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第4層、削りの間

進みゃーしまへん(アカンやーつ)


それはそうと、今期アニメでのお勧めはヴァイオレット・エヴァーガーデン

面白いのでぜひ見てね(遅いけどダイマ)

「お疲れ様でーす、ここからはまた個別クリア系のダンジョンとなりますね!」

「・・・・・もう良いや」


目の前にはまたキャロルが立っていた。マジでどうなってんだこいつの出現率。


「まま、次は最難関且つゲームっぽくないので、2つのパターンを用意させて

 いただきました!選んで直に飛ばされるので、選択するのは最後でお願い

 しますねー」


それって選ばせる意味あるのか?


「ならゲームっぽい方だけを使っとけばいいんじゃないか?」


あくまで遊戯(ゲーム)としてやっている連中は、乖離しすぎると

やらなくなる原因にもなるだろうに。


「いやはや、人間の負の側面は見ていると愉快と言い張って、

 譲らないんですよねー。あ、もちろん一部の人が、ですよ?」

「・・・・色々と残念な人が居るな」

「あはは~、じゃあ話し始めますね?」


・・・・順繰り説明中



「じゃま、選んでくださいな!」

「ああ、ゲームの方で」


ピッ


「受理しましたー、これより東の迷宮に転送する訳なんですけど、ゲームは

 比較的に安定して進められると思いますが、どちらにしても人間にとっては

 険しい物となりますので、お気をつけて。 あと、他の事はともかく、

 制限時間が有る事だけは留意しといて下さいね?」

「死亡時にスコア取り消しが有る事も含めて覚えてる。大丈夫だ、問題無い」


最初の方はうろ覚えだが、多分どうにかなるだろ。言ってる内容的には

どう考えても駄目なやつなのはともかく。


「なら良いのです、制限時間内に条件を達成するとボーナスも

 有りますので、自身が有ったら挑戦してみるのもいいかも知れませんねー」


キャロルの言葉を最後に、俺の視界はまた光に呑みこまれた。


・・・・20分後



「ウ・・・・ガハッ!」


痛みはさほどでもない、だが、目の前の状況に吐き気が隠せなかった。


(気持ち悪い、これ作った奴絶対ロクなもんじゃないぞ)


ゲームでのこの場所は、人間の大多数が嫌悪する生物が、

モンスターとして登場すると言うものだった。しかも、


「ッッ!??」


ヌチャァ・・・


「っざっけんな!!」


ビシャッ!


「ア”ア”・・・クソ」


擬態によって潜伏した、ダメージもほぼ無いような下等生物モドキが

体に張り付く、背筋が薄ら寒くなる様な感覚が体より精神を蝕み、

削る。比較的楽でこれか、ふざけやがって。


「地味だがうぜえ〈頼んだリム〉生体探知使用しといてくれ」

「きゅ~(わかったんだよー)」


リムによる〈生体探知〉によってマップに生物が浮かび上がる。


「うわぁ・・・・」


蠢く、その表現が良く当て嵌まるだろう。マップの6割を埋め尽くす生物は、

その8割方が擬態するギミックタイプだった。目に見える範囲で300を超える

群れが見える範囲にどれだけいるのかに思い至り、身震いした。


「一気に抜けるぞ、しっかり捕まっとけ」

「きゅい~・・・イ!(分かったんだ・・・よーー!)」


最後の言葉は加速したレンの速度にかき消され、数分後、軽い嗚咽を漏らす

ネズミが居たとか居ないとか。


・・・・



「もう良い、もう良いから終わってくれ!!」

「きゅいーきゅあ?(きゃらが変わっちゃったんだよ、どうしたのしゅじん?)」


這い寄る百足、飛び掛かるG、リムには悪いが、気にしていられる程余裕が無い。

精神が、心がこの場所を拒否しているのだ。だが、目の前の光景は、

その気持ちを一瞬で打ち砕いた。


「・・・・・・・・・・・・」


ゾクッ!!


「絶対ロクなやつじゃない!!!」

「きゅうぅ・・・(うああ、きみがわるいんだよ・・・)」


虫虫虫、数千を優に超える蠢く群れが、中心にある器に似た何かを覆い、

それでも足りないと空間を埋め尽くしていた。


ブチン・・・


「〈戻れ〉・・・・〈肉体炎上(フレイム・ボディー)〉」


何かが吹っ切れた。思考が途切れ、この空間に居なくて済むもっとも簡単な

手段に出た。簡単に言うと、虫の群れに突っ込んだ。


「あ”あああああああああ!!!!」


虫が焼けた時の嫌な臭いが充満する。ソレがゴールではないとは

考えず、愚直に、ただ直進するレンは、その場所に到達した。


「ダラッシャアアア!!」


ガシィ!


何匹か口の中に入った気もするが気にしない。さて、どうなる。

ダメージ的には全く受けていない所がいやらしいが、精神的には

もう末期だった。そして、


「・・・・何も起きない・・・!」


ガコン


ギミックが動き出す。器からナニカが漏れ出す様な事も無く、ただ地面が

動き、エレベーターのように下へと行く。のはいいんだが。


「・・・もう無理<風爆弾(ウィンド・ボム)>」


ドッ!!


動いたからと言って、虫が消える訳では無かった。耐え切れずに放たれた

魔法によって、レンを中心に暴風が吹き荒れる。ほんの数秒間だけ吹き荒れた

風によって、無数の昆虫が下に落下する。ただ、隙間に入り込んだソレは

悪臭を放ち続けているが。


「ギモ″ジ悪イ・・・・ゴフッ」


むせ返る悪臭が鼻に直撃する。一旦脱いでバサバサと煽るが、臭いは取れず、

逆に焼け残った虫の死骸を見て吐き気を覚えた。


「今日1疲れた、意外とマジで」


気分的には布団に入って7秒位で眠れそうな感じでは有るが、肉体が元気な所為で

それも出来まい。とか思って居る内に、エレベーターが最下層へ到着した。


「あー、先は長そうだ・・・」


階段、松明が両方の柱に付いた螺旋階段が、下へ向かって伸びていた。

幅4m、高さ5m強、明らかに戦闘が有るだろうと分かる広さだ。


(進むほかないんだがな)


足は重いが進む速度は変わらず、階段を一歩づつ降りて行った。


・・・・



「・・・なんか〈魂殺し(ソウル・キル)〉思ったより平和だ」

「ぎ、オォ・・・」


ビシャッ


吐き出される悲鳴と襲い掛かる悪霊みたいなモンスターだが、戦闘能力的には

ブルー・ジェルと変わらない位の雑魚だ。戦闘と言うにはあまりにお粗末な物で、

進む度に怨嗟の籠った声が強くなるが、他には何もない。


「下まで行けば何かあるとかか?」


螺旋階段の途中、横道みたいな場所が有り、一応寄ったが、有ったのは

少しの宝石類(効果無し)と微妙に使えない装備の入った宝箱が数個だけだった。

その中のフレーバーテキストに準ずるなら、貴族だかの城に住んでいた者達が

この場所で殺され、その怨念によってモンスター化したんじゃないかな、

とは思うが・・・。まさか、


(ランダムで精神削る為だけに場所選んで転送してんじゃないだろうな?)


無いと言い切れないのが腹立つ。隠し部屋が有った、なんてパターンだったら、

特に調べていないから俺が悪いのかも知れないが、精神的にちょっと

そこまで気が回らないのが実情だった。軽く5時間位ぶっ通しでやってるし、

休憩を挟んだと言っても持つ訳が無い。プラス、先刻の虫地獄・・・・


「止め止め、考えるとぶり返しそうだ。進も・・・」


ただただ階段を下りて行くと、まるで微睡(まどろみ)の中に引きずり込まれる様な

錯覚を覚える。進むほど絡め捕られるような、蜘蛛の巣にかかった蝶みたいな。


・・・・



「・・・・」


コクン・・・コクン・・


たった数分の内に、意識が朦朧としていた。魔法の気配は無いと同時に、

それらしき影もまた無い。だが、レンはこの感覚に見覚えがあった。


(眠い・・・ってか、催眠術に掛かる寸前みたいな気分だ・・・待てよ?

 ・・・確かアレの条件は・・・)


そう言えば、等間隔に設置された松明、ほぼ変わらない景色、どこかで

聞いた事がある。そこに思い至った瞬間、その言葉を口にした。


〈水生成クリエイト・ウォーター〉」


バシャ・・ジュウウウウウウ


「まじか・・・だりゃ!」


ガキィ!


幾重にも保護されている訳でも無い筈の松明が、本気の一撃をもってしても

叩き折れない事実に、この場所の意味を察知する。


「戦闘の少なさがヒントか・・・それに、長さも納得が行く・・・っと!

 あららー、これはやば・・・」


ドサッ


肉体から力が抜ける。何かのレジストに失敗したらしく、○○の抵抗に

失敗しました。と、消していたステータス画面からメッセージが流れる。が、

意識が遠のくレンに出来る事は、もうなにも無かった。


・・・・



意識が覚醒する、だが、その感覚は死んだ時の物では無かった。


ガバッ!


「・・・ツ!」


頭に残る鈍痛、脳をかき回された様な嫌悪感が、口の中と体の他に

もう一つ、首の後ろに付く何かが、ソレを放っていた。


(さて、どうするか)


ゲームオーバーかと思われた気絶、その結果によって、別の場所に

転送された様だった。だった、の理由だが、同じ城の中を移動しただけ

と思える程、景色的な差が無い。と言うか、回廊の脇道と瓜二つだ。


「あー・・・何でまだ死んでないかも考えないとか・・・制限時間?」


あくまでも予想だが、一定時間経過か気絶又は状態異常で強制転送かも知れない。

だが、


(この首のが関わってんだろうな、いや、これが原因か?)


虫、毒虫だろう。いつの間に、とは言うまい。分かり易く虫の群れに飛び込んだ俺に

言える事なんてない。ただ、ソレはもう死んでいた。


「ま、いいや、進みながら考えよう」


グチィ!


張り付いていた虫を引きはがし、立ち上がる。ふらつきながらも、

取り敢えず壁に手を付きながら歩き出した。


・・・・



「うーん・・・何コイツ?」

「・・・・・」


目の前には女が居た、半分が骨、もう半分が人間、分かり易いモンスター

・・・とは呼べなかった。


「何で来ないんだ?」

「・・・・ヒュー・・・」


声帯がギリギリ骨になった女の口から言葉が発せられる事は無く、気付いた女は

その事に項垂れる。緋色の瞳と青い髪、整った顔がシュンとする光景は、なんだか

罪悪感を感じさせる。・・・脅威にはならないか。


「あー・・・来る?」

「・・・!」


ブンブン!ググ・・ガクッ・・・


全力で顔を縦に振る女は、立ち上がろうと足に力を入れようとするが、

全く動く事は無く、ある程度頑張った後、切実な目でこちらを見つめた。


「・・・・・・マジで?」


俺に背負って行けと言うのか、骨の脚では確かに満足に歩く事も出来ない

だろうが、だからと言って俺に頼むの?


コ・・クリ


申し訳なさそうに首を縦に振る女は微妙に泣きそうな顔でこちらを見やる。


「・・・駄目だ」

「・・・・ガクッ」


ああ、甘いなあ、甘すぎて嫌になる。


「やっぱ駄目だなー、俺〈解放・ヴィル(リリース・ヴィル)〉乗せてやれ」

「わふ~(任せな~)」

「・・・?」


キョトンとした女の顔が俺を見ている。なんだよ、お前が頼んだんだろうが。


「ワフ」

「!・・・・」


よいしょ、とでも言いたくなる光景だな。ヴィルの体長の所為で、

背に登る事が既にかなり大変みたいで、あせあせしながらゆっくりと

乗・・・・・った。


「良ーし、行くか」


目指すは・・・分からないからマッピング&できたらクリアで。


・・・・



「疲れた」


デデドン


「ワフン、ガウ(はええよ主人、もうちょい頑張れ)」

「と言ってもなあ、なーんも無いんだもんよ」


取り敢えず行けそうな場所は全部行った。隠し扉的な物はまだ探していないが、

分かり易いギミックなんてのも無かったし、また手さぐりで壁伝うかー・・・

それだけで数時間消えそうだから嫌だな。


「・・・ふん」

「ワフー、ワンワン(なにかあんのか、嬢)」


地味~に仲良くなった若干二体(1匹と1人?)はレンの知らない所で話していた。


「・・ん!」

「ワフ~?(こっちか?)」


コクリ


「そっちはもう見ただろ、まだあるのか?」

「ワフン、ガガウ(取り敢えず行くぞ、嬢からは害意がない)」


促されるまま進むと、普通の壁に突き当たった。何の変哲も無い、

違和感すら覚えないただの壁だ。だが、そこへ向けて指を差す。


「フム〈火球(ファイアー・ボール)〉」


ヒュン


「ぬお!?・・・へえ」


魔法が壁を通り抜ける、隠し扉でも無い。魔法の一種だろうか、

魔法が通過しても消えない壁が、そこに有った。


「進むか」

「わうー(へいへい)」

「・・・ビシィ!」


活力が戻った女は、レッツゴー的なジェスチャーをして俺達を促し、時に

進行方向を指し示し、時にヴィルをモフりと、なんか元気な少女みたいな

表情豊かな動きをし続けた。


・・・・7分後



妙に整った城の内部で、扉を開けると7割方が土砂か何かで埋まっている等の

微妙探索と弱々幽霊型モンスターの襲撃は有ったものの、特に何がある訳でも無く、

順調に進む事が出来た。だが、


「ああー、ちょっとスピード緩めよう。ヴィル」

「あう~(分かった、頑張れよ嬢)」

「・・・キュッ」


案の定と言うべきか、女の肉体面は脆弱だった。その為、数分間進む度に

体の位置を戻したり、少し歩いて回復させなければならない。そこも

ある程度子供染みているが、それでも。


「・・・何か見えた」


前方200m恐らく最奥の扉が見えた。


「・・・カタカタ・・・・・・」

「うーん、大丈夫か?少し休んでから進んでも良いぞ?」

「フルフル・・・カタカタ・・・」


扉を目の前にして、何故か少女の精神面が揺れていた。分かり易く

恐怖する様子からしても、こうなってしまった原因の一部が中に居る

とみてほぼ間違いないだろう。


(どうすっか、置いて行くのも手だが、なーんかイベント用のギミックの一つ

 って感じがすんだよなあ・・・・このまま行くか)


もう考えるの飽きた、心境的には単純だが、もう付いて行きたいって顔してるし、

ここで置いて行くのはもう放任の領域だと思う。駄目でも最悪ナビーに会うだけ

なんだから、迷う必要なんてない。結論に辿り着けば行動は早かった。

と言っても、回復するまで待ってからの行動だが。


「行くぞ」

「ビシィ!!」

「アウ~」


トットットッ、ギイイイ・・


「・・・ククッ、これはまた、気持ち悪い」


血と臓物の残骸、人間の内臓、獣の頭部、吊り下げられた死体、嫌悪感と

精神的な拒否反応で吐き気を覚えるその中心地点に、それは居た。


「・・・・・」


人間と鳥と蛇と狼を足して割った様な見た目のソレは、死体で出来上った

祭壇へと視線を向け続けていた。


(んー・・・コレの持ち主、とか?)


バッグから取り出したのは一つのペンダントだ。白銀の装飾と中心の

緋色によって、そこそこの値段で売れそう。なんてことを考えられる位に

高価そうなそのアイテムは、フレーバーテキスト内に於いて2つ・・だけ

異様なソレは、この場所に住んでいた一人の王女に関して書かれていた。


忌無き首飾り レア度:初級

取得難度I

・今は無き使用人たちが、王女のために果てしない時間を使い

 製作した首飾り。

・装飾はともかく、これと言って特別な鉱石が使用されている訳では無い為、

 価値を決めるのは物好きか、本当に込められた思いを知る者のみだろう。

・少女の為に作られたこの首飾りは、いつの日か少女の手から零れ落ち、

 少女の元へ戻る日を夢見続け・・・すべて表示

効果:???


(もう一つは不死を欲する奴の置き土産だったが、まだ関わっては

 来ないんだろうなあ)


ちなみに、出て来たのはコレだ。


不死石(混濁) レア度:上級

取得難度C

・純白石と呼ばれるどんな魔法をも込められる特殊な石を精製する事で活性石に

変換し、それに命を吹き込む事で初めて製作可能になる石。

・本来の用途であるホムンクルス精製に使用できる程の純度は確保されておらず、

 また、生物の肉体から引き剥がす形で込められた魔力により、どんな使用法を

 もってしても確実に使用者が不能者になる。

・蠱毒にも似た狂気による所業は、時に主人にすら牙を向け・・・すべて表示

効果:全てのバッドステータスを使用者に付与する


まあ、俗に言う不死を求めて云々かんぬんみたいな?今迄見て来た

テキストの中でも、珍しく色々な情報が入ってるタイプな上に

全文を見た時の自業自得で自滅endは結構面白かったが。


(全く使える気がしない類のアイテムは、それだけでなんか特別感がある

 気がするよなあ)


取り敢えずその事は置いておくとして、目の前の女が王女で間違いないだろう。

混ざり合った見た目からしても、明らかに実験動物にされていたのが分かる。

どうしたもんか。


「戦闘・・・って感じても無いか」


虚空を見上げる少女の双眼は見えないが、入って数十秒が経過しても、

少女からは何の反応も無い。やれる事は一つ・・・か。


「なあんか嫌な感じがする配置ダナー」


一歩づつ近づいて行くほどに膨れ上がる不安感は、少女の数メートル手前側で

弾けた。


「・・・誰?」

「・・・・プレイヤー?」


唐突の声にそれしか答えられなかったのは仕様が無いと思う。だが、

それに対する少女の反応は、少しおかしな、ついでに、どこかで納得出来た

ものだった。


「プレイヤー・・・祈り手が何の用?」

「ん?なんか今食い違いが有ったような?」


playとpray成程、プレイヤーの発音がなんか変だと思ったらこの所為か。


「えーと、ちょっと待て、確か・・・ぷれいやーだった。不死の異界者って奴」

「答えになって無い、何でここに居るのかを聞いている。答えなさい」


棘のある切り替えしに若干頭を下げつつ、取り敢えず返答を考える。が、


(どうしよ、答えが大体敵対回答な気がする)


1.正直に話す(墓荒し言わると否定できない)

2.嬢の事でお茶を濁す(答えになってない気がする上に嬢が敵対してたらアウト)

3.嘘吐いて誤魔化す(ばれたら後ろめたい事やってると言ってるようなもん(

            いや、後ろめたい事有るから嘘吐くんだけど))

4.それは置いといて、首飾りを見せる(それって、盗んだ奴認定されるだけなんじゃ?)

うん、取り敢えず思いつくので大丈夫っぽいのは4か2だな。3.1はまず無理、と言うか

1は殺してくださいにしか見えない。・・・ん?そう言えば何かアイテム欄に違和感が。


「・・・・ちょっと待て、なんか変だったぞ!?」

「何が?」


目の端に移ったアイテムのテキスト内で、明らかな変化が有った。

首飾りの効果が明らかにおかしい。???になっている。


「コレ、お前が落した物で間違いないか?」


仕方が無い、明らかに動揺した結果、強制的に4になってしまったが、

どうせ同じ様な切り出し方だっただろ。


「・・・返して」


これで王女確定かで、何をすべきか。全体的に人間から逸脱した王女は、

いくつかのアイテム内で語られている内容的にちょっと接し辛い。分かり易い

癇癪持ちであり、同時に両親から愛され過ぎていた所為で身勝手な性格に

育ってしまったらしいのだ。


「んー・・・この城の出口でここより地下か此処に在ったら教えてくれるなら」

「勝手に行けばいい、私は知らない。返して」


うーむ、返すのは良いとして、なんかお嬢の反応の仕方がおかしいんだよなぁ。

なんで涙流し続けてんだ?わざわざ見えない場所で、隠れるみたいに。


「ほれ、受け取れ」


ポイ・・・パシッ


「ん」

「それでなんだが、こいつ知ってるか?」


グイッ


「・・・フンス!」

「怒るなよ、どうせ本当にそうならだが時間制限的にそろそろ引っ掛かる。

 時間的な猶予は、多分あと数分だ。早いに越したことはないだろ?」

「・・・・・コクリ」


その行動の結果は、ほんの数瞬後に訪れた。


「・・・・消えて!」


ザッ!


「ああ、こっちだったか。・・・いいや、殺してや・・何だよ」


嬢の手が俺の裾を掴んでいた。今止める意味が有るとすれば、まあ、

そう言う事なのか。


「まあその・・・なんだ、無力化してから話そうや。な?」

「コクリ・・」

「人間相手の戦闘・・とは言えないか、取り敢えず四肢行ってみるか?」

「邪魔!」


ゴキャッ!


「まあまあ、落ち着いて」

「・・・ッッ!??」


交差した瞬間、壁を作り、腕を弾いたのと同時に腕へ攻撃した。変な角度で

曲がっている事から、腕は折れただろう。そのショックからか、王女が

距離を取る。弱い、そう確信した瞬間、少しの余裕を嫌味と一緒に会話に

織り交ぜる事にした。


「はてさて、どうでも良いがコレ、奪われても良かったのかー?」


折れた腕から奪った首飾りが光る。その場所を、2人を指し示す様に。


(で、どうなってんだコレ?)


2人が対角線上に立っているからわかるが、これは同時に2人を感知した時に

効力を発揮するアイテムっぽい。だが、全く効果的なものが現れていないのは、

何かしらの条件を達成していないからだ。どんな?例えば、


「2人をぶつけて首飾りをそこに放り投げるとか?」


だったら余計な事した、殺そうとしていたんだったら、そのままにしとけば

勝手に条件が達成される状態だったのか。俺が死にそうなのは言うまでも無い

だろうが。ワンチャンス鎧が弾いてくれ・・・無いな。コレ外装と皮だし。


「じゃ、試すか」


とにかく、条件が分からないんだから、実際問題進むほかない。なので、

突っ走る事に決めた。


「うわごと多い、煩い。死んで!!!」

「ッ・・さっきより早い!」


鉤爪による攻撃と、噛みつき、1つの攻撃をもう1つでカバーするやり方は、

確かに俺みたいな鈍足だと効果的だろう。が、甘い。


〈催眠(ヒュプノシス)〉」

「効かな・・!?」


ガクン


「なん・・で」

「腕折った時に細工をな、短期的な神経毒と精神に作用する幻覚系の毒だ。

 催眠は本来とても使えたもんじゃ無いが、使い方次第で変わるもんだよ。

 特に、お前みたいなボスステータスタイプにはな」


初手が一番決めやすく、殺されやすい。だからこそ、無警戒な相手に対しては

速攻が一番と言うのは俺の持論だが結構獣相手だと使える方針だった。

今回は、まあボスステータスが功を奏したと言うべきか、抵抗力低下に

気付いていたらこっちの負けだったが、HPが果てしなさ過ぎて

逆に気付けなくなってしまうと言うジレンマを抱える羽目になった。

数十秒後、動けなくなった王女は、ついに意識を手放した。


・・・・



「ふー・・・地味に一回削られた」


地味だが2割程HPを削られた事は気にしないでおこう。ガッツリ

喰らったら2発くらいで死ぬ気がするな・・・。


「じゃ、嬢、こっち来てくれ・・じゃねえや、ヴィル、食め」


嬢の方に来させた王女だが、実際に何がどうとかは全く分からないので、


「好きにしろ」


取り敢えず任せる事にした。


「・・・・コクコク!!」


思いきり頭を上下させる嬢の行動と同時か、少し早いくらいで

システムメッセージが流れた。


《イルア城クリアを確認、転送を開始します》

「ちょっ待っ!」


遮る暇すらなく、視界が闇に呑まれた。

第5は簡単に締めますので、あとは本番やな(長いの確定なんよなー)


あ、〇イリ〇ン・〇ベ〇ントはクソでした(有名どころなので少し〇多めにー)

最早123の形態にこだわる必要性皆無なそのまんま生まれるあの見た目、

チェスバスどっか行ったまま帰って来れねえよ!!ハガーだけでええやんけ!!

実際にはハガーすら必要ありませんが(胞子になって飛んでました、馬鹿じゃねえの?)

そして1発当たった所であんまダメージ無い程度の武器で壊れる船ェ・・・


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