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骸達の軍勢

はいはい、連投連投、久しぶりな気がするよ(実際久しぶりだったよ)

さて、PKされる前に自分から死んだ後、当初の目的地まで数人のPKを殺したのは

置いておくとして、今回は、今まで意識的に避けてきた場所の一つを紹介しよう。


「・・・・・・頑張る!!」


その場所は隔離空間内に入る前に耳に入って来た最後の情報でもある

〈骸の霊廟〉と言う場所がある。


「怖いんだよ一々」


不気味な影が視界の端を横切る。もう慣れたが、最初の方だとマジで泣きたくなる

くらいビクビクしていた。


「今一慣れねえ・・・」


怖い、今までは純粋に恐怖を覚える物が多くない人間ほど根源的な部分での死に

相対すると感じる危機回避能力の一種だと克己は考えていた。が、克己の場合、

この状況で恐怖を感じるのは、全く同じ状況に陥った事があるからだろう。

骨だけになった人間の死体を目の当たりにした克己は、骸骨や死体を特定の

条件で見た時点で恐怖する一種の体質になっていた。


「・・・こう云うのなら楽勝なんだけどなぁ?」


正面に立つ巨影はこちらを見下ろし悦に入った笑みを浮かべる。それは獲物を

見つけた時のソレでは無く、玩具がやって来たと喜ぶ捕食者の目だった。


「アンデッド・コロッサス、最初にしては強めのが出て来たもんだ・・・

 関係ないが」

「私私ワタシワタシわたしわたーーーーーー!!」


複数の目玉が、体長5mを超える巨体が相手を威圧する。が、対峙する生物は

他の獲物とは少しだけズレ(・・)ていた。


「悪いな、今回はアイザックからの贈り物を試す為だけに来たんだ」


ズドン!


「―――!?」


獲物が持っていた槍の様な物から火が噴き出る。その瞬間にコロッサスの胴から

血が飛び出る。更に、


「〈内部爆裂〉」


シュルルルルルル・・・・ドチュッッ!!


内部が破壊されているのは分かる。だが、それをした奴が目の前の獲物かをコロッサスは

計りかねていた。そして、内部の破壊が治まった時、捕食者であったはずの自分が

膝をついているのを理解した。


(さて、何%削れたか)


何故〈SR-38-DM3〉を使用しているかというと、アイザックから提示された

武器の中で、一番無骨だったからだ(断言)。と言うのが半分、

もう半分は明らかにヴィル達スピード特化型の邪魔になっている近接戦闘から

中・遠距離で戦える手段を試したかったのだ。魔法でも良いと思ったんだが、

いかんせん魔法の範囲が上がり過ぎて少々使い勝手が悪い。


「やっぱかなりチートだよなぁ・・・コレ」


[無理矢理見えている情報を表示するとこんな感じ(半端なのは勘弁して)


       状態:内臓破裂      HP残量■■■■□□□□□□


   視覚情報の変更↓   (マーカー)     風速5m 視界;良  

  

    遠隔起動:無効              LV.52


                  頭部:80


   ダメージ貫通率     右腕:20    左腕:28


                   胴:51


              右足:40    左足:30 

で、以下ステータスの基本情報(視界の左7分がモノクル、右3割がステータスの項目

アンデッド・コロッサス

Name.less   LV.18 Total.52 Race.死体の巨人

HP2382/4000 MP105/105 SP600

exe:68000/72800


STR:???

END:710

AGI:???

INT:20

MIN:67

LUC:? )]


(オーバースペックかも知れない。強い分には多分困らないだろうが)


ズドン!


ステータス鑑定のスキルを使用せずにスコープを覗くだけで判定出来てしまうのは、

我ながらかなりぶっ壊れ性能な気はしている。と言っても、スナイパー・ライフル

のみに許された特権と言ったところだが。他の銃器ではステータスを見れないのだ。


「〈側転射法〉〈火炎弾〉」

「ワタジーーーー!!!!」


バシュッ!


殴りかかろうとするコロッサスが見た最後の光景は、ただただ無機質な、

捕食者(エモノ)の瞳だった。


《exe:8600 戦闘終了》


ドス・・・ズゥン!


「もう少し深く潜らないとかあ・・・メンドクサ」


骸の霊廟はプレイヤーが初めて入る事になる〈ダンジョン〉が多く点在する場所だ。

ご多分に漏れず階層が下になる程強いモンスターが現れる特性上、ミッシェルや

他のプレイヤーの殆どがこのエリアでLV.100を突破しているらしい。・・・ハァ、怖


・・・・



階層10・死霊の床


「・・・〈弾丸曲げ〉」


ピシュン!


「まだ対応できる程じゃないか・・・そろそろ狙撃飽きて来たんだが・・・」


取り敢えず10層程降りた頃、まだまだライフルの速度に対応できる程のモンスターは

現れず、進む度に広大になって行くマップに辟易として帰ろうかな?なんてことを

考えている時、ソイツは現れた。


「〈アンデス・ナイト《不死の騎士》〉か、微妙だ・・・」


アンデス・ナイト、俊敏性と筋力以外に特筆できる項目は無しと言う、

低レベルプレイヤーキラーなモンスターとしてちょっとだけ上がったが、あまりに

直線的な戦い方をする為、対策が練られると対処できない雑魚として名を

連ねる事に成った可哀想なモンスターだ。


(ま、遠距離だし打ち抜くだけだが)


[念のための追いステータス

アンデス・ナイト

Name.less   LV.13 (13/30)  Total.60 Race.不死の騎士

HP1000/1000 MP280/280 SP710

exe:0/0


STR:607

END:408

AGI:530

INT:104

MIN:31

LUC:4   ]


「〈通常弾〉〈口径変更・13㎜〉」


ズドン!


口径を落とし、速度を出して打ち抜こうと弾丸がアンデスナイトへ向かう。だが、


「・・・・」


ス・・・・バスン・・・!


「避けた?(いや、まだだ、次)〈誘導弾(ホーミング)〉」


バスッ!バキィ!ドガッ!


撃つ弾を変え、角度を変え、何をしても命中しない。つまり、


(そう言うスキル・・・〈危険予測〉とかか?)


命中する0.2秒前に避ける特性上、見えているのか、感じているのか・・・

少し実験するか。


ガシャ・・ピンッ、カシュ・・ガチャ


「〈連射〉」


ズドンズドン!!


ほぼ同時に2つの弾丸が発射され、敵を射抜こうと一直線に向かう。


「・・・ッ」


スッ・・・キィィィィン・・・バキャッ!


(危険予測だな、最短で避けられる方を優先した結果、受け止めるしか無くなってる)


逃げ道に置いただけで剣で防ぐを選択し、やっと一発分のダメージが通る。が、

弾丸の飛ぶ方向へジグザグに走り出した。対応しようとしてる。


(さあ、お前は・・・・複数体か。上等)


走るアンデス・ナイトが通過した通路から別のアンデッドが出て来る。

アンデス・ナイトに随行する形で数十を超える死体が地面から這い出す。


「〈リロード〉<徹甲弾>〈火炎弾〉〈連射〉」


ズドンズドン・・・パスッ・・・ズガン!!!


(あと40・・・60・・・80・・数えるの面倒臭い)

「アソゴダアアアアアア!!」

「煩い〈炸裂徹甲弾〉」


ズドン!・・・パキッ、シュルルルル・・・ドガアアア!!


複数の死体が一発で吹き飛ぶが、増える量が倒せる量を上回り、敵がどんどん

増えて行く。8、9層より弱いモンスターばかりだと思ったら、コレが仕掛けか。


「〈遠隔起動:ON〉〈並列演算(パラレリズム)〉〈AR-00-MA7〉」


ズドン!ズドン!


取り出したAR(アサルト・ライフル)を手に、スナイパーライフルを置いて敵へと向かう。


〈暴風の広間(ウィンド・フロア)〈爆塵(ダスト・プロージョン)〈着火(ファイア)〉」


上昇気流が舞い上がり、粉塵が宙を舞う。そして、炎は灯された。


ボッ・・・・チカッ、チカッチカッ!・・・・・ドガアアアア!!!!


「ンッ・・・」


爆風が周囲を包む。粉塵爆発によって空気が消費され尽し、プレイヤーである

レンの肉体を蝕もうと熱風を放ち続ける。


(想定より威力が高い。これだと酸素の供給が間に合わないか・・・)


循環する風によって熱量はどんどん上がって行く。既に粉塵は灰燼に帰し、

燃料となる物は無い筈なのにだ。


(?・・・どうなっている?)


供給源がどうであろうと、炎は燃料が無い限り燃えない。ならば、何かが

そこに在るという事。


(セット・・)


ズガアアアン!!!


「アアアアア・・・・・!!!!」


炎の中心部に弾丸が命中する。その瞬間、


ピシュン!


(早い!)


弾丸のスピードよりは遅いが、恐らく命中した弾丸が炎の中心から射出された。


(セット〈連射〉)


ズガガアアン!


(・・・そろそろ息が・・・いったん離れる!)

「ガアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」


ブシャアアアアアア!


炎の中に居たソレから血液が噴出する。それと同時に炎の勢いも収まっている

ようだ。が、空気が足らず、レンは走り続ける。


(もうちょい・・・もうちょ・・・・)


苦しい、久しぶりに感じる痛みとは違う感覚に悶える。今吸えば確実に意識が

飛ぶと分かるからこそ、あと一歩が何処までも遠い。が、


「ガハッ・・・はっはっはっはっ・・・はぁ、はぁ・・・すー・・・ハァー」


焦げ臭い、煤が肺に入るかもしれないが、今そんな事を気にしている暇などない。

目一杯息を吸い、吐く。呼吸が整った時、ライフルはまだ標的を捉えていた。


「ガハッゴホッ・・・セッ・・ケホッ・・・・ト」


ァン・・・


狙って撃つ、獲物が息絶えるその瞬間まで戦闘は終わらない。


「セット」


ズ・・・ン


だが、数発命中しているにも拘らず、その対象は倒れない。ならば、


「〈リロード〉〈凍結弾〉〈徹甲弾〉〈連射〉」


ガアン・・ズガァ・・!


ステータスが表示され無い為、影を破壊して死亡かの確認方法とし、

徹甲弾によってついに影が崩れ落ちた。


(さて、じゃあ進むか)


・・・・



「デロデロだ・・・ひでえなこりゃあ」


歩いて戻りつつ空気を循環させて少し時間が空いたが、戻った時の其処は酷い物だった。


「さてと、なんでこんな事になったー?」


ガシャ


ライフルを回収し、未だ湯気が立ち上る場所へ進みつつスコープを覗く。


《exe:120000 戦闘終了》

「ふいー・・・こいつとこいつの所為だったか」


ステータス:スモーク・クラウド

Name.less   LV.17 (17/34)  Race.煙雲 Total.45

HP0/100 MP???/??? SP??

exe:0/0


STR:?

END:?

AGI:???

INT:??

MIN:0

LUC:?


コンプレッサー・タートル

Name.less   LV.70(70/140)  Race.圧縮亀 Total.70

HP0/8200 MP???/??? SP???

exe:0/0


STR:???

END:970

AGI:???

INT:???

MIN:???

LUC:?


「気体生物が堅牢亀を覆ってそれっぽく見えてただけってのがなんとも・・・」


ただただ固いだけの亀として有名なタートルと炎魔法を使うと死ぬまで自分の体を

燃やし尽くすクラウドの組み合わせは、良く言ってクソだ。と言うか、地中睡眠持ちの

タートルとクラウドが合わさるとマジで予兆なく炎魔法→爆破→死亡が有るから

厄介極まる。


「ま、これで終了だし良・・・・い・・、そんな馬鹿な・・・」


ガシャ・・・ガチャガチャ・・・・!


そこには無数のドクロが立っていた。それはもう、あり得ない程の量が。


「嘘だろ・・・待て、フロアボスって奴か?」


複数存在するダンジョン内に於いて、たった数件のみの報告では有るが、

10層毎、20層毎に階層bossと言うのが存在する、らしい。


「うお!?」


ガバッッ!!


髑髏の一つがレンの腕を掴み、無数の骨の方へ引き寄せる。なんて力してんだ!?


「この・・・〈風の(ウィンド・)(シックル)〉!」


ザシュ!・・・・・ググ―――!!


「チッ、キリが無い!!」


切る度切る度腕の本数が増えて行く、そして地面へ吸い込まれる瞬間、レンの攻撃を

避けた髑髏が立ち上がる。


「なん・・・で!!?」


死んだ奴は生き返らない、それはモンスターでも同じ事、なら、今回のボスは。


(少し分かったぞ、こいつ!)


既に死んだように考える滑稽なプレイヤーは地面へと消え、残ったのは髑髏の眼窩に

映し出された青色の光・・・・だった。


・・・・



《試練を与えられし者、我々の課す試練を超えろ!》


吸い込まれた先には空間が広がっていた。中心部に無数の骸骨、広間を覆う様に

無数の武器が地面に突き刺さっていた。雰囲気あるねえ。


「良いから来いよ、挑まれてやる」

《その意気やよし!!》


ズズウウウン!


《階層主・奈落の使いとの戦闘を開始します》

「〈AR-00-MA7〉〈ヴィル頼む〉〈リム、補助〉〈風属性付与エンチャント・ウィンド〉」

「きゅ~(ねむい~)」

「ワフ?(引き付けるだけか?)」

「ああ、今回はあまり手を出さなくていい。ちょいちょい命令するから、

 それに従って行動してくれ。あとリム、お前今度〈共生施設〉に送るからな」

「キュアー!!(嫌だからことわる!!)」


清々しいなおい。


「ワフ、グルア(分かった、行くぞムー)」

「キュラア!(生きたくないから頑張る!)」


努力の方向を間違えているリムを咥えたヴィルが駆ける、後方で支援しても

良かったのだが、恐らく危険性をかんがみて持って行ったな。甘い奴め。


「どれだけ役に立つかな〈掃射〉」


シュタタタタタタ・・パキッ、バキン!


「ん、威力はそこそこ」


1発1発が骸骨に穴を空け、貫通した弾丸が後方に居る数体をへし折って行く。

普通に強いなこの銃。


「ただ、ちょっとなあ〈リロード〉」


装弾数30発なこの銃だが、連射性能が良すぎて1秒弱で全弾撃ち切ってしまう。

普通に戦う上では3点バーストが有ったら良いのだが、残念ながら

バースト機能は搭載されていない。ううむ、残念。地味にコスト掛かるから、

可能な限り弾薬の消費は抑えたいんだがなぁ。


「ま、考えてても仕様が無いか〈AP弾装填〉」


取り敢えず殲滅してから考えよう。


・・・・



「うーん、やっぱ微妙〈SMG-M3-38-NM〉」


ズダダダダ!


取り敢えず200体ほど骸骨の頭を吹っ飛ばした辺りで分かったのだが、どうにも

取り回しが悪い。セーフティーに一々指が引っ掛かる時点で実用的ではないな。

さて、今使用しているのは一見玩具みたいなサブマシンガンだ。で、

使い勝手はどうかと言うと。


「まあまあ、良い感じかな?」


威力こそ物足りないものの、引き金を引いてから発射するまでのズレが丁度良い。

発射速度も少し遅いが、全弾撃ち尽くすまでにかかる時間で弾をばら撒ける。それに、


「〈口径変更・10㎜〉」


ダダダダダ、バキィィィ!!


ひたすら避け続けるヴィルのお陰で一方的に攻撃できているが、一歩間違うと

無数の骨で出来た腕に全身を貫かれる可能性が有る為、可能な限りヘイトを分散させ、

こっちに来たらそいつだけを撃退する方法でやって来たが、そろそろ飽きた。


「〈SR-38-DM3〉〈遠隔起動:ON〉さあ、少しは楽しませてもらおう」


ダッ!


はい次回次回ー

うぇい、書くこと特にねえぜ。


無理やり搾り出すと、銃の概念なんですが、まあ、別にそんなたいそうな

もんじゃないです。火縄銃やらARやらが普通にあるってだけで、

別に特段凄い秘密とかでもないですし(そろそろ進もうかなぁ、

長いんだよなぁ・・)


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