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星詠みの国

今回はあんまり出てこないけど、かなり後で出て来るから適当に紹介です。


何だろう、飛ばしまくったあの2ヶ月で色々出し過ぎた(超カットしたからでないけど)

そろそろ1週間単位でのカットを多用していくから、そこまで我慢してね(謝)

(見えた)


空から降り注ぐ光すら呑み込み、漆黒の中にある国、

星々が輝き、人々の明かりが灯る街が、目の前に有った。


・・・・・



《明けぬ国、プラネストに関しての説明又はテキストの

 参照を推奨します。表示しますか? Yes/No》


エリアボス戦が終わって間もなく表示された内容がコレだった。


「・・・・テキスト表示許可」

《許可を確認しました。原文を翻訳中・・・・完了、プラネストに関しての

 基本情報をテキスト方式で表示します》


表示されたのは、プラネストと言う国の基本構造だった。

内訳をそのまま出すとこうなる。


<暗転国家・プラネスト>

日が当たらず、24時間星の光と人間の灯火によって作り出された

光の束が美しく輝くため、光景そのものが一つの遺産として

周辺国から評価される程。天日干しと言う概念が存在しないため、

干物や干し柿等を持って行くと喜ばれる。国民性は穏やかで、

周囲40か国と不可侵関係を結んでも問題にされない程度には、

友好関係を結んでも良いとされる程の戦闘能力も同時に持つ。

12の都市と、50の村で構成された国であり、村1つにつき、

騎士団10人分に相当する戦闘能力を持つモノを護衛につけている。

天体を使った魔術や魔法を研究する為、国民の同意の元に

日の光を自ら閉ざしている。そのためか、モンスターも夜行性が

多く、侵入される心配があまり無い事も有って、とあるモンスターが

その地域を縄張りにしている。だが、関係は良好なために

襲うと普通に敵対されたりする。が、謝ってお詫びの品を

贈ると許してくれたりもする。基本的に素通りする場所だからこそ、

この場所を重要視する動きが高まり、周辺国ではきな臭い動きが

強まっている。留まると厄介事に巻き込まれる事も有るので、

可能な限り、楽しんで行くと良いだろう。


(最後ら辺は全く関係ないような気もするが・・・なんだよ、

 きな臭い動きって、随時更新でもあるまいし)


だが、一つだけ気になる情報が有った。モンスターと良好な関係か

・・・つまり、知性を持ったモンスターがちゃんと居る訳だ。

まあ、あのドラゴンですらモンスターの一種らしいし、人間を含め、

ほぼ全部がモンスターの枠に入っているんだろう。


「無暗やたらと藪突いても良い事は無いか、避けとこ」


取り敢えずの問題は一つ、現トッププレイヤーにレベルが並んだ

とか、そこら辺も含んではいるものの、当面の目的は。


「ミリアの所で装備の買い足しだな。臭いし」


スレイブでも良かったんだが、聞き難い空気感がすごかったので

普通に聞けそうな国が有るこっちの情報を得て、そのまま

装備も買わずに即効出て行った。めっちゃ普通に汗が出る

事が分かってしまった時の服に付いた臭いは忘れまい。

人間らしさが存在する証明の一つなんだが、要らないだろコレ。


「素材が多過ぎてマジック・バッグが一杯になりそうなのもそうだが、

 冒険者のランクアップで貰えたりするのか?」


ソレ(アイテム)×100個、コレがマジック・バッグに入る最大量だ。

だが、先程の2ヶ月でほぼ一杯になってしまっていた。まあ、

まだ大丈夫と言えば大丈夫なんだが。


「売れるかぁ?・・・全く市場価値が分からん」


あの空間内で出て来るモンスターは、大概が見た事の無いものばかりで、

レベルから戦闘能力まで、ほぼ全てに至るまで比較にならない程強かった。

なればこそ、売却金額もそれに準ずる可能性に至り、顔がにやけていた。


「ま、行ってから考える事にするか」


と言いう訳で、目の前に見える町へと走り出した。


・・・・・・・



「はぁ・・・・・ファッ・・・げばぁ!?」


ドキャッッ!


「うるさい、何時だと思っている!!」

「気付けなかっただと!??」


バカみたいな噛み合わなさだが、実際問題、現在のレンに覚られずに

頭部へ石を命中させる事は、=獣並みの戦闘能力を持つに等しい。

本人の反応はともかく、対象に対する警戒レベルを引き上げつつ、

街での扱われ方と今受けたダメージを加味して、


「Fu◌k!!!!」


あらん限りの全力で、万感の思いもついでに込めつつ、

思いのたけを叫んだ。


「ぶべら!!?」


ドアアアア!!


「あ、ヤベッ」


何か聞こえない事も無かったが、一瞬の内に全身を駆け巡る衝撃に

意識が暗転して行く。最後に視たのは、トテトテと近づく

少女と、これ以上無い程面倒臭そうに頭を掻く男の姿だった。


・・・・・・



押し殺す気持ちも、感情の波も見せず、目の前の愚か者への攻撃を抑える為、

拳に力を籠め、全力で殺意を堪えている俺の目の前に居た男は、女は、

愚か者共は食い物として俺を見ていた。



「いやー、ここでこんなもん売ってもらっちゃあ困るね~」


数に制限は有るものの、種類には制限が無いので、かなりの数を

ストックした記憶がある。と言っても、数に制限が無いのは、

LV×200種=高レベルにならない限りは制限に引っかからない

想定のもとで作成された物だったからだろう。それはともかく、

所持数90以上の物を売っぱらおうとした俺にかけられた言葉は

こんなものだった。


「需要が100存在するとして、それが一気に供給120に成っちまったら

 供給過多だ。そしたら価値が下がっちまう。だからな?供給が70程度で

 まとまる様に設定すんのさ。その方が希少価値が高く見えるだろ?実際

 なんてのは別問題だ。旨味が多けりゃあ誰だってやる。だけどな?勘違い

 しちゃあいけねえ。需要が無くなりゃあ供給が有ろうと0だ。馬鹿はそれを

 理解しねえ。だからいつまで経っても回んねえんだよ」


愚か者が愚かなままでいてくれる保証なんてどこにもねえのに勘違いする。

昔、近所の爺に良く聞かされた言葉だ。そして、この連中はふざけ切っていた。


「どら、これはすげえぞ!」

「高いからねぇ・・」

「いやいや」


リューネスで見た干物の約20倍、リューネスからのランニングコストは

冒険者ギルドで依頼したとして、馬車で夜通しすれば約一日で到着する。

ここまで来るのに遭遇した最強モンスターはLV.58のエリアボス、後は

40以下の雑魚ばかりだった。つまり、大体1回18000Tで来れる

(等級別依頼価格、ここでは単純表記の10段階でLV.45に相当する冒険者の

護衛(第8級)が2日間4人パーティーの料金(1人につき4500T)となる)

当然、これには他の品物の運送費も含まれるので、大体15%増し程度で

取引されるのが普通だ。だが、ここにある品物は、そのどれもが

塵屑で構成される売れ残りだ。今更上げる意味が全くない。にもかかわらず、

質の悪い品物を、質の悪いなりの値段ではなく、取引していた。


(ぼったくりバーでももう少し良い物出すぞ?)

「よ、そこの・・・・チッ、貧乏人かよ」


心外な口を叩く野郎は、恰好を見て金を持っているか見ている様で、

簡素な剣代わりの牙、ボロボロの杖、それを覆い隠すように半身を

覆う外装、見る者が見れば分かるのだろうが、その眼力が備わらない

露店を開く男は、一瞬で興味を無くしたように目線を変える。


(スレイブの方が割り切れてたかもしれないな。笑えねえ)


住人は良い、良い物と悪い物を見分けるだけの頭が有るし、加えて

受け流し方も理解している。だが、残念な事に、いつの時代にも

抜け道は作れる。わざとそれが可能なようにしている節もあるが。

今回の場合、子供に売って親から金を徴収している場合がメインだ。

それが後々どうなるのかなんて、知る由も無いのだろうが。


(ただ、明らかに苛ついてる人が多いのが気になる。

 まるで買って貰える相手が居たのに、突然キャンセル食らったような)


ま、どうでも良いや。こんな屑共がのさばれるほど、あのテキストで

登場したこの国の戦力は、気質は、軟では無い。


「おっちゃーん、これっていくらで売れる?あと、聞きたい事が有るんだけど」

「見せろ・・・1つに「ちょっと待った」・・・グッ」

「駄目駄目ー、ここで商売して貰っちゃあ・・・コレは!!」


軽薄そうな男が店に入った瞬間、顔を顰めたオヤジって言葉が良く似合う

店主は、口を挟めない事に憤りながらも、この人間の蛮行を止める気は無い様だ。

と言っても、なんだっけ・・・・ああ<屍拾いの右腕>を見て、停止していた。

なにかあるのか?死体に群がるだけの劣化エイプって印象しか無かったんだが。


「こ、コレを何処で!?」

「切羽詰まる様な事なのかは知らないが、スレイブの南端に普通に居るぞ?」


正確に言えば、スレイブの王宮内から行ける場所の、更に南端だがな。

情報とは金だ、誰が今から搾り取ってやるとでも言わんばかりの、

しかも野郎に与えてやるか。


「そうか・・・・じゃ、この場所での商売は原則禁止だから、出てった出てった」

「おい・・・、何すんだ!」


否応なく押し出された俺に待っていたのは、相場の3倍が最安値の

道具、装備品、宝石類だった。売値は据え置き以下なのを加えてだ。


・・・・・・



「理解した、だが、時期が悪かったな」


ガバッ!


「・・・・頭が、痛い・・・」


音が響いたのとほぼ同時、頭部に激痛が走り、熟睡していた俺の脳が、

半分以上覚醒した。と言うか、強制的にたたき起こされた気分だ。


「・・・まだ回復しきっていない。黙って寝ていろ」


ドスッ


「い・・・た・・・・」


何かが肉体を貫通したのを感じた瞬間、意識が閉ざされた。


・・・・そんな事が3回続いた辺り



《睡眠耐性獲得を確認、同時に上昇・・・Ⅲへ上昇を確認しました。

 同期・・・・完了、気絶耐性を取得しました》

「ム?・・・耐性か、成程、プレイヤーだな」

「お前か、お前が今までの元凶だなこの野郎!!!」

「・・・完全回復とはいかないが、7割程度は完了、良し、出て行け」

「待てやおい」


起きて感じたのは、異常な倦怠感と男の声だ。特に、男の声は

石を投げられた記憶と直結するうるせえ、と言われた声に酷似していた。

ついでに、頭痛の原因である声にも。


「プレイヤーなら早目に転送陣で帰れ、あの場所であれば、まだ波は

 普及していないだろう」

「波・・・波・・どっかで聞いたような?」

「商人が流出してはいるが、此方ほど影響は受けていないだろう?」

「波、ウェーブ?・・・あのイベントか!」


確かに、あの時一部を残して商人が出て行ったのは確かだ。だが、

大口の取引?・・・何か向こうであったっけか?


「メイガスの商業組合との契約に基づき、この国は、消費しきれない

 商品を受け入れ、販売する事を容認した。つまり」

「現実主義(笑)の阿呆がこの国に侵入して、上がりまくった冒険者の護衛費分

 を回収しつつ、メイガスが滅んだ想定の元で商品を売ってたのか」


なら分からないでも無い。購入時は一気に相場が跳ね上がると踏んだのだろう。

高騰は必然、だが、予想と相反する結果が目の前に積み上げられた時、

事実とは違う内容を信じていた出資者の場合は、言うまでもない。


「だが、こんな不条理が」

「いや、過去に救われた恩が有る。この契約も一度限りだ。次は無い」


うーむ、何か嫌だな。買うやつが居ようが居まいが悪評が立つ、

それも、この国が原因で無い物でだ。


「さあ、帰って装備品でも買い足すが良い」


それだ、起きてからずっと気になっていたが、


「店じゃ聞けなかったが、転送陣って何なん?」

「知らないか、アレだよ」


指を差した方角に在るのは、3つの柱だ。特に装飾も無く、

どの国の中心部にも有るただの柱、それ以上でも以下でも無い。


「アレがお前達だけに反応する転送魔法陣、到達した国の中心部と

 マップの境目だけに存在する物だ。別名、自動徴収ゲート、

 額は知らないが、今のお前ならそれ程多くは取られまい」

「な、なるほど」


瞬間移動可能な移動手段なのか。説明が無いと分かり様がない気もするが、

NPCに聞けば一発で分かる様になっていたと言う事で納得しよう。


「じゃあ帰る、あの女の子に宜しく」

「・・・承ろう、出てけ」

「それと」


ガッ!!


「次に会ったら、今日の貸しを返すからな?」

「ははは、やれるものであればな。だが、お前も悪いだろう?」

「問答無用で殺し掛ける奴に言われたいとでも?」

「ハハ、然り」


軽口だが、普通にヤレるタイミングが有れば実行できる程度

緊張感を持つが、隙が無い。まあ、でなければ死にかけやしないんだが。


「名前だけでも覚えとけ、レンだ。じゃあな」

「・・・<フロスト>、まだまだ超えられない壁だ。お前が覚えろ」


へいへい、わあったよ。返事は覚えていないがこんな所だったか、

転送陣へ向かう俺を止める者は存在せず、転送陣を、

初めて使用する事になった。

はい、一応念のために書きました(難易度=難しさでは無いと言う例)

難度は、後に起こる事象全てが判定に入ります。今回の場合、商人が居なくなった=

商品の買い出し等を行いにくくなる=鉱石や薬草の仕入れが滞る=人が居なくなる

悪循環の線があの時点で出来上がっていたので、あと数日(現実時間で2日ほど)で解決しますが

何もしなければ国が滅ぶレベルの難度=イベントの難易度と相成りましてございます。


ついでに、あの腕の説明文を適当に出しますね。


屍拾いの腕 レア度:中級

取得難度H

・屍拾いの持つ特殊な腕、精力剤として使用され、焼いて食べると1日中持つ。

・また、子を宿す時に女性に呑ませると、その日から1月以内に子が出来ると言う

 民間伝承が伝わり、乱獲されたせいで人前には現れない。獣避けの香を

 製作する事も可能なので、希少価値は高い。

・基本的に死肉を食っている時と子育ての時期以外は臆病な生物であるため

 このモンスターの腕を持つ者は、よほどの虚けか、死に近い者であろう。

効果:獣避け

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