奈落の死者
そして連投の連投、このペースでも全然進まないからもっとはよ書かねば
ならんのだけれどもね・・。無理!!
今までの攻撃で与えられたダメージがどの程度だったのか、分かる人間は
居るだろうか? 正解は0だが。
「はっはっ・・は!」
近くに居る対象を付け狙うパターンで動く骨の腕が5つ迫る。
「ヴィル、頼んだ」
「わふん!(やっと終わったか!)」
ゴリュ・・・バリバリ
腕の一つ一つにヴィルが噛みつくと、それだけで腕が崩れて行く。ダメージに
耐え切れなくなった結果か、それとも、
「核が有るタイプかだ」
ズダダダダダ!・・・ピィイ!!
いくつかの弾丸が最も密度の高い場所を貫通し、今まで聞いた事が無いような
甲高い音を響かせる。命中か!?
「まあ、予想通りなら全く関係ないが」
「カタカタカタカタ!」
「ハッ、当たりかよ!」
命中音が響いたのとほぼ同時に骸骨たちが色めき立つ、今までパターン化された
動きに統制が無くなり、1体1体がバラバラに攻撃する。命令系統に異常が有った
と見るべきだ。つまり、
「攻撃する、ヴィル、リム」
「キュルァ(わかったあ)」
「ぐるあ、ガルル(そうか、面倒だから潰してくぞ)」
「あいよ〈氷属性付与〉」
「きゅ~(行くよ~)〈獣強化〉」
ヴィルが先陣を切り、補助する形で周りを覆い尽くそうとする骸骨を破壊して行く。
「カタカタカタ!」
「〈精密射撃〉」
ピシュン・・・ピシィ!
骸骨の1体が進路を妨げようと両手を広げるが、レンの弾丸によって全身が
凍結し、ヴィルの突進で砕け散る。
ガタガタガタ・・・・スッ
「予測通り、ネクロマンシーだな!」
蘇生時に外周から攻撃していたレンの視界に紫色の映り込む。
「狙う場所さえ分かっていれば・・・・・ん、んん!?」
視界に映る敵が動く、だが、その軌道がおかしい、
「味方同士で戦うだと?」
立ち上がった骸骨の3分の1に残りが襲い掛かり、襲われた方も抵抗する。
まるで生き返る瞬間に洗脳かテイムでもされたみたいな反応だ。
「ま、関係ないが」
「〈獣の暴走〉〈抑制強化〉〈感覚鋭敏化〉」
ヴィルの毛が膨らみ、血走った目が周囲を威嚇する。それは味方の判断すら
ついているかすら分からぬほどの狂気を帯び、数秒後に爆発した。
ドン!
「リム、こっち来い!」
「きゅきゅ~・・・(くらくらするよ~・・・)」
ヴィルの背に乗ったリムが、スピードに耐え切れずに振り落とされ
囲まれる。あの馬鹿
「〈精密射撃〉」
ズダアアン!シュタタタ・・・ビシュン!
ヴィルの補助用にスナイパーライフルが動き、精密射撃で命中精度を上げる。
これで並列演算を入れなくてもある程度問題ない。そして、マシンガンが
大きな音を立て、同時に弾丸が出なくなる。
「チッ〈リロード〉〈弾核変更:AP弾〉〈獣の弾丸〉」
この武器の唯一と言って良い欠点、弾切れの音に舌打ちする。やはり
対人戦には使えないな、音がデカすぎる。
「キュ〈毛針〉」
「背中に引っ付いとけ、少し危ないことするからな」
「きゅう~(わかった~)」
「〈立体軌道:ON〉〈風の加護〉」
ドッッ!
弾丸のように飛び出し、壁を伝って広間の左寄りに居る骨の塊へ突撃する。
ヴィルから逃げる為に少々寄り過ぎたな。
「〈劈き梟の杖〉〈地突き〉」
ダン!!
地面から40㎠の岩が飛び出し、それを足場にして一気に加速する。
「〈炎撃〉〈急速冷却〉」
ジュアアアアアアアアア!!シュウウウウウウウ!!!!
一瞬で熱せられた骨が急激に温度を下げ、全く煙が出ない為にヴィルの爪が
骨たちを薙ぐ、すると。
「カタ・・ガッ・・・ギギ」
ボト・・・バキィィ!
「3回程度は必要だと思ったんだが、読み違えたか」
骨たちが急激に減って行く、ある者は足が折れ、ある者は無理矢理体を動かし、
そのままバラバラになって行く。そして、数百体の骨が崩れ去った時、
球体が現れた。
「〈精密射撃〉」
スッ
「セット〈連射〉」
ズガン、ズガアア!ガッ・・・ピシィ!
2発の内の一つが黄色の水晶に命中し、当たった場所から亀裂が生じる。
「セット〈刺突する烈風〉」
ビシャッッ!パリイィィ・・・
黄色の水晶が砕け、光の欠片が舞い落ちる。それは命を散らす時と同じ様に
急速に色を失い、全ての欠片が落ち切った時、完全に消えた。
「セット〈HG-20-MN〉」
ダン、ダン、ダン・・・・ズガア・・・ビシュン!
「!?」
弾丸が紫の水晶に命中する瞬間、巨大な柱が弾丸をめり込ませ、
そのままレン達を飲み込もうと直進する。
「〈混合魔法・朽ち果てた大地〉」
ボロ・・ズズ・・ズ・・・ズドン!
大質量の柱だが、一つの魔法を唱えると同時、急速に水分を失い、砂と化した
柱が自重に耐え切れず、力を失い落下する。
「・・・3つ同時出ないとダメか」
砂による視界が戻った時、黄色の水晶がふわふわと浮かんでいた。まるで
何事も無かったかのように。そして、
「壊れた骨が再生して行くか・・・ああ、成程」
砂になった部分の地面からガイコツが這い出す、レンが立ち上がる骨を見ると、
砂色になった骨が少しづつ黒ずみ、最終的に泥だらけの状態で同化した光景が
映った。それを見れば、破壊そのものが無駄だと認識するまでそう時間はかからない。
「ヴィル、ライフルと魔法で2つ、お前とリムで1つ」
「わふん(わあった)」
「きゅいー(頑張る)」
(・・・さて、流石にちょっと厳しい。検証がてら少し準備するか)
2者が駆け出し、重要度の高い順にガイコツ共が迫る。当然それは生物に
とどまらず、ソレを破壊した未知の兵器を破壊しようとライフルにも集まる。
「対象を変更、目の前の敵に集中せず、3所に集まり、陣形を取れ」
スッ・・・
ガイコツの一体がピタリと動きを止め、周りに命令する。その直後、彼等が
統率のとれた動きで3か所に集まる。その数およそ全体の半分。
「何が理由か知らんが、やはりテイム出来ているのか〈思考共有〉」
[骨達の平均ステータス
種族名 アビス・スケルトン
Name.less LV.12(12/24)
Race.奈落の亡者の成れの果て Total.60
HP806/806 MP70/70 SP540
exe:0/0
STR:760
END:240
AGI:300
INT:600
MIN:408
LUC:5 ]
「カタカタ(理解しました)」
「カタカタ(アレを破壊するのは勧めませーん)」
「カタカタ(煩いぞ、やる事やってから文句垂れろ)」
意外な程バリエーション豊かな面々だが、2人目の言葉が気にかかる。
「なんで壊すのに反対なんだ?」
「カタカタカタ(壊すと無差別に破壊を撒き散らすからですよー)」
「・・・じゃあどうやって倒す?」
「カタカタ(本体を倒せば良いかと)」
「本体?」
「カタカタカタ(いるじゃない、地面に)」
ザク、ザクザクザグ!・・・・ドドドド!!
スケルトンが地面に刃を叩き付け、その一つが何かを刺し貫く。血が砂に
沁み込み、その巨体が地上に露出した。
「〈魔法弾〉」
腐敗臭の漂うソレは、死体を幾重にも重ねた山を思わせる。それこそ、克己が
最も恐怖する存在の一つだった。
「近距離は任せた〈AR-00-MA7〉」
即座に遠距離に切り替えようと後ろに下がるが、少々選択ミスだった。
クキャ!クキャキャキャキャキャ!!!
(うるせえ・・・・)
肉塊から狂気を孕んだ絶叫が轟き、3つの水晶が取り込まれる。不味い気がする。
「止められ・・・・無理か、ちょっと沈んでろ〈底なし沼〉!」
ドッッッッッ!!!!
水晶が同化した瞬間、体長にして10メートルを超えていた肉塊が収縮し、
まとまり有る肉体へ変貌している。そう感じた一部のスケルトンが死亡前提で
突っ込み、それを補助する形でスケルトンごと地面へ埋めようとした。が、
「しょうがねえなあ、正面からが好みかよ!」
肉塊だったものから獣が落ちる、蛇と鳥と人間を混ぜ込んだような容姿、
ダンジョンに入ってから今までで一番背筋が寒くなる感覚に、目の前の生物の
脅威度を認識する。そして
「〈掃射〉〈リロード〉〈弾薬変更・AP弾〉〈リロード〉〈リロード〉〈リロード〉!」
ダアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!
目の前が発射時の硝煙で見えなくなる程の弾幕を張り、同時にヴィル達に
攻め込ませる。さて、どうなるか。正直あんまダメージない気がするんだよなぁ。
「〈獣の狂騒〉〈我喰〉」
「〈獣強化〉」
ズダダダダダッダダダ!!!
と思ったが、一瞬の内にヴィルの体に血が纏わりついて行く。少なからず
効いているようだ。
「攻めろスケルトン」
「カタ・・・・ガタガタ(え・・・・分かりました)」
悪いが今テイムした奴等に情なんて持てないし、勝てなければ終わりだからな。
犠牲になって貰おう。ただ、
「〈筋力強化〉・・・・・MPが底を着きそうだ、頼んだ」
ただ死んでもらっても困るので、どうにか数体位は残ってくれよ。
「カタ・・・・カタ!(あ・・・・・はい!!)」
「でだ・・・俺邪魔だな、ライフルの所でじっとしとこ」
・・・・
「・・・・うーん、減らないねえ」
ヴィルの攻撃は確かに肉を抉り、骨を砕き、一見して圧倒しているように
見えるんだが、どうにも減らない。と言うか、アレが本体なのかすら怪しい。
実際問題、纏まった部分の肉以外はそこらへんに落下してそのまま消えて
ない訳だし。・・・・ためそう。
「フンフーン・・・・・〈連射〉」
ズガン、ズガアアン!ズチャッガキャッッ!
2発の弾丸が肉塊を捉える、が、ダメージが入った様子は無い。
(勘違いか?・・・待て、何か動いてる・・・・・・)
肉塊への攻撃によるダメージは皆無だったが、それによって肉塊の一部が
動き出す。と言うより1つだな、肉塊のひとかけらだけが動いていた。
「フゥ・・・・・〈連射〉」
ズガン、ズガアアン!・・・・ガキィィィ!!
「ヒット、ビンゴだ」
今まで減らなかったHPが1割近く減少したのを見て、大きい方が囮、本体が
操って敵を倒すタイプの敵だと断じた。だが、時間切れだ。
ドカッッ!
「ヴィル!!」
スキル切れによって動きが遅くなったヴィルを、左腕と頭部の骨を露出させた
怪物が的確に吹き飛ばす。普通に強いなおい。
「時間稼ぎ、リム、治療、お前じゃあダメージソースにならん 〈並列演算〉
〈AR-00-MA7〉駄目押しに<精密射撃>だ!!」
怪物がスケルトンを薙ぐ度に数体が宙を舞う。最早この場所に敵対するスケルトンは
数体しか居ないが、この速度だと数十秒でこっちに来る。急がなければ死ぬ。
「セット<掃射>」
ダダダダダアアアア!
ライフル側の視点から見て目算6割、脆いが足りない。もっとだ。
「〈リロード〉〈劈き梟の杖〉さあ、大詰めだ。間違えてくれるなよ」
ス・・・
「なに!!?」
ドオオオオオオン!!!
確かに、今の今までスケルトンたちを薙ぎ払っていた筈の化物が、まるで
瞬間移動でもしたように目の前で回し蹴りをしていた。
「・・・・グッ!?」
違う、飛ばされた先の光景に、確信を得る。
「やれ、スケルトン〈炎の槍〉!!」
何故違うと確信できたのか、それは、飛ばされた天上から見下ろした光景に
肉塊の中に居た筈の生物が居なくなっていたからだ。つまり、コイツの能力は、
「そいつ、自分の本体と操ってる奴を入れ替えられるぞ!!」
「キュキュ!!(今終わったよ!!)」
「わふ(待たせた)」
「全然、じゃ、仕留めようか」
攻略法さえ分かればどうにかなる、確信にも似た自信を持った1人1匹は、
なんとかボスを撃破した。
・・・・
「疲れたーーーーーーーーーー!!!」
《戦闘終了 exe:681295 階下への侵入が可能になりました》
《見事、試練を乗り越えしものに祝福の一滴を》
《深淵の主から〈奈落の祝福〉を獲得・・・・処理確認、スキル統合を
取得しました》
《芽生えある旅路と、深淵への到達を願う》
男の声はそこで途切れた。報酬は無しか、知ってたから良いけど。一定まで
レベルを上げたプレイヤーがここに留まらない理由ってやつだ。にしても、
「スキル統合か、・・・ちょっと整理する為にも使うか」
[言うまでも無いですが、作者がコピペする度スキルレベルが上がる度に
ちょっと泣きたくなったので出しました。本来は20層での取得です(勘弁)]
と言う訳で、早く帰ろう。意外と真面目に恐怖のパロメーターが有ったら
高水準でキープしてるから、と言うか・・・・。
「こいつ等水晶に収まるか?」
分からないからやってみようそうしよう精神でどうにか入った後、
拠点のあるプラネストへ向かった(ちょっと試したい事も有るし)
次々、いつ書けなくなるか分かったもんじゃ無いから次!!
あい、相次ぐ売れた矢先の映画化、お疲れ様です。ヒロアカ映画化、
ニセコイ映画化、ゆらぎ荘の幽奈さんアニメ化、アニメ化映画化は
良いのだけど、ブラック・クローバー&ワールドトリガーの二の舞には
しないで欲しいなあ(切実)特にブラック・クローバーの方は致命的だったねえ。
まだ終わってないけど(おい!)
あ、バキアニメ化おつです、スペックの声に笑いました。
あと、立木さんの居ないカイジに未来などない!って事で中間管理職トネガワ、
見たければどうぞ、ナレーション以外は面白いで。




