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転職システム〜冤罪で全てを失った俺、職業を変えるたびに最強になる〜  作者: non


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第4話 干渉者と、新たな選択肢


「……やっぱりおかしい」


黒瀬悠真は、スマホの画面を睨みつけた。


チャートは動いている。


だが、その動きは今までとは明らかに違う。


(読めないんじゃない……)


“読ませてもらえていない”。


そんな感覚だった。


「……誰かいるな」


ぽつりと呟く。


デイトレーダーとしての“視界”。


それが通用しない相手。


つまり――


(同じ領域のやつか、それ以上)


その瞬間。


《警告:市場干渉を検知》


「……来たか」


第3話で感じた違和感。


それが、確信に変わる。


《干渉者:不明》

《影響度:高》


「……不明、ね」


思わず苦笑する。


だが、内心は笑っていなかった。


確実にいる。


しかも――


(俺より上だ)


その事実が、静かに胸に落ちる。


だが、不思議と恐怖はなかった。


むしろ――


「……燃えるな」


口元が歪む。


挑戦できる相手がいる。


それだけで、血が騒ぐ。


そのとき――


《新機能が解放されました》


「……?」


画面が切り替わる。


今までにはなかった項目。


《複合職業》


「……複合?」


タップ。


次の瞬間、新たな画面が表示される。


《現在の職業》

・転売屋 Lv2

・デイトレーダー Lv3


《複合条件を満たしています》


《新職業:資産運用者(解放可能)》


「……資産運用者?」


聞き慣れたようで、違う響き。


詳細を開く。


【資産運用者 Lv1】

スキル:資金最適化

補正:総利益+30%、損失軽減+20%


「……バケモンかよ」


思わず笑いが漏れる。


単体でも強かった職業。


それを組み合わせることで、さらに上位へ。


(つまり……)


職業を増やすほど、強くなる。


シンプルだが、強すぎる構造。


「……やるしかないだろ」


迷いはなかった。


《転職しますか?》


YES。


《複合職業へ転職中……》


《転職完了》


《現在の職業:資産運用者 Lv1》


その瞬間――


「……っ!」


視界が、変わる。


今までの“点”の情報ではない。


“全体”が見える。


資金の流れ。


市場の意図。


大口の動き。


それらが、一つの流れとして繋がる。


「……これが……上位職」


呟く。


理解してしまう。


さっきまでとは、次元が違う。


すぐにチャートを見る。


「……ああ、そういうことか」


さっきの“読めなかった動き”。


その正体が、見える。


(こいつ……)


意図的に、個人投資家を刈り取っている。


フェイク。


誘導。


そして――回収。


「……性格悪すぎだろ」


だが同時に、理解する。


これはただのトレードじゃない。


戦いだ。


その瞬間――


スマホが、震えた。


通知ではない。


画面が、自動で切り替わる。


《メッセージを受信》


「……?」


送り主:UNKNOWN


嫌な予感がする。


だが、迷わず開いた。


『レベルが上がったな』


「……っ!」


全身に緊張が走る。


このタイミング。


この内容。


間違いない。


さっきの“干渉者”。


『その職業に到達するとは思わなかった』


画面に文字が流れる。


リアルタイムで。


まるで、見られているかのように。


「……誰だ」


思わず呟く。


だが、返事はすぐに来た。


『名前に意味はない』


『君にとっては、敵で十分だ』


「……上等だ」


短く返す。


指が止まらない。


『だが、警告しておく』


『そこから先は、“遊び”じゃない』


空気が変わる。


軽い圧力。


画面越しなのに、感じる威圧感。


『今のままでは、いずれ潰れる』


「……だったらどうする」


挑発気味に打ち込む。


数秒の沈黙。


そして――


『強くなれ』


その一言だけが、返ってきた。


次の瞬間、メッセージは消えた。


履歴すら残っていない。


「……は?」


思わず声が漏れる。


だが、すぐに理解する。


これは――


(試されてるのか……?)


敵なのか。


それとも。


「……どっちでもいい」


スマホを握りしめる。


目は、すでに次を見ていた。


《新職業の可能性を検出》


《条件:更なる資産拡大》


「……なるほどな」


やることは、シンプルだ。


稼ぐ。


圧倒的に。


そして――


「……追いつく」


いや。


追い越す。


黒瀬悠真は、静かに笑った。


その目には、確かな闘志が宿っていた。


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