表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/86

予想外?の強敵

リアル描写(ある意味ゲーム方面)回です。うん、

なんか長くなってもうた、すまんね(申し訳ない(-_-;))


ちょっと前の話ですが、フェ〇ラーが全英優勝しましたね。

チ〇ッチの足が全快だったらまた違う結果になったかなぁ?

ま、最強のおじさんの方が相当調子良かったみたいなので、

分かりませんけどね。にしても4大大会の内2(ry(長くなったのでカット)

本日、午前8:30に会社へ到着した俺に待っていたのは、

ああ課長、今日休みっすよ?と言う、全身全霊で叫びたくなる程

恥ずかしい内容の休日報告だったので、軽く落ち込みつつ

葛木君の自衛手段の取得に乗り出そうと確認のメールを送る。


[今更では有りますが、克己の持っている通信機器全般は

 レトロ以下、2006年代の物と遜色有りません(生産終了になったのは

 知っていますが、情報は隔離した方が良い派が多くなったので

 界隈で生産再開となりましてございます(ガラケー))]


「さて・・・・ああ、おじさん?」


ついでに、確認が取れた時用の場所の確保として

知人へ連絡する・・・・


・・・約40分後



「‥‥‥来たな」

「久しぶりです、おじさん」


民家の一つ、それっぽい。としか言いようのない雰囲気を醸し出す

古臭い事この上ない道場の中で、2人は居た。


「5年ぶりですか?」

「4年と2か月だ、久々に組手でも取るか?」

「いや、いやいやいやいや嫌」

「最後だけ別の言葉に聞こえたが、まあ良い。呼びたい者は

 今玄関で立っているし・・青年か?」


ピンポーン


「・・・・いつも思いますけど洞察と五感の異常発達でもしている様な

 超速反応ですよね」


老人、60代にして見た目だけなら40代の彼<塚元(つかもと) 時道(ときみち)>

久時の祖父にして、護身術・・・とは名ばかりの人体破壊の達人、

俺やカゲを含め、2度以上この道場に出入りする者は、女(無害に限る)以外

全員1度は肩を外されている経験が有る。なので、基本的に知り合いは近づかず

・・・特に影満は此処には絶対に来ない。


「護身術でも習わせるつもりか?」

「いえ、・・・逆の方面でも特化させようかと」


一応、超が付くレベルの一応では有るが、この道場は

門弟を随時募集してはいる。まあ、1日目で一通りの痛みを味わい。

2日目でソレが日常だと思い知るので、辞めてしまうが・・


「ほう、では見学でもしているとしよう」

「今回は見るだけにするので、見ても面白くないですよ?」

「構わん、‥‥‥入れ!」


ガラァァ・・ガラァァ、トン。ガサゴソ・・ザザッ


「お、お邪魔します」

「すまないね、取り敢えず、道着を渡すから着替えて来てくれるかな」

「はい、わかりました」


恐る恐ると言った表情のまま、脱衣所の場所へ

案内されながら向かう葛木君に、最初に来た時の事を思い出しつつ

着替え終わった葛木君と道場の稽古場へ向かった。


・・・



「それじゃ、始めようか」

「・・・?」

「えーっと、取り敢えず殴りかかってみてくれるかな」

「・・・???」


正面に俺を見る葛木君の顔には困惑が張り付き、俺の

常識が世間とずれている事を再認識する。


「あー・・大丈夫だから、本気で来て良いよ」

「と言われても・・・」

「小僧」

「なんですか?」

「儂と組み合え」

「なんで?」


今日一番の拒絶を過分に含めた疑問符を放つ俺など気にも留めず、

立ち上がったおじさんは、俺の正面へと立つ。


「見て居ろ、君程度の攻撃なぞ、この男に当たらん事を証明しよう」

「……は‥‥い」

「…(早くも帰りたくなって来たぜ‥‥笑えね)」

「今日は久々と言う事で‥‥1分で良いか?」

「…了解、ふぅ~……始めましょうか」


1分ルール、おじさんの持ち得る最大の譲歩、動いて良いのは1歩内(60センチ四方)

反撃は相手が避けられるギリギリ、隙が無ければカウンターも無し。

ただし、1分の間に掠りもしなければ、本気で叩きのめしてくる。

前に勝てたのは20秒で3回、40秒で2回、1分で13回、だが、

4年超のブランク有りで勝てる可能性は・・・正直20%以下だろう。


「さあ、初撃から開始としよう」

「・・・(さて、どうするか)」


初撃から始める、と言うのもハンデの一つだ。

おじさんの組手は詰将棋と同じ様に始まり終わる。

ただ、おじさんが詰ませる方で俺が詰まさせる側だが・・

錬度の桁、それを差し引いてどうカウンターに合せるか、

当時はどう2分の1秒の隙を作るかばかり考えていた。

だが、今の俺にその時の肉体は無い。なので、簡単に考えてみた。


スッ


「ソレが答えか、来い」

「・・・」


近距離における常套手段、零距離での正拳だ。


トン・・


「ハッ!!」


普通に考えれば躱せるはずの無い速度での攻撃に

一般人なら目を背けるだろう。だが、今回は相手のレベルが違う。


「淡い」


ガッ、シュビ!


「グッ!?」


単純な話、超近距離で終わるならこれ以上簡単な話は無い。

ソレをしなかった理由も大量に有る。だからと言って、

何の対策も無く通用しない攻撃をする程阿呆なつもりはない。


「ほう」

「ふっ、カッ!」

「まだまだ!」


弾かれた様に宙へ浮かぶおじさんの蹴りの衝撃を仰け反る事で

緩和し、着地点へ攻撃しようと踏込んだ瞬間に俺の頭に手を当て

体をひねり、着地する。


「隙あり!」

「・・・・(此処だ!)」


無防備に伸びきった体へ拳が叩き込まれる瞬間、

残った拳の力を体をひねりながら脚に移動させる。


「・・・惜しかったな」


バシィッ!


「マジかー・・・ゲフッ!」


ジャンプの要領で回転蹴りを放った瞬間、既におじさんは俺の

背後へ移動、そして、その威力は炸裂した。


「・・・ム!?・・・成程、今回は儂の負けか」


この攻防の合計時間は約10秒、苦し紛れに振り抜いた腕が

微かに衣服へ傷を作っていた。


「・・・・だー、また偶然の勝利か!」


4年前もそうだった。攻防として成立する瞬間、

攻撃の最後の瞬間、詰めの一撃、その数手前に奇跡的とすら思える

ラッキーパンチによって勝敗が決する。今回は助かったが、

あまり良い気分では無かった。だが、その考えは直に消え去った。


「フルセットだ、次」

「は?」


フルセット方式、攻撃、防御、回避の3種を1セットとして

それを基本3分間で繰り返す、久時が30秒でやると

下手して骨が逝くから、この練習だけは加減厳守とルールを作成し・・

たんだが、カッとなると一瞬で意識を刈り取られるので、恐怖

量産機として人気(おじさん限定)な練習法だ。


「今回は回避で構わん、続けるぞ小僧」

「…?……了解しました・・って、クッ!」


宣言と同時に放たれた拳をギリギリで受け流し、

距離を取ろうと


「忘れるな、活路は常に「前に在る」・・・正解だ!」


踏込と同時に敢て近づき、放たれる瞬間に側面へ移動

約7秒間の攻防ですら脳が熱でクラクラする。

先読みを逆手に取られる事が多いおじさんと戦う場合、

全てのパターンを(敢て癖を見せているだけだが)記憶し、

瞬時に取捨選択しなければならない。


「クク、今度は5秒後」


縛りの一つ、宣言した時点から攻撃する事と

追撃は1回まで、それ以上は無条件で敗北、に従い

行動を宣言している間に体の可動域を確認する。


「カッ!」

「フッ、ハッ!」


ひたすらに襟を取ろうとするおじさんを見て、

違和感がよぎる。が、


「やはり、ブランクは大きいか」

「クッッ」


上半身に意識が向いた瞬間、一瞬で俺の視界から消えた。


「チッ!」


この方法そのものは使い古されていたのだが、イマイチ

タイミングが良く無い。そう感じ、距離を取ろうと重心がブレた瞬間に


「やはり甘い」

「舐め!」


バネのように加速しながら接近し、掌底が顎へ向かう。

その攻撃を顔を動かして掠らせつつ、攻撃に移ろう


「喝!!」

「!??」


その瞬間、完全に足元がお留守になってしまった。

脚を掛け、大外刈りを掛けて来る。


(防ぎきれないか、しょうがない)


なげられる迄は折込み、同時に足を掛けて

投げ飛ばそうと思考する。だが


「だから甘いと言うのだ!」

「クソがあ!!」


大外から小内に切り替えられた瞬間に対応できず、

体勢が崩れるのを止められ


「破!!!」


ないと分かった瞬間に相手を潰そうと背に体重を掛けた。


「クハハ、やるじゃないか!!!」


心底嬉しそうに笑いながらも当然のように距離を取りつつ、

体勢を整える男の姿に、次の攻撃はヤバイと判断する。


「5秒だ、4,3,2」


息を整えるだけで精一杯、時間が切れてしまう。


「1,0、ハハ!」


迫るおじさんを迎え撃とうと手を伸ばしたが、間違いだった。


「さて、今度は4年前と同程度で攻めてやろう!」

「!?」


言葉と同時に組みつこうと指に掴み掛り、体ごと

指1本のみで投げ飛ばされる、そう思えるほど重心が揺らぐ。


「舐め!」

「遅い!!」


踏ん張ろうと重心を下げた瞬間に投げから体を戻し、

硬直した体の少し上、顎を的確に狙い、蹴りを繰り出す。


「ガッッ!!!」

「悪手!」

「なっ!?」


苦肉の策、頭突きで威力を緩和しようとした俺を見透かしたように

蹴りは頭部へ命中せず、代わりに蹴りの回転を加えた

裏拳が鳩尾へと吸い込まれた。



「・・・・・!!!???」


呼吸が止まる、痛みが全力で警鐘を鳴らす、

激痛が意識を、思考を飲み込もうと暴れ出す。が、


「グッッあああああああああ!?!??!!!???」

「6秒、5.4.3.2・・」

「ぐっ!」


相手はそれにかまけてくれる程甘い者でもない。

30秒程度で床を転げ回る俺の事など知った事かと、

カウントが終わった瞬間に蹴り上げようと近づき、蹴り上げる瞬間に

体を転がして逃げようと


「足りん・・・破!」

「ギッアアア!?」


振り上げた足を踵落としの要領で踏み込みながら

振りおろす。加減されたとはいえ、

過分にダメージを受けた状態で受けて良い物では無い。


「12秒」

「!!?」


過去に3度だけ見た、次で決める合図として使用される

最大秒数だが、鳩尾への打撃が数秒間程度で治る訳も無い。


「ハッ・・・ハッ・・ハッ」

「11、10」


カウント終了時での残り時間は20秒程度、体の調子は・・・

正味60%弱、呼吸器系のダメージが大きすぎる。

今回、活路が存在するとしたら1つのみ


「9,8」


ではそれを実行し得る可能性は


「7」


なにをするにも立ち上がらなければ、全身に力を込め、

立ち上がろうと歯を食いしばる。


「フンッッ!」

「6,5,4」


立ち上がるとより明確に分かる、60%はあまりに早計だったと。

正直、40%に近い。立ち上がるだけで足が震え、ほんの数秒

息を止めるだけで心臓から爆音と激痛が響く。


「3」


今回、勝利する方法自体は実は意外と多い。久時考案の勝負方法なおかげか

反撃が相手を死に至らしめる可能性が有る攻撃や、急所へ故意or過失を問わず

打撃を与えた場合、攻撃する側が受け流しをした場合、

足技による脳へのダメージ、肋骨等、容易く折れる骨への攻撃、

等々、出せる勝利条件の殆どが設定されているのだ。

脳へのダメージ?あれ?なんだろう、さっき避けなければ勝てていた気が


「2」


ま、まあ、やる事は変わらない。


「カッ!」

「ソレが答えか?」


背面へ猛ダッシュ、正直、悪手以外の何物でもないのだが、

数秒間稼げなければ、勝つ勝たない以前に葛木君に教える気力と

ついでに体力が残らなくなる。負けるにしても、最低限の消費でだ。


「まあ、2秒も稼げんのが現実なのだがな?」

「・・カッ!」


少しタメを作り、たった1歩で俺に追いつく。そこまでは予想通り、

では、次の手、奇襲気味に攻撃を当て


「クカカ、流石にその手は食わんぞ若者よ!!」

「ハハ、流石鬼、もうちょっと優しさ・・・ッッ!?」


話す隙など見せてくれる生物だったか、認識がズレてしまって居た。

一瞬で懐へ入り、掌底を腹部へ放とうと手を引く。


(まだ、まだ・・)


一瞬、隙とすら呼べない一瞬に全て賭ける。

恐怖と高揚が入り混じった奇妙な感覚が全身を支配する。


「ハッ!!」

(今だ!!)


スパァアア!!!!


「ム!?」

「ここ「甘いわ」なっ!?」


カウンター、当たるかどうかも分からなかった一撃は、

存外呆気なく決まった。だが、衝撃は後ろに跳んで受け流す・・・

どころか、当たっていたかすら微妙な手ごたえを残して後ろへ跳び、

地面に叩き付けようとした瞬間、足を払われ、

体勢が崩れた瞬間、俺を蹴り上げ地面へ転がり、

着地地点に先回りして、投げ飛ばす。


「嘘・・・・だろうが!!!」


ギリギリで受け身を取り、体勢を立て直そうと


「つまり、こう言った事か」

「チッ」


したタイミングで来ると踏んだが、ズラされた。


「3秒3,2,1」

「フッフッ!」


宙に浮いている間に秒数を数えられると言うのは、思ったより心臓に悪い。

緊張の糸が一気に張りつめ、恐怖に体が強張る。


「0、クッ」

(な、マズッ)


着地した時点で襟を掴まれた、詰・・


「でりゃあ!!」

「ハハハ、良いだろう、今日は譲ってやる!」


取られたものは仕様が無い、取れる手段は3つ、投げられるフリをして

空中で方向転換、攻撃する。だが、コレは現実的では無い。と言うか、

普通にさっきやったばかりなので100%防がれる。

次に近接で一矢報いられるかに賭ける。この方法が妥当だろう。

最後のは問題外だ、投げられた後に下段突きにカウンターを合わせる。

だが、ソレをミスする程拮抗している訳が無い。・・・実質1択か


「フンッ!!」

「ガッ!?」


まあ、それを分からない程戦っていない訳じゃ無いので、

案の定、地面擦れ擦れまで体勢を下げ、そのまま転がし、

下段突きを放とうと構える。が、


「ぐぁ・・・!?」

「クク、終了だ」


最後の1発を放つ前に、1分が経過した。


・・・



「つ、疲れた・・・・」


満身創痍で満場一致なのは仕方が有るまい。にしても、

これだけやって汗1つかいていないのは笑えない。

攻防としては確かに遅い分類では有ったが、十分に汗で額が湿る

程度には動いだはずなのにも拘らずアレなのだから・・・


「本当に還暦(・・)越えか・・・?」

「理解は出来たか、青年?」

「・・は、はい!」

「あ、そう言えば葛木君に技の一つでも教えようとしてたんだった・・・」


最後辺りでそんな考えは完全に消えていた。そうでなければ勝てないし、

実際、最後の攻防は偶然が多過ぎた。次は有るまい。


「じゃ、じゃあゲホ、はじゴホッ、ようが・・ガハ、ゴホ」

「その前に、まずは食事だ」

「じゃあ、ゲホッガホッカヒュー、休んでるから食べて来て・・」


ドサァ・・


話すのが早かったか、倒れ込み、鳩尾の痛みを

少しでも回復させようと呼吸を整える。


「・・・食べるかね?」

「あ、はい、いただきます」


・・・・15分後



「フゥ・・ハァ・・・スゥー、ハァー・・・良し、大分収まって来た」


本気の打撃を受けていたらこんな物では済まなかっただろう、

加減されてもこの差と言う事を嘆けば良いのか・・・どうでもいいや


「さて、俺も何か食いに行こ・・・」


と言うか、塩だけでも欲しい。汗で道着が塗れ、さらに

今日の朝食はミルクと野菜ジュースを1杯ずつだけだった。

塩分が足らん、序でに糖質も


・・・



「そうかそうか、では・・・・来たか」

「はむ、ムグムグ・・・ゴクン、ボリボリ・・」

「次はもうちょい加減してください。で、まだ有りますかね?」

「ああ、今持ってくる。米とみそ汁は勝手によそえ」

「はいはい、今日は・・長ネギとキコンか」


[キコン、大豆とキャベツを合わせたような野菜、食感はキャベツ

 味は豆腐に近く、見た目は完全に大豆、メンチやハンバーグに混ぜると美味い。

 なお、ネーミングは作者のセンスである(つまり、分かるね?)]


「ズルル・・・ゴク、んまい。ハグ・・ムググ」


おじさんの家は自家製味噌を使用している事も有ってか、

妙にまろやかな旨味とすっきりした後味が特徴だ。

コレがご飯に良く合う。


「コップは・・有った、水みずー」

「パクパク、ゴキュッ」


台にコップを置いた瞬間に水が注がれる。


「コクコク、あ゛~・・染みる!」


体に水分が浸透して行き、ひんやりした感覚に

思わず変な声が出た。


「ホレ、沢庵(たくあん)と、豚バラと白菜の鍋風煮だ。食べると良い

 ついでに小松菜の胡麻和えもな」

「へいへい、いただきますよ」


・・・・20分後



「それじゃあ、始めようか」


腹八分程度で抑えてはいるが、正直後10分位は休みたいところだ。

だが、まあ時間が無い。なので、体調が悪くなったら

休む形式が一番・・・ではないだろうけど、手っ取り早いだろう。


「何をすれば?」

「打ち込んでくれば良い、どの程度出来るかを測るだけだから、

 反撃もしない。気兼ねせずに来てね」

「・・・・はい!」


まあ、さっきのを見ていれば少しは気兼ねも無くなろうと言う物だろう。


(とは言ったものの・・・なんだこりゃ?)


殴る以前に拳の握り方すら無茶苦茶だ。


(これは・・・時間が掛かるかもなぁ)

「はぁ・・はぁ・・・」


30秒にも満たない時間で息切れする彼には申し訳ないが、

今回実行しようとしている物が最善なのだろうなぁ。

と、勝手に自己完結して話を進める。


「じゃあ、次は寸止めするから拳の軌道線上から

 出来るだけ避けてみてくれるかな?もちろんだけど、絶対に当てないから」

「は、はい・・ハァ・・ハァ」

「の前に、3分位休憩しようか」


性急だったのは確かだが、それ以上に彼が食べた量は多かった。

短時間とは言え、お腹の中で内容物がかき回される気分が良い筈がないか・・


・・・・4分後


「行くよ?」

「はい!」


反射と言うよりかは、軽くどれだけの期間殴られていたのかの

計測変わりにやろうと言った事では有ったが、その結果は予想より

遥かに異常だった。


(!?)


ピタッ


(なんだこりゃあ・・・)


目を伏せるどころか、ガン見しながら避けやがった。

人間には恐怖が有る、それに例外は無い。生物として生きる以上

損傷の可能性が存在する拳がある程度の速度で近づくと、普通目を瞑る。


(速度の問題か?いや、にしては)


実践派にとって見れば、百見は一触に如かずと言った所か、

考えるよりやるが吉程度の認識で繰り出した拳にすら同じ事を

然も当たり前のようにやってのけてしまうのだから・・・

待てよ?つまり・・・・思ったより根が深いっぽいな。


(まあ、どちらにせよこの体力じゃあ駄目だわな)

「グッ・・・フゥ・・はぁ、はぁ・・」


今回は2分と言った所か、前よりましだが、実戦では無いに等しい。

と言うか、実戦なら地形を頭に叩きこんで白兵戦で殴れるだけ殴り

ガン逃げしつつ、追ってきた連中を1人づつ。が基本か、

この体力ではそれも出来ないが・・・


「うーん・・・取り敢えず、技以前に体力無いから

 ランニングを毎日30分位かな?で行ってみよう。出来る?」

「30分ですか?少ないような・・・」

「無理にやって体壊したらそれこそ本末転倒だからね?

 それに、今の状態だと10分すら厳しいだろうから、

 最低限、走る時のコツでも教えるとしますか・・・あと、

 始めるのは明後日位からね?無いとは思うけど、筋肉痛とか

 体に異常をきたす程やらない事が基本だ」


最低限以上に回避そのものが上手い事が分かったのは収穫だ。

後は体力さえ付けば、そこらの馬鹿には負けないだろう。

思ったより容易に状況を改善できる・・・・待て、待て待て待て、

おかしくないか?自分でも体力の事位は考えるだろう。

それに思い至れない程被害を受けていない可能性はほぼ無い。

つまり・・・・


(だとしたら・・・ああ~・・・面倒だ。こう言う事は

 大体アイツに任せるに限る)


たった一人だけ、金さえ払えば大概の事は受け入れる人間が居る。

だけどなー・・・いやだなぁ・・


陰鬱な気持ちのまま、取り敢えず教えられる事だけ纏めて、

序でに書籍データを一部添付してPCに転送し、取り敢えず

作業を終えた。

うん、書いてて思った。リアルの方がちゃんと戦闘やってる気がする。



ゲーム編・・と言うか、完結すんのかなぁ・・・?

(作者が言う台詞では無いけど、率直に

 思ってしまうのぜ・・(見切り発車は計画的にね!))


根と言うよりか・・・まあ、語られませんし特に特別な意味合いを

含んでいる訳では全く無いので、気にせんといて下さい

(人間の設定は、バックボーンを凝ると思ったよりメンドイ(アホ))

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ