表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集  大好き  作者: 篝火
27/29

「雨が降る」

エレベータを降りて

左に曲がって

二つ目 四人部屋

窓際 所在なげに

横たわる 老いた男が

私を 見つける

嬉しそうに 顔が 綻ぶ


寒くなってきたよ

食欲はあるの?

欲しいものはない?

男が 頷く 一つ一つ

噛み締めるように


毎週二冊 雑誌を買う

思うほど 世の中の動きは

速くない いつも 似たような

見出しが躍る

小さなベッドの上で

生き抜いてきた社会は

今 どう映る


また 来るよ

男が 落ち着かなくなって

やがて 頷く

何気ない ふうをして

涙を 拭う

長い間 酷使しすぎて

強ばった指


気づかない ふりをして

部屋を出る いつも


玄関を抜けて 目を上げる

外は 雨 泣くような 雨

何かを 閉じ込めたくて


降り続けてる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ