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新世界ラブコメディ  作者: suu369


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五人目の存在ーもう一人の創造者

五人目の存在。


名前を持たない少年は、いったい何者なのか。


そして、

突然、この世界に「再構築」が始まった。


世界を守るのか。

新しい世界を創るのか。


それともーー


また別の答えを探すのか。


ハルトたちは、自分たちの答えを見つけられるのか。


僕たちの後ろに、誰かが立っていた。


気配だけがする。


振り返るのが怖かった。


「……誰?」


ハナが小さな声で聞いた。


返事はない。


レンがゆっくり振り返る。


「……!」


その顔が固まった。


「どうしたの?」


僕も振り返った。


そこにいたのはーー

一人の少年だった。


年齢は、僕たちと同じくらい。


黒い服。

無表情。


そして、


手には何も持っていない。


「……君は?」


僕が聞く。


少年は、僕を見る。


「僕?」


少しだけ首をかしげる。


「名前は…ない」

「名前がない?」

「うん」


ハナが一歩前に出た。


「じゃあ、どうやってここに来たの?」

「分からない」

「覚えてないの?」

「覚えてる」


少年は、静かに答えた。


「最初から、ここにいた」


ユナが青ざめた。


「……嘘」


少年がユナを見る。


「久しぶり」

「……あなた」


ユナの声が震えた。


僕は、二人を見る。


「知ってるの?」


ユナは、答えない。


少年が代わりに言った。


「ユナは、僕を知ってる」

「じゃあ、誰なの?」

「……」


少年は、少し考えた。


「僕は、この世界のーー」


その瞬間。


端末が一斉に鳴った。


ーー「警告」

ーー「未登録存在への接触を禁止」

ーー「創造者候補から離れてください」

「……!」


レンが端末を見つめる。


「管理システムが、こいつを危険だと判断してる」

「じゃあ、離れたほうがいいの?」


ハナが聞く。


少年は、笑った。


「そうしたほうがいいと思う?」

「……分からない」


ハナは、少年を見る。


「でも、あなたが何者か知りたい」


少年の表情が、ほんの少し変わった。


「……変な人」

「よく言われる」


ハナが笑う。


僕も思わず笑った。


レンだけが真剣な顔をしている。


「待って」

「どうしたの?」

「こいつ……」


レンは、少年を指差した。


「僕の世界のデータに、似た人物がいた」

「え?」

「名前はなかった」

「記録だけが残ってた」


少年は、何も言わない。


「どんな記録?」


僕が聞く。


レンは、端末を操作する。


古いデータが表示された。


ーー「初期世界設計」

ーー「管理システム」

ーー「感情解析」

ーー「創造システム」


最後にーー


「???」

「これだけ?」

「うん」


レンが頷く。


「何度調べても、ここだけ削除されてる」


少年が画面を見る。


「……それは僕だ」

「!」


四人が少年を見る。


「じゃあ、君は何なの?」


少年は、少しだけ目を伏せた。


「僕はーー」


その瞬間。


世界が揺れた。


街の建物が一斉に光り始める。

空に巨大な文字が浮かぶ。


ーー「創造システムを強制起動」

「なんで!?」


ハナが叫ぶ。


少年が空を見上げた。


「始まった」

「何が?」

「世界の再構築」


僕は、少年を見る。


「再構築って……?」

「この世界を、一度壊す」

「……え?」


少年は、静かに言った。


「新しい世界を作る」


ユナが叫んだ。


「そんなことしたら、この世界にいる人たちはーー!」

「消える」


空気が止まった。


「……消える?」

「うん」


少年は、僕たちを見る。


「だから、選んで」


空に二つの選択肢が現れた。


ーー「世界を守る」

ーー「新しい世界を創る」


僕は、画面を見つめた。


どちらを選んでもーー

誰かが傷つく。


ハナが僕の手を握った。


「ハルト……」

レンも。

ユナも。


五人目の少年も、僕たちを見ている。


そのとき。


画面の下に、小さな文字が追加された。


ーー「第三の選択を作成できます」


僕は、息をのんだ。


まただ。


この世界は、僕たちに、

用意された答えではなくーー

自分たちの答えを求めてる。


僕は、画面の手を伸ばした。


五人目の少年が初めて笑った。


「やっぱり」

「……何が?」

「君なら、そうすると思ってた」


僕は、少年を見る。


「君は……僕たちを知ってるの?」


少年は、答えなかった。


ただ、

一言だけ。


「ずっと、見てた」


そう言った。


そして、


世界が、

大きく揺れた。

「五人目の存在」が姿を現しました。


名前もない。

過去も分からない。


それなのに、ハルトたちのことを知っている。


「ずっと、見てた」


その言葉は、いったい、何を意味しているのでしょうか。


そして、


この世界には、重大な選択が迫っています。


「世界を守る」

「新しい世界を創る」


でも、


ハルトたちは、きっと用意された二つの答えだけでは、終わらない。


ここから、


「自分たちで未来を創る」という

テーマがさらに大きく動き始めます。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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