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新世界ラブコメディ  作者: suu369


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19/41

消えない未来ー僕がいなくても、僕は、残る?ー

自分が消える未来を、カイトは、選ばなかった。


だったら...誰も消えない未来を作ればいい。


新しい選択から、二つの世界が重なり始める。


最後に現れた、「現実世界」という言葉。


その意味とは・・・。

「あなたは、自分がいなくなる未来を選べますか?」


その文字を、カイトは、じっと見つめていた。


「......選べないよ」


ハナが、カイトの隣に立つ。


「そうだよね」


レンも、ユナも、カイも何も言わない。


誰も、カイトに答えを求めなかった。


・・・・・。


しばらくして、カイトが口を開く。


でも、、、。


「僕が消えたら、この世界は、どうなるの?」


画面が切り替わる。


「世界は、存続します」

「ただし、最終選択者の記録は、消去されます」

「記録......?」


カイがつぶやく。


「存在したことそのものが、消えるってことかもしれない」


カイトは、もう一人のカイトを見る。


「君は、どうして僕を止めようとするの?」


もう一人のカイトは、少し黙った。


「僕の世界では、誰かが一人になるたびに、

 その人の未来が消えていった」

「未来が......消える?」

「うん」

「だから、君まで消えてほしくない」


カイトは、その言葉を聞いて考えた。

世界を残すために、誰かが消える。

それは、本当に、新しい未来なんだろうか?


「......違う」


カイトが言った。


「僕は、その選択は、しない」


ハナが顔を上げる。


「じゃあ、どうするの?」


カイトは、三つの選択肢を見る。


「世界を消去する」

「世界を維持する」

「世界を創り直す」


カイトは、画面に触れた。


「この三つじゃない」


画面が揺れる。


「選択肢にない回答です」

「うん」


カイトは、笑った。


「だって、今までずっとそうしてきたから」


カイの目が、大きく開く。


「また......第三の選択を作るつもり?」

「第三じゃないよ」


カイトは、答えた。


「今回は、四つ目」


その瞬間・・・。


何もなかった場所に、新しい空白が現れた。


ハナが手を伸ばす。


「何を書くの?」


カイトは、考えた...。


ゆっくり文字を入力する。


「誰も消えない未来」


空間が、まぶしい光に包まれた。


「新しい選択を確認」

「条件を再構築します」

「最終選択者ーーカイト」

「消去対象ーーなし」


カイトは、思わず笑った。


「できた......」


画面には、まだ一行残っていた。


「ただしーー」


光が消える・・・。


その文字の続きを見た瞬間、カイの顔から笑顔が消えた。


「世界を一つにする必要があります」

「......世界を一つに?」


レンが聞く。


カイは、静かに答えた。


「二つの未来を、一つの世界に重ねるんだ」


ユナが驚く。


「それって・・・

 今までの世界が全部つながってるってこと?」

「たぶん」


カイは、もう一人のカイトを見る。


「でも、それをするとーー」


もう一人のカイトが、言葉を続けた。


「僕たちは、同じ世界で生きることになる」


カイトは、その言葉を聞いて笑った。


「それなら、やってみようよ」


ハナも笑う。


「うん」


レンがうなずく。


「面白そうだ」


ユナも続く。


「新しい世界なら、自分たちで作ればいい」


カイは、初めて迷わずに言った。


「僕も、この世界にいたい」


その瞬間・・・。


二つの世界を隔てていた壁が、ゆっくりと崩れ始めた。


空には、見たことのない建物が重なっていく。


遠くから、たくさんの人の声が聞こえてきた。


「......世界が、混ざってる」


カイトが空を見上げる。


空の中央に、巨大な文字が浮かんだ。


「新世界の名称を入力してください」


五人は、顔を見合わせた。


カイトが笑う。


「名前も、僕たちが決めるんだね」


でもーー


その画面の下には...もう一つの文字があった。


「世界の名前を決めると、あなたたちの物語は、

 「現実世界」に接続されます」


「現実世界......?」


カイトたちは、その言葉の意味をまだ知らなかった。

カイトたちは、「誰も消えない未来」を選びました。


二つの世界が重なり、新しい世界が生まれようとしています。


最後に出てきた「現実世界への接続」。


いったい、何が待っているのでしょうか?


最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。

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