表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集  大好き  作者: 篝火
19/29

「猫は ー日常ー」

 猫は 見ている

 私の一挙手一投足を

 感情のうかがえぬ丸い瞳で

 ヤカンにお湯を入れて

 沸くのを待つ間に

 インスタントコーヒーの蓋をあけ

 白いカップに一杯分を入れる

 猫は 見ている

 全く興味がなさそうに

 それでも私から

 目を離すことはない


 猫は 見ている

 台所のカウンターの隅で

 置物ののように身じろぎせず

 人間って面倒よねとでも 言いたげに

 猫は 見ている

 食べ物と寝る場所さえあれば満足

 ならば 生きるのは楽だろう

 はるかな高みから 超然と

 哀れむように

 猫は 見ている

 悔しいから 手を伸ばして

 私のいる場所へ この胸に

 抱きしめる 自由を奪われた猫が

 不満げに 身じろぎしても

 手の中に閉じ込めて

 迷惑な頬ずりを繰り返す


 お湯が 沸いた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ