%」
「98%?」
ハナが聞く。
「100%じゃないの?」
「うん」
未来のカイトは、静かに答えた。
「最後の2%が、まだ見つかっていない」
「2%って?」
未来のカイトは、みんなを見る。
「遊びだよ」
「遊び?」
レンが首をかしげる。
「人は、便利になるほど、自由になると思っていた」
「・・・違った」
「便利になりすぎると、自分で考えなくなる」
カイが小さくうなずく。
「選ばなくなる」
「そう」
未来のカイトは、笑った。
「最後に必要なのは、遊びなんだ」
ハナが聞く。
「遊ぶって、ゲームとか?」
「それもある」
「もっと広い意味だよ」
未来のカイトは、空を見上げた。
「知らない道を歩くこと」
「新しいことを試すこと」
「失敗すること」
「ぼーっとすること」
「自分だけの問いを持つこと」
カイトは、その言葉を聞いて思った。
今まで自分たちがやってきたことだった。
そのとき・・・。
空に新しい表示が現れる。
「最終ミッション」
「世界に遊びを取り戻してください」
レンが笑う。
「なんだか...急にゲームみたいだね」
未来のカイトもうなずく。
「そうだよ」
「世界は、もともと大きな遊び場だったんだ」
次の瞬間。
空から…たくさんの光が降りてきた。
光は、地面に落ちて、小さな箱へ変わる。
「なにこれ?」
ユナが箱を開ける。
中には...白いカードが入っていた。
・・・・・。
一言。
「今日は、知らない道を歩いてみる」
ハナのカードには・・・。
「空を5分見上げてみる」
レンのカードには・・・。
「誰もやったことのない遊びを考える」
カイのカードには・・・。
「初めて、自分で選ぶ」
カイトのカードには・・・。
こう書かれていた。
「物語の続きを作る」
僕は、思わず笑った。
「まだ、終わってなかったんだ」
未来のカイトも笑う。
「うん」
「ここからが、本当の始まりだよ」
そのとき・・・。
遠くの空に、一つだけ文字が書かれている。
「現実」
僕たちは、その扉を見つめた。
そして......。
ゆっくり歩き始めた。
未来の世界にも、まだ完成していない部分がありました。
その最後の2%は、「遊び」。
カイトたちの前に、新しい扉が現れました。
その名も、「現実」
この扉の先には、いったい何があるのでしょうか?
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。




