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3度出会い、2度怒られる者

タイトルが難しい(詰め込み過ぎた感)


一応全部に関係している人の状態を書いときました(白目)

「これにてクリアーです、お疲れ様でしたー!」

「ああ、まあ疲れた」


あの戦闘から5分程でマップを埋め、最短ルートを隠れながら進んだ

結果、割と2回死にかけたがノワールの尊い犠牲(蘇生有)によって

切り抜けた。その間にとあるスキルを手に入れた俺に、ホクホク顔で

別れを告げる程度にはこの黒猫は満足していた。


「では、第2階層へ行く前に、注意事項をお話ししておきましょう!!」

「はいはい、聞くから早よして・・・待て、クリアで終了じゃないのか?」


初耳と言うより、最初のマップの広さから考えて、選択した場所を

プレイヤー達でクリアして行き、到着時間、討伐モンスター、アイテム

辺りで累計ポイントを競うのだと思っていた。そして、その予想はあっけなく

否定される。


「いえ~?上級は5、中級は3、初級で2の各層が存在してます。でもって、

 第2階層はサバイバルゲームって名前の集団リンチ可能区域ですねー」

「ぶっちゃけが度を超えて酷い気がするんだが・・まあそんな事は良いんだ、

 重要な事じゃない。問題は、プレイヤーに会わなかったのはそう言う

 理由がちゃんとあっての事って認識で良いんだよな?」


そうなのだ。初めは偶然会わなかっただけかとも思ったのだが、クリアを

目前にしたタイミングですら遭遇する事は無かった。個人用だとすれば

分かり易い。


「ふふふー、全然関係ないですよ?普通に上級でランダム選ぶ

 人が居なかっただけです」


何とも意味深な感じで含み笑いをした割に、そうでも無い情報が出た。


「成程・・・何か損した気分」


実際残念この上ない。


「まま、ここからはプレイヤー達との共同戦線こと裏切りと化かし合いの

 とんでも迷路なので、そんな損したとか言えなくなります。ガンバ!」

「じゃあ、お前は此処までか。お疲れ様、学んだことを適度に実践して

 くれる事を心から願っている。マジで」


最後の方はともかく、中盤の失策が無い事を切に願う俺だが、

多分無理なんだろうなぁ・・・。とも思っていた。


「ふふ、そいつあ無理なお話ですね。我々(・・)は貴方方を邪魔するように

 出来ています(・・・・・・)ので」

「あー・・・予防策か、納得した」


万が一、億が一にでもモンスターと一度も遭遇する事無くクリアした

低レベルプレイヤーが居た場合、次に進む事で折れないようにある程度

戦闘を行うのを前提としたNPCを置いていると言う訳だ。なんとも周り

くどい。クリア前にボス部屋でも作れば・・・俺はクリア不可だな。

ここのモンスターのレベルだとかなり無理が出るのか、面倒な。


「今回みたいな明らかに此方のミスで大量に来てしまった場合は対処する

 予定だったんですけど・・・いやあ、如何せん気持ち良すぎた・・ったい!?」

(やっぱりあの時のモンスター軍団はイレギュラーだったのか!!)


少々おいたの過ぎる黒猫にチョップを当て、そこから体を持ち上げる。

軽く表情筋がピクピクしているのを見て、猫の顔が強張る(主観)


「よーし、まだやられたりないと見た。こっち来い、お前に化物を見せてやろう」

「え、ちょっと待って・・・イヤー!!」


嫌がる猫に手を伸ばす俺を止められる者は、その場にはいなかった。


・・・・



「チッ、逃がしたか!」


強制的に転送された俺の目の前には空間が広がっていた。迷路では無く、

スタート地点と思しき数百mの空間だ。


「ヘイヘイ、いきなり不審者発言は止めて下さい」

「!?・・・早く猫に戻れ、あのもふもふ狂いの所まで引っ張ってやる!」


声を掛けて来たのは先程の猫、その人間時の姿だ。遠巻きにちらほらと見える

プレイヤー達の出現したと思わしき光の中で、複数の猫耳女が同時に立っていた。


「いやはや、そんなに嫌われる事しましたか私?」

「安心しろって、ヴァイスが初めてモフられた時にはビクンビクンしながら

 十数分間動かなくなったが、慣れれば大丈夫って言ってた気がするから」

「もうヴァイスちゃん関係ないじゃないですか!?」


斥候として上から敵の位置を常時見続けていたヴァイスは、その性質上、

ノリの塊の様なこの元猫の猫耳女とも速攻仲良くなっていた。悪い意味で、


「で?」

「で・・・ああ、ここに関してのちょっとした情報を来たタイミングで

 教えるのが私の目的です。かなりランダム要素が多いので、同一NPCに

 出くわす事なんて普通は無いんですけどね」

「の割にはかなり多めにお前が居るな、どうなってんだこれ?」


今見える範囲で6人の同一個体が居る。そんな状況で言われても

説得力皆無なのは言う必要すらないだろう。


「ま、まあ私は数が多いので、レアって言っても真ん中、大体無料で

 出る系位のレア度なんです。このゲームに無料で出ないレア度なんて

 有りませんけど」

「メタァ・・んで、此処の情報早くくれ、なんか人の量が加速度的に増えて来た」


丁度俺が来てから増え始め、今では70人程追加されている。あまり余裕がある

風には見えなかったので、早めにスタートしようと思っての発言だったが、


「お気になさらず、この場所はプレイヤーの数×50㎡位余裕が有るので、

 最悪上を削って空間を広げるんです。ですが、そろそろお仕事しないと

 物理的に頭がパーンしそうなので、話しましょうか。残念です・・・」

「残念さと愛嬌が同居している・・・結局残念さが勝る所がらしいっちゃあ

 らしいな。じゃ、説明宜しく」

「むむむ、この一時を逃すなら、いっそ頭パーンされても良いのでは・・・」


なんだかんだ上司らしき羽の生えた鳥人が来るまでこのまま

突き進み、アイアンクロー喰らってなおあの態度を崩さなかった

女に敬意を表し、説明を聞かずに進む事を決めた。

まあ、大事な事1つ位を除いてほぼ聞いたし、多分大丈夫だろう。


・・・・



「あ、名前効くの忘れてた。今度会ったら聞いとこ」


軽く20分間の探索をした結果、分かった事は少ないが、中でも重要なのが

ゴール前に陣取るプレイヤー達だろう。4人一組で計5組、総勢20人にもなる

大所帯だ。そう、参加者を問答無用で殺害する者達が現れ始めた。

対処法はかなり多く、且つメリットがあまりないからやる奴は少ないと

思ってたんだが、予想とは裏腹に殲滅してくれと懇願する駄AIみたいな

集団が目の前に居る。一定人数が優秀なだけに火力で押し切られそうだが。


(何処のギルドかは知らないが、対処方法位は心得てるぞ阿呆共)


スクショ撮って掲示板へ流すだけでギルド、プレイヤー名、特徴別に

他ゲームで何をやっていたか等、ほぼ全てを丸裸にされる

なんとも言えない隠密ギルド掲示板へ、今回は動画を流す。


「さて、どう切り抜けるか・・・相手のレベル的には勝てそうな気もするんだが」


錬度は低め、良くも悪くもPKの際に連携なんてものは無く、スタンドプレーの

応酬と言った感じだ。特別脅威は感じないが、それでも喰らえば結構痛い。

現状での解決法は2つ、来るまでに3度遭遇したモンスターを持ってくる。

この方法は少なからず俺が死ぬ可能性が出て来る。2つ目は

一定数のプレイヤーを集めて挟み撃ち、これは時間が掛かる。


(どうすべきか・・・取り敢えず、時間が掛かればまた犠牲者が

 追加される事は違いない。急ぐ必要が有るな)

「にしても、拍子抜けだったな!!」

「・・・煩い、黙れ、殺すぞ」

「また哀れな被害者が追加だ、後何人~?」

「4、後は好きにやれってよ。面倒な事はいつも俺等の役回り、泣けて来るね~」


集団内で自主的に話すのは5人、中でも無駄に金ピカの鎧を身に纏う

褐色長身の男は最も攻撃力が高く、同時に範囲も広い。そして、

男達は一気に踏込み、一番早かった簡潔な単語を呟く男を恨めしそうに

他のメンバーが見て、踏みとどまる。スタンドプレーを生み出す元凶

一番早かった者が戦うなんともスポーツ感溢れる後ろから刺殺したくなる

ようなウザさと隙を生み出すゲームだった。そして、今回はそれが

完全に裏目に出る。


「逃げろーーーーーーー!!」

「何を言って・・・そんな!?」


そこには鎧が立っていた。レンの見たタイプでは無く、重装歩兵を

思わせる装備が瞳に映る。鎧の中からは防刃ベストと帷子、刀は無く

棍棒が何処からか出現する。一瞬の間、はじけ飛ぶ肉塊、破壊の波が

周囲10メートルを吹き飛ばした。


「ッッ!??」


脅威として認定された襲った側が死んだのは勿論だが、同時に近くに居た男の

足が折れ、骨が露出する。一瞬の出来事に19人の面々は理解が及ばなかった。

こんなに早かったか?と、固まった肉体が動き出すまでの1秒で、もう一人、

投擲された棍棒に砕かれる。


「ウアアアアアアアアアアアア!?」


砕け散る瞬間を見た者が絶叫と同時に逃げようともがく、だが残念な事に、

腰が抜けてしまった。匍匐ほふく前進で移動しようと腕を動かす男に、

巨腕から投げられた岩が命中し、肉体を貫く。だが、そこに勝機を見出す

者が居た。件の追われていたプレイヤーだ。脅威として自分が判断されて

いない事を確認した彼は、地を這いゴールへ向かう。


「落ち着け、とにかく陣形をっ!??」


棍棒によるリーチは無い。そう思った男が指示を出そうと振り向き、

視線を戻したその瞬間、目の前に棍棒が迫っていた。何故?疑問が

解消される事は無く、視線を移した哀れな生物は死亡した。


(・・・なるほど、空間から何かを取り出すんだと思ったが、

 所有者の元に自動で戻る武器だったか)


右腕を所定の位置に移動させただけで棍棒が元の位置に戻り、投擲で

潰されて行く。残った4人だけが冷静なまま、集団心理によって

パニックになった者はちりじりに逃げ出し、数十秒後に断末魔が響く。

数名はゴールを越え、その瞬間に転送された。


(うーむ、位置がよろしくない。もうちょい頑張れ、悶えてる場合じゃないだろ)


無茶だとは思うが、化物とPK集団の間に位置している限り、

助けようがない。いつ後ろから攻撃されるのかも含めて、

出るデメリットがメリットを凌駕していた。


「うっ・・はっ・・!」


少しづつは進んでいるが、その行動によってPK達と

怪物の攻撃による余波が降りかかる。が、


「良いねー、結構好きな賭けだ。救ってやる」


怪物の攻撃の余波をワザと受け、衝撃を足に集める事で四肢欠損、代わりに

飛ばされた方向を制御してゴールに行くつもりだったらしい。失敗したが、

それでも、一応ゴール側に行った。もう隠れている意味も無いだろう。


「〈アイン、助けてやれ〉フッ!」


全力で足に力を入れ、壁伝いに走り抜ける。人間らしさのかけらも無い

走法だが、3次元的動きを取り入れなければ逃げられない事を確信した

レンにとっては些事、一瞬で怪物の横を通り抜け、アインの背で気絶した

男が持ち上がる。高速で動く物体に視線が向けられ、ゴールの手前で

その影は挨拶した。


「では、さようなら諸君、後ろ見ている暇が有るのかは分からないが、

 第3に来たならまた会おう」


続きの言葉は隣でレンを引っぱるウサギによって放たれず、

ゴールへときびつを返し、攻撃が届くより早く通過した。


・・・・・



「第2層クリアおめでとうございます・・・ってええ!?」

「・・・またか、またなのか。偶然ってかお前レア度的にはノーマルか

 それ以下って言われても信じるぞこの野郎!」

「もうこれは運命的なアレなのでは」


おかしなことを言う猫耳女が一人、まあそこは置いておこう。今度は

ドーム状になった闘技場を思わせる見た目をした空間に到着していた。

助けたはずの男が居ないのと、アインもどこかへ居なくなっている。

・・・いや、クリスタル内に普通に居た。強制で戻されたっぽい。


「まま、置いときましょう私情とかは、私、仕事はきちっとこなすのが性分

 ですからして」


キュピ!と擬音が付きそうでは有るが、この女の本性を俺はしっている。

ヴァイスと仲が良い時点でもう嫌と言う程本質が分かるのだ。


「淡々と嘘を吐くな、お前に性分が有るとすれば、その無駄乙女思考だけだ!」

「乙女の思考が無駄ですとー!聞き捨てならん、話を聞こうじゃないか!」

「あと、テンションの上げ方が独特過ぎて時々付いて行けん」

「あ、ですかね。やっぱり、んん”-、じゃ、説明始めましょか」


急に冷静になる所とかは特に、と言う前に落ち着いてしまったので、

軽く口を動かすだけでなんとか言葉にするのは抑える。


「第3層は軽いダンジョン攻略です。デストラップ有り、モンスターそこそこ、

 アイテム盛りだくさんのザ・攻略し甲斐が有る。みたいな感じのを

 想像しながら作った。と言う話をいとこの友達から聞いた人が2日で作った

 みたいなダンジョンを作れ。と言われて2日間寝ずに頑張った結晶だそうです」

「この感覚、俺はこの感覚を知っている。虚無感って言うんだ」


抽象的且つ死ぬほど再現が面倒な割に評価して貰えない物を作った時の

あの何の達成感も無い感覚を味わった気がした。お疲れ様です。

何処をどうと言う訳でも無く、自然と手を合わせていた。


「まあまあ、その後肉付けしたのが今回のダンジョンです。にしても、

 良くクリア出来ましたねー。徘徊者の事言う前に行ってしまったので、

 こっぴどく怒られちゃいましたよ」

「徘徊・・?ああ、あの俺よりちょっと強いやつか。取り敢えず2匹はスルー

 1匹だけ動けなくしといた。回収は頼んだぞ!」


多分倒せるように作られていない所為でワンパターンになっている

サブルーチンだとあの罠からは抜け出せないだろうから。


「うへ~、どうやったら自分より早くて強い子を動けなく出来るんでしょうか

 ・・・大方〈ポイ〉ちゃんでしょうけど」

「ポイ?・・とにかく、あんなのがボスなら楽勝だぞ?もうちょい頭ひねらにゃ」


俺よりちょっと早くて強くて丈夫で直線だけしか能の無いモンスターでは、

元々ステータスの低い俺に限ってみると日常茶飯事だ。日常的に相手する

モンスターと同じなら全く問題にならない。それは道理と言えるだろう。


「・・・常識がどこかへ旅行に行ってしまったようです。帰ってこーい!!

 ・・・・は!?」


地味にまたコント形式で話が進まなくなっている事に気付いた猫耳が、

微妙に崩れた口調を戻しつつ、話を進める。


「と言う事で、このダンジョンには持ち物が持って行けません。武器、

 防具、食料、弓矢持ちなら矢なんかをここまで溜めたポイントを使用して

 購入してください。パーティー形式の人はかなりきついタイプのポイント

 振り分け制だった事も有って、ここで最初から、の人が結構多いんです

 ってまあ、関係ないですか」


妙に煽ってる気がする。いやこれ絶対気のせいじゃない。そう思い

至るまで数秒もかからない程度に嫌な顔をする猫耳に反論する。


「おい、俺はソロメインじゃないぞ。コレやってる人が内輪で少ない

 のは認める。だが、特別1人が良い訳じゃ無い。仲間欲しい!」

「・・・ん?なんか最後辺りで本音が」


猫耳が悲しい顔になったのがリアル過ぎて、精神的に受けた怪我が

大きすぎた。よし、この話は終わらせよう。


「気にするな。で、ポイントで購入できる一覧表は有るのか?」

「あ・・はい、一覧じゃなくて用途別にガチャが有るので、ポイントを使用して

 自分に見合った物を探り当ててください。ここでワンポイント、ポイントは

 他人へ譲渡することが出来て、且つ、他人が取ったアイテムは譲渡と言う形で

 受け渡しが可能です。もしも万が一、当たる自信が無い人はこの仕様

 で頑張っていただきたいと思いますね。絶対関係ないでしょうけど!!」


妙に強調して関係ないですけどと言った猫耳女に妙な感覚を覚える。

リアルラックは持ち合わせていないと思っていたからだ。当然、

ランダム要素なら普通に偏る可能性も有るだろうに。


「最後を強調する意味ねえと思うんだがなぁ」

「・・・本気で、言ってますか?」


何故かこれまでで一番のマジ顔で驚愕された事に疑問符を浮かべる

俺に、猫耳女は補足説明を始めた。


「そもそもですねー」

「待った、その前に名前おしぇーて?」


聞く機会がこの先ない様な気がしたので、唐突では有るが取り敢えず

名前を聞こうとしたんだが、噛んだ、それはもう盛大に


「・・・良いですよ、私はキャロライン、キャロルと呼んで差し支え

 ないようでしたらそちらで呼んでください。他には有りますか?」

「あ、いえ、有難う御座います」


一瞬の沈黙が痛々しく耳に届いた時、初めてキャロラインことキャロルの

スルースキルが発動した。とても恥ずかしかったのは言うまでも有るまい。


「では、始めます。そもそもですねー」


・・・・3分後



「分かりました?」

「恐らく、8割くらいは・・・あれ?」


説明を受けている内、いつのまにやら場所が変化していた。闘技場の

ほぼ中心にいたはずが、今では扉と壁で構成された部屋に居る。

プレイヤー達の姿も見える事から、こっちに飛ばされる事は確定だった

のだろうとも思ったが、変わらず助けた男の姿は無い。そんな事を

気にする間にも、話は進んでいた。流れ的には問題ないが。


「・・・では、後は実際に体験してください。上司に呼ばれ

 てるので私は行きます。またお会いしましょう!!」


目一杯の笑顔で消えるキャロルだが、多分説明に時間使いすぎて

怒られる系の事だろう。罪悪感で心が包まれているが、まあ仕様が

あるまい。あの性格と事実をそのまま話せば文句も出ないだろうしな。


「じゃ、始めますか。ゲーム的な運が天元突破って、イマイチ実感が

 わかないんだよなぁ。特にテイム系で失敗し続けてると」


テイムや課金ガチャなんかの生命か運営経由の物には発動しないとも

言われたんだが、ならガチャ系の殆どがその例に当て嵌まると思う。

なので、当て嵌まらない物との差を確認する目的で、ステータス項目の

ダンジョンポイントガチャ:武器を使用する。


・・・ピコン


「なんか・・・微妙?」


5連ガチャから出て来たのは、次の武器だ。



クラシック・ソード  レア度:中級

ATK+100 END+41

伝統的な技術を用いて製作された両刃の剣、殺傷力は

高くないが、取り回しが良く、耐久力が上がる特殊な魔法が込められている。

製作数が多い為、大陸内における基本装備の一つに数えられている。

また、平均的な性能を逸脱しないため、ばらつきがほぼ存在せず、

その分高価であることが多い。

特殊効果:剣速上昇(相手が先制で攻撃を放った場合、剣をそのタイミングで

         引き抜こうと必ず鍔競り合いに持ち込める程度の上昇)、

     取り回しⅠ(トリッキーな動きに対しての補正)


アイシクル・スピア  レア度:中級

ATK+45 INT+46 MIN+38

氷の魔法が付与された槍では無く、冷気を発し続ける鉱物を

利用して製作された特殊な短槍、性質として冷気を持つゆえに

炎や熱量に対して肉体を保護し、耐性を持つだけで取得する。

同時に知性を底上げする魔法が付与されており、所有者の

魔法を補助するスキルが初期状態で存在している。

特殊効果:呪文補助Ⅰ(魔法効率の上昇(消費MP5%軽減))、

     熱吸収(命中した箇所から熱を奪い、槍に蓄積させる)

     熱耐性Ⅰ(熱を持つ事象と魔法に対しての耐性(短時間に限る))、

     熱波(奪った熱を放出し、武器内の温度を保つ(威力有))


マイン・ガントレット  レア度:上級

ATK+276

シノビが多用するからくり仕掛けの籠手、メインが内部に仕掛けられた

火薬に有る為、性能自体は上級で最低クラスである。

シノビから受注した職人の遊びで製作された装備であるがために

敬遠される傾向が強く、一品ものである事がそれを加速させている。

同時にシノビが愛用するような速度に関しての補正が存在しない事から、

シノビないでもこの装備を使用する者は少ない。

特殊効果:地雷・火薬(衝撃を受けただけで爆発する火薬を地面へ埋める)、

     煙玉(火薬を発煙性の高い物に変化させ、視界を奪う(スキル使用による

        使用法は変質と異なり、変質させて行動するまでを

        煙玉とする))、

     火薬変質(火薬を自由な性質に変化させる(火薬の規格に収まる

          必要あり))、

     爆破無効(魔法、火薬を問わず、爆破を全て無効にする(正面限定))


クレセント・シミター  レア度:上級

ATK+650※(51) AGI+450(21) INT+110(7)

夜、それも月の出る夜にその真価を発揮するシミター、

月の光が届く範囲内でその力を十全に発揮し、その時の性能は

上級平均を上回る。だが、日の光、もしくは光すら届かない密閉空間

では鉄くずと大差なく、打ち捨てられ錆びたこのシミターが遺跡から

産出される事も珍しくない。当然、その武器に生来の機能は残されていない。

特殊効果:月下尖刃、鈍ら、幻光生成(短時間性質を問わず光を生み出す)、

     三日月の相(三日月の夜に発動し、特殊なスキル、魔法を取得する)


クレイモア  レア度:中級

ATK+280 AGI-10

標準的な叩き切るを目的とした両刃の大剣、重量が高く、一定レベルに

ならない限り、速度にマイナス補正が掛かる。ただ、威力の補正値は

全中級装備内でも上位に立ち、魔力無しの大剣の中でも上に位置する。

品質にもよるが、クレイモアの特性上、鎧等の重装備に対して

ダメージ補正が掛かる。

特殊効果:貫通(重量によるダメージ補正の一つ、鱗や鎧等の表面的な装甲を

       一定数無視する)、

     一動入魂(ダメージを上乗せする代わりに隙が大きくなる)


そこそこの性能だが、杖が無い。しいて言うならクラシック・ソード

だろうか。槍と籠手が全く使えないので、無駄になってしまうな。

誰かにやろう。


・・・・10分後



「つ、疲れた・・・・」

「いやー、人が増え過ぎて軽く祭り状態だったな!」

「〈アゼル〉はなんでそんなに元気なんだ?」


さっき助けたプレイヤー、アゼルは傷を治すために一時別の空間へ

転送されていたらしい。闘技場の話もしたが身に覚えは無く、

すぐにこの場所へ飛ばされたらしい。雰囲気的には最後に出てきそうな

感じがする。が、どう転ぶか・・・この運営だと分からん。


「体は資本、ま、痛みの所為でアドレナリンドバドバだと思ってな。

 いつもはもう少し押しが弱い人だからな!」

「あっそ・・・長々居すぎたな、じゃあ俺は行く・・・・来るか?」


何の気なしに言ってみた言葉だが、反応は劇的だった。元がはつらつと

しているだけに、やってやるぞと言う雰囲気が外まで出てしまって居るのだ。


「おうよ、借りた物は返す。それに、1人は寂しいからな!」


快活に、素直に、言い方は色々だが、取り敢えず裏表を考えられる程

器用では無いこの男は、後ろから攻撃される事が無い分安心出来た。

まあ、クリアまでにパートナーとの会話関係で2回死んだこの男に

何かを求めるのは間違っている気がするので、そこは触れないでおこう。


「じゃ、行こう。楽しまにゃ損だしな」

「勿論だ」


適当に選んだ扉、平均的な装備、こっちの方が合っていると思うからこそ

高火力を捨てたプレイヤー2人は、ドアノブに手を掛け開k

「ちょーっと待ったーー!」


「あ”あ”?」


マキリス風味の登場だったので、微妙にドスの効いた声になってしまった。

取り敢えず声の方向を向くと、


「アタシも入れなさいよ、パーティー!」


其処には身長140㎝前半の女が立っていた。

はい、ここで登場獄炎さんです。イベントで出すと言っただろう(前の事は

無かったって事で(正直ほぼ関わってないし))


適度に癒し要素(蹂躙)を見た方が良いかと思いまして、一応現在における

ぼっち最攻のこの人を出してみました。守ってあげないと死ぬのに

ぼっち、可哀想ですねー。はてさてレンはこの子をどうするか、次回に続く。

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