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新世界ラブコメディ  作者: suu369


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全員そろった日ーもう一人の僕

五人の前に現れた、謎の少女。


彼女は、こう言った。


「やっと、全員そろったね」


しかし、


そろったのは、五人ではなかった。


新たな創造者候補。


そして、


まだ一人足りないという言葉。

いったい「全員」とは、誰のことなのか。

世界を包んでいた光が、少しずつ消えていった。


僕は、目を細めながら、前を見る。


そこに、一人の少女が立っていた。


僕たちと同じくらいの年齢。


長い髪が風に揺れている。

知らない顔だった。


でもーー。


「……知ってる」


カイが小さくつぶやいた。


僕たちは、一斉にカイを見る。


「知ってるの?」


ハナが聞く。


カイは、答えなかった。


ただ、


その少女を見つめている。


「久しぶり」


少女が言った。


「カイ」


カイの表情が固まった。


「どうして……ここに?」

「あなたが呼んだから」

「僕が?」

「うん」


少女は、笑った。


「ずっと、待ってたんでしょ?」


僕には、意味が分からなかった。


「待ってたって……誰を?」


少女は、僕たちを順番に見た。


カイト。

ハナ。

レン。

ユナ。

カイ。

自分自身を指差す。


「六人」

「……六人?」


レンがつぶやいた。


「でも、創造者候補は、四人だった」

「最初はね」


少女は、答えた。


「世界は、変わったから」


その瞬間。


空に新しい表示が現れた。


ーー「創造者候補:再計算」


僕たちは、空を見上げた。


ーー「カイト」

ーー「ハナ」

ーー「レン」

ーー「ユナ」

ーー「カイ」


最後に。


ーー「ナギ」

「ナギ……?」


少女が頷いた。


「私の名前」

「ナギ」


ハナがその名前を繰り返した。


なぜだろう。


初めて聞いたはずなのに。

どこか懐かしかった。


「これで全員?」


僕が聞く。


ナギは、首を横に振った。


「ううん」

「え?」

「まだ一人足りない」


空気が変わった。


「……七人目がいるの?」


ユナが聞く。


ナギは、僕を見る。


「いるよ」


そして。


僕を指差した。


「もう一人のカイト」

「……え?」


僕は、笑いそうになった。


「僕は、ここにいるよ」

「違う」


ナギの表情から笑顔が消えた。


「あなたじゃない」


その瞬間。


世界が静かになった。


風も。

音も。

何もかも。


カイが目を見開く。


「……まさか」

「カイ?」


レンが聞く。


カイは、答えなかった。


空を見上げていた。


「忘れてた」


カイが言った。


「……何を?」

「僕たちは、六人じゃない」


カイの声が震える。


「最初から、七人だった」


その言葉と同時に。

空が割れた。


大きな光の線が走る。


その向こうにーー。


もう一つの世界が見えた。


「……あれ」


ハナが息をのむ。


僕たちが見ていたのは、

僕たちが同じ街。

同じ空。

同じ海。


でも、

そこにはーー。


もう一人の僕が立っていた。


同じ顔。

同じ服。

同じ年齢。


もう一人のカイトは、こちらを見ていた。


そして、

ゆっくり笑った。


「やっと会えたね」


背中に、冷たいものが走る。


「……誰?」


僕が聞く。


もう一人の僕は、答えた。


「君が選ばなかった未来」


世界が、再び揺れ始めた。


今回、新しく現れた少女、ナギ。


彼女の登録によって、五人だと思われていた物語は、

さらに大きく動き始めました。


最後に現れた、もう一人のカイト。


同じ顔。

同じ年齢。


でも、


彼は言いました。


「君が選ばなかった未来」


もし、あのとき違う選択をしていたら。

もし、別の道を選んでいたら。


そこには、もう一人の自分がいるのでしょうか。


カイトの前に現れたもう一人の存在は、敵なのか、味方なのか。


二つの世界は、なぜつながったのか。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


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