クソの様な国6
うん、7で終わるね(微妙な所で終わったし、次回でナレーさんの正体が出ます)
何か色々と盛りに盛った結果なんだけれども、次回で大体説明できるように
適当な調整かけときます(無理なら後書きで~(予防線を張っておくスタイル))
「<根源を司る霊脈よ、全てを飲み込み、吐き出し続けろ、魔道書の悪魔>」
「<反転し、混濁し、招来し、留めろ。叡知は此処に召喚されたインテ憑依>」
・・・・・・物語は、終劇へ向かう。Sideレン
「さて、前回までの失敗の原因は、言っちまうとお前等が余分な事してる所為だ。
ならどうすれば良い?どうすれば結末を見られる?」
意地が悪いとは思うんだが、こいつ等の所為で毎年毎年、冒険者が居なくなった分を
補填している事実に変わりは無い。奴隷が売られる原因は彼女の所業でも有るが、
それだけで無問題と成ってはいけないと思ったからこその質問だ。
「フム、・・・王の目の効果は絶対と思ったが、間違いだったのか?」
未来を確定する王の目、その効果は、実際に見た者の寿命を自分の好きに
弄繰り回し、その寿命の日に必ず相手を殺すと言う呪いみたいな代物だった。
だが、
「間違いと言う訳じゃ無い。だが、今回は王の目と関係の無い物だ。
話の核はそっちじゃない」
と言うより、王の目の暴走は飽くまでも余波に過ぎない。問題提起すべきなのは
もう一つの方だと結論づける。
「・・・・・・・・・・・」
もうコレが本物なのかはどうでも良い。が、ここまで間抜けな
顔をされると、こっちのやる気まで削がれる様で嫌だな。仕方が無い、
説明するか。
「すまない、分からない事の方が多いか。この話の核はな?お前達が
見逃した小悪党にまで戻らにゃなんねえんだ。名前は<ルシャール>覚えてるか?」
覚えて居る訳は無いだろう。本当に雑魚で小物で、殺す価値も無い
ただの屑でしか無かったんだから。
「・・・いや、記憶にない」
「だろうな。今回の核は、そんな小物が騎士の位を得て、しかも
王の隣で居座っている理由なんだから」
さて、この反応でコレの正体が分かる。どう返答する?
「より正確に言うならば、王に隣席を許されている。だろう」
あ、少年、余計な事言うな。
「待て、私の知る限り、あの男は最初からあの場所に居た。
武勲を立てた結果「それは無い」・・・なん・・・だと!?」
偽物確定、そもそも論が出来ちゃいない。
「まあ、落ち込むのは分かるが話を聞け」
「む?・・・ああ、続きを頼む」
ショックから立ち直ったのを確認し、少年とシロノを見てから話を続ける。
「あの男はいつの間にやら王の隣でふんぞり返っていた。その原因は、お前だ」
「私か?」
ようやくこの話が出来る。業とまでは言わないが、こいつ等が
やって来た全てを。
「言い回し次第でそうと言えるだけであろう。断定は過程に過ぎぬ」
庇うように言う小僧なんだが、声と顔が伴って無いぞ。仕様が無いんだがな、
コイツの記憶はそっち方面の物が大半を占めてるし。
「カカカ、言い回しだろうが結果は変わんねえよ。こいつ等があの魔法で
王様を殺し続け、王族が全員魔法の領域に入らないと解けない
究極の怨嗟を、鎖を作り出したんだからな」
「鎖?」
「ああ、鎖だ。呪縛怨鎖って魔法の所為で加速しちまったが、
怨念の吹き溜まりになってたこの国じゃあ、あの魔法が発動するのも
仕方が無いとしか言いようがねえ」
鎖と言うのが重要なんだ。怨嗟が具現化するなんてのは、地獄か悪魔か
・・・どちらにせよ、ロクな代物じゃ無い。そして、この男なら
俺達が辿り着けなかった答えを導き、どう動けば良いか程度は考え付く、
そこに甘えさせてもらおう。再現度次第で悪化するかもしれないが。
「・・・・怨念・・・・呪縛・・・鎖・・・・・・そんな事が・・・」
必ずしも状況が改善する時では無い。時に悪化させる結果につながる事すら
あるからこそ、隠匿し、一部の人間以外に伝わらないようにする事も
有る。今回の場合、集積体の話を出して可能な限りそっちに
思考を向けさせるのが目的だ。
「さて、物見遊山はそろそろ仕舞い。行くぞ、お前が居ないと
今回はクリア不可能なんだから」
直近で必ず達成しなければならない事は、2つ、そのどちらも、
必ず少年が必要になる。だからこそ連れて来たんだ。
「理解した。ではな西方の」
「・・・・ああ、私も動こう」
・・・・・嗚呼、喜劇で終わる物語程素適なものは無い。1分経過
「・・・・・・・・・・・・」
男は立っていた。城の最上部、時と人とを結ぶとされる、陣の上に。
「よう、さっきぶりだなゲラルド騎士爵」
さてさて、こっからの賭けは勝率を上げる為の保険だ。失敗しても
問題は無いが、取り敢えずゲラルドが味方に付かなければ多分詰む。
だから、まあ失敗できない類の物だった。
「・・・・・ああ、あの男の隣で跪いていた者か」
さして気に留める様子も無く、男は外を見続け、完全に意識が移った時、
「ああ、お前の主の使いだよ<風の剣>」
ピッ
風の剣が衣類を切り裂いた。その事を気にも留めず、顔を手で覆い、
天を仰ぐ。諦めにも似た沈黙の後、男は話し始めた。
「もう休ませてくれ、私は飽いたんだ・・・・・・」
幾度繰り返したのか、幾度救えなかったのか。そんな物は些末な事だ。
諦めたふりをするこの男が今回の事態を引き起こす要因となったとは、
流石に誰も気づかないだろう。それ程巧妙に思考を奪われた状態で
立ち回っていたのだ。
「知ってるよ、だが、責任は取らねえと始まりゃあしねえ。分かるだろ?」
始まる、この単語に意味が有る。協力者の1人であるこの男は、
ここから全ての質問にああそうかと答える。そして、にべも無く
返事をする。そう言うシナリオだ。
「部外者による殺害、それがこの下らない魔法の解き方だ。分かってんだろ、
それを飽いただなんだと逃げ続けやがって、無駄に時間を過ごし過ぎたな」
「嗚呼・・・・・そうか!!」
さあて、ここで確定だ。この男は思考力を失った状態でも忘れなかった。
恐らく数千年単位で繰り返したゲームの中でも。
「違う、お前は既にその結論に至っている筈だ」
正確に言うのであれば、この男は部外者に少なくとも数十回は殺されている。
そして気づかない。男を殺した者は気づけない。たとえ抵抗しなくとも、
例え何度殺されようと肉体が勝手に動くこの男みたいなタイプでは特に。
「今回の結末は、お前の死では終われない。それこそ、王族全員が死なない限りはな」
積年の恨みと言うのは、結構厄介だ。初めは貴族1人、その貴族だけを
恨んでいた筈なのに積み重なった事で全ての貴族を恨む者すらいる。
ソレが操作された物であれば特に、だが、この男を恨む者は既にほぼ居ない。
と言うか、放っておけば今日中に自殺するだろう。本当に小者の領域を
逸脱しない貧弱さを演出する事に掛けてこの男以上は存在しないな。
「では、王族を皆殺しにすれば・・・」
「今回は4人だ」
どちらにせよ、この男の精神は必要になる。そして、今回の目的は
この男を殺す事じゃあない。どちらかと言えば真逆だった。
「4・・人?」
薄く、瞬きを意識する位の微かな反応が返って来た。
「この国をまだ救えるなんて思ってる、ゴミに汚物をかけた様な思考停止の
愚者共だ。だが、才能は指折り、それこそ、死者になる筈の人間を
強制的に肉体にとどめ、消滅したとしても土地に閉じ込め続ける魔法や
大陸をスッポリ覆っちまう程効果範囲のデケエ魔法を撃つ奴も居る。
そんな連中が4人居て、任意のタイミングで魔法を放ったらどうなる?」
本来ならこんな発破をかけるような真似はしたくないんだが、残念な事に
このおっさんにしか魔法は打ち消せないんだ。
「片方は俺が殺る。魔法は任せたぞ」
唯一対処できる1人以外はこいつに頼るほかない。断られた場合は、
なんて事を考えていたが、呆気無く、その男は返答した。
「任・・・・せる?・・・・・・・まかさ、れた」
この男の精神と肉体の両方が揃えば、可能性は上がる。
今回で本当に終わらせる準備が完了した。
「うむ、頼んだぞゲラルド」
小僧のその言葉が、ゲラルドの目に力を、輝きを取り戻させせる。
どうしようもない程、キラキラと、憧れる様に。
「・・・・・・理解した。最期にはちょうど良い肴だ」
彼にとって、出世とは欲を満たすものでは無い。思考を取り戻した
ゲラルドが望むのはたった一つ、彼の欲は満たされた。今度は救う、
必ず救う。そう彼は結論付けた。
・・・・喜劇が悲劇に変わる時、こんなに悲しい事は無い。時間経過1分
「さて、何処に居る?」
「第1~第4王子は南、第5~第7は西、王女一同は東の城下に居るようだ」
さてさて、ここから王族を皆殺しにするわけなんだが、あの科学者の
保険が効いていなかった場合、かなり速攻で殺されるだろう。
賭けは苦手なのだ。
「チッ、なんで金にもならない場所で人殺す算段してんだか、やっぱ辞めようか・・」
《それも仕様が有るまい、好きにせい。私は攻めんぞ》
色々と知った状態での悪態すら真面目に受け取る少年の声に、少し
苛立ちながらも駆ける速度は変わらず、ずっと真面目くさったような顔をして
いるのだろう。なんてことを思いながら、内心で毒づいておく。
「・・・・チッ、終わったら飯食わせろよな」
「ああ、理解した」
「<来やがれヴィル!>」
「グルルルルァァァァァ!!!(振り落とされんなよ主人!!!)」
・・・・・Side???
「ふぅ、終わった終わった。帰りましょうか!」
悪魔を少雨関する儀式を終えた女は、軽い口調で連れと帰ろうと振り向いていた。
「ああ・・・・ガギガググ・・」
「ええ?・・そんな訳・・・・早い!」
ザクッ!!
一瞬、音すら聞こえなかったのに、何故?考える暇はもうない。
彼女を標的としているであろうローブに包まれた男に、渾身の殺意を込めて
脅しを掛ける。これで怯んでくれるなら、私の勝ちだと確信しながら。
「まず1人、次」
魔法使いの1人と遭遇した。これ以上無いタイミング、これ以上無い好機を
逃すことなく、切り取ろうと刃を振るう。
「舐めんじゃないわ・・・!?」
「弱いのに2人で来るからこうなるんだよ、学んだか?じゃあ死ね」
ザク・・・ボトッ!
そもそも、こいつは役者の1人だ。本来ならまず間違いなく最初に死ぬ程度の
弱者の2人組は、・・・・2人?
「おい、こっちのでかいのは初めて見たが・・・・まあ良いか。対処可能な
巨大魔法製作可能者を1名撃破、次・・・!?」
どちらも首を落とした。問題ないと判断して、次の標的へとヴィルにローブ
(自前(全く効果は無いけど格好良い感じで出来たから着てる))を食まれ、
一瞬で加速するGを感じながら次の対処を考える。じゃ、保険が履行される
事を願って、レッツgああおおおおおお!??
・・・・・Side住人
「殺せ・・・・・・・殺せ!!」
我々の怒りを!!恐怖を味あわせてやれ!!!!!!
集団意識を持つ人間達ほど面倒なものは無い。集団心理と言うのは、
例え殺すつもりの無い相手ですら、意識せずに殺してしまう事が有る程だ。
だが・・・。
「其処じゃねえんだなぁ<暴風爆弾>」
ボシュウウウウウウウウウウウウ!!!
「「「ウアアアアアアアア!!!!????」」」
その男は、数人を囲っていた男女達を吹き飛ばし、明らかに傷や
汚れの多い人間を探して、
「じゃあな」
ピッ・・・・・・・・ゴトッ、ドサァ!!
当然のように首を撥ね飛ばし、次の標的を見つけては繰り返す。
「これで・・・4人目か、つぎいいいぃぃぃぃ!?!?」
王族の人間が死んだことを確認すると、他の人間には目もくれず、
男は颯爽と騎獣に攫われて行った。
(よしよし、成功だ。次も簡単だったら良いんだけど、そうも行かないか)
特に、あの中には王族で一番幼い女が居る。はぁ・・・面倒臭い。
・・・・・・Side王女組
「ガタガタガタガタガタ・・・・」
この国の王族である第2~第4までの王女達は、あられもなく恐怖していた。
「落ち着きなさい、それでもこの国の王族ですか」
「でも、お姉さま・・・・・・」
「・・・・?」
この場において、最も幼い第5王女は現状を理解していない様で、
小首を傾げながらも姉に遊んでとせがんでいた。そんな時、
「はぁ、住民たちはもう居ないみたいね。これでもう・・・・!?」
第5王女の背に男が居た。そして、その男は彼女の首を掴み、
「何も知らずに逝け」
ゴキャッ・・・
なんの迷いも無くその首をへし折った。
「キャアアアアアアアアアア・・・・・ア”!!?」
「無礼者、私達を・・・!?」
「お前等には、遠慮しない」
一太刀、たった一撃で第2、第3王女の首が宙を舞った。分かり易い
悪女キャラで書かれたお前等は見てる分には面白かったぞ。
「な・・・なに、何故!?」
「お前の胸に聞けよ、俺が知る訳ねえだろ」
ピッ・・
お前の事とさっきの奴の事は書かれていなかったが、第3王女である
お前の母親とその1人娘であるお前の悪事は永久保存版として
パスワード付きのデータとして保存される程気に入られてたぞ。
俺は見れてないが。其処は置いといて、頸動脈を切断し、その場に残る
王女を殺した男は、その場所を立ち去った。
・・・・・・王子’s(以下同文)
王子達、想像以上に根性なかったな、それはともかく、これで、
「さて、後2人だ。こればっかりは待たないといけないのがネックだな」
《そう言うな、私も私を見れる最後の機会になるだろうからな》
「ああ、最後っちゃあ最後か」
ま、そん時はそん時だ。今回の魔法は規模が大きすぎるからこそ、
保険を掛けた訳だしな。全く、これ以上の大魔法ってのは何なんだ?
「その前に、出来る限り悪魔を殺さないといけないんだが・・・俺は無理だぞ」
1匹に蹂躙される未来が容易に想像できる。
《知っている。あの空間で生き残れた事すら奇跡に近かったのだ。2度は起きぬ、
それに、その対策をする者が居るとすれば》
ドォォォォン・・・
《彼等以外、居ないのだから》
爆発音が轟き、彼等の到来を告げる。
「分かり難いんだよ、立場ははっきりさせねえとな」
《そう言うな、我等にとって善悪はあまり気にする事では無いのだ》
そりゃそうだ、なにせ周囲に渦巻くエネルギーを食う為に来るんだからな。
「シロノ、そっちともう片方の術師は任せたぞ」
《ククク、了解した。今宵全ては終わりゆく、住民は見捨てるぞ》
《構わぬ、これ以上の悔恨は遠慮するが通常、だが、手段を選んで
結果が伴わぬのであれば意味が無い》
《・・・・理解した。今日の敵は神降ろしか・・・無駄は省きたいものだ》
・・・・・・そして時は動き出す。波が陸へ打ち付ける様に。10分経過
「来た・・・・・・・」
ビュウウウウウウウ!!!
「発動前に破壊できた魔法陣は2つ、発動中が一つ、発動間近が一つか・・・
よくがんばったじゃないか、今回も茶番に終わりそうだ」
「ああ、初めまして、でもないな。ルシャール国王代理補佐」
「ルシャール・・・この体の持ち主の事か?」
(嫌な予感が当たったな、面倒臭い。今・・・・いや、まだ無理だ)
コイツ、苗床になりかけてる。ちょっと前のお前はもう少し
頑張れた奴だったぞ。頑張れもうちょい!と、精神論を持ち出しても
元に戻る訳ないか。
「一度瀕死にしてから持っていけばなんとかなるか?」
《それも良いが、苗床になった状態であるなら、無傷が最良であろう。
どれ、今回は私の出番だ。外に出せ》
「おう、<出て来い少年>」
シュイィィィ・・・タッ
「すまんな、お主の要望を聞く事、何度繰り返しても出来なんだ<牢獄>」
・・・・・・・最後の決戦の舞台は、私が作り出すとしよう。次回へ続く
なんだかんだと説明すると、歴史が全部記録保管庫に残ってました。
ウソとホントが混じり過ぎてどうでも良くなり、ラブリー(幼)に比例して
圧倒的に腹黒さが増すクソ仕様。人を殺すのは基本嫌だけど、
自分が犯した罪を自覚しながら守られる事を許容する人が大嫌いな主人公なので、
罪の量に応じて殺す手段を適当にしたり、わざとニヤニヤした顔で殺したり
してます(八つ当たりの域は出ないけどね)
あと、殺す事への抵抗は、今更だけれど人型モンスターを殺している時点で
薄れてます。首の骨やらは、自分の手の中で死んで行くのが好きじゃないって話です。
あと、<>内で、規則性が存在しない言葉によってテイムモンスターが召喚
されたのは、追加機能の一つ、召喚簡略化によるものなので、大概の短縮は
可能になってます。ただし、固定した言葉は、地味に72時間は変えられません
(現実時間で)。何事も、短い期間で変えられると思って墓穴を掘らないように
気を付けましょうってタイプの機能でした。爆死勢の多さよ(爆)




