台無し2
1か月ちょいぶり?です(サーセン(適当))
書いて思った事、この作品含めて
投稿されてるほとんどの作品が等しくクソゲーな気がする
(誤魔化しの為に唐突に言ってみただけですはい)
「敵・・・何処の派閥の龍?」
《いや、派閥には属していない。
敵とすらみなされなかった下らぬ者、その残滓とでも思え》
翡翠龍と自己を称した龍の顔に表情は浮かばないが、今の感情を示す様に
腕へと緋色の光が収束されていく。
「翡翠翡翠・・・ああ、クーちゃんのと「その名を呼ぶな!!」・・がッ・!?」
ドチュッ!
《貴様等が、その名を、呼ぶんじゃねえ・・・!》
言葉とは違い、悲しい程哀悼のこもった声が少女の顔を曇らせる。
自分の腹を貫かれ、明らかな殺意を向けられている状況でだ。
《死ね》
キュィィィィィィイイイイ!!!
腕に有った光はいつの間にか胸部へと移り、異常な光源で世界を覆う。
ズダアアアアアアアアアア!!!!
「ヤベっっ・・・」
「間に合わっ!?」
冒険者の何人かが対処しようと動くが、もう遅い。腕から解き放たれた
エネルギーは、有象無象の区別なく、世界を白く染め上げた。
「・・・・ケッ」
極大の威力を込めた一撃によって感覚が消失した。死と言う言葉を
感覚として感じていると思える程何も感じない、それほどの
光の奔流は、時間が経過するして行く内に違和感を覚えた。
感覚が戻って行くのだ。そして数秒後、その眼に映ったのは、
「・・・・」
《恨み続けて死ね‥‥‥(ボソ》
半身が焼失し、心臓を貫かれた女の姿と、その女を見据える龍の姿だった。
・・・・
さてさて、ちょいと問題だ。先程まで自分達を助けてくれた、
そんな女を目の前で殺された。普通のプレイヤーならどうする?
あくまで、あくまで一般的な絵面として巨大な龍とその腕に貫かれる
女という構図は、どんな感情を呼び起こすだろうか?そして
もしも、ログインしたばかりのプレイヤーがその光景を見た場合
どんな行動を取るだろうか?
「何・・を・・?」
「ふざけんな!!」
あくまで少数の、だが、確実な悪意が龍へと向けられた。
ソレに対する反応は。
《ム・・・またか、・・・起きろ》
当然のように突っ伏す低レベルプレイヤー達をまた起さないといけないと言った、
少し気の抜けた発言だった。
「カッ・・・・!?」
たり前の事だが、第8Waveまで来る事が出来ない程時間に制約された人間が、
無理繰りとは言えレベリングを格上と行ったレンよりも上のレベルな筈が無い。
そんなか弱い生物があの龍の領域へ侵入すると言う事は、
「ぐっ!?」
「ギッ!?」
「な・・・」
プツン・・・・・ビクッ!!
擬音でもなりそうな、糸の切れた人形劇か、弾丸を受け即死した時の
人間の様に、走った時の速度を残し命が一定範囲に達した時点で消えてゆき、
レンの時よろしく浅い睡眠から起きた時の様にビクンと体を揺らしながら
起されていた。
《・・・?・・ああ、成程・・・・・ア゛?》
倒れ伏した屍を見た龍の顔には疑問符が張り付き、何かを考えたのと
ほぼ同時に結論に達した様で、恨みがましく空へ視線を向けた。
だが、その先に居た者を見たのは完全に偶然だったのだろう。
《魔法陣か?》
「「「!?!??」」」
気付けない筈は無いのに、その巨大な魔法陣は街全体を囲んでいた。
「まさか・・・!?」
このクエストの名前は何だったか、場違いかもしれないが
プレイヤーの何人かはそんな事を唐突に考えていた。そして、
ソレを思い浮かべた事は間違いと言う訳でも無かったようだ。
《永劫召喚獣、珍しい物を持ってくる》
永劫召喚、クエストの主目的であった男が名乗った名が、
ここで登場するとは、誰も思っていなかった。衝撃を受けた
プレイヤーに代わって、冒険者の1人が呟いた。
「永劫・・・召・・喚獣?」
街を包み込む召喚術によって何が召喚されるか予想出来る者は
いない。固唾を呑んで見守る中、その影は空から降りて来た。
「・・・メガネ、ありがとう」
この場に居ない人間が反応する言葉が空気をを空しく響かせ、その姿を現した。
「・・・誰だ・・?」
老人、両目に傷を負い、眼窩は空洞になり、目深なローブが
血で染まって行く、満身創痍と言う言葉が完全に当て嵌まる男が
苦しむ様子も無く空に立っていた。
「初めまして・・・・でもないか、彌勒虎彦こと
永劫召喚者って不名誉な称号を得ている人間の成れの果てだ」
あっけらかんと言う老人に、殺意を込めた視線が送られる。
名を名乗らなくても分かる。この男が声の主だったのだと。
《みろく・・・はて、聞いた事が有る様な?》
「気にしないでよ、今は昔貰った名前を使ってるんだ。便宜上、
必要な時に使ってるから名乗ったけどね」
「お前が、げ「元凶で間違いないかな」・・・なら話す事はないかぁ・・」
戦況の中でこの男がやりたい事はも無い筈、にも拘らず居る。と言う事は、
「ぶっ殺す!」
「待て!」
最早プレイヤーの言葉など届かない。先走る4人の内の1人が飛び上り、
剣を向ける。
「悪手だね、<ブレード・クレーター>」
「な!?」
呟く言葉によって、何もない空間に刃が飛び交い、男の胸部へ不規則に向かう。
「おッ・・チッ・・・!?」
ガキイィ・・
間一髪懐へ忍ばせた小太刀で受ける。だが、浮いた人間の重量が
止まった瞬間、重力と共に落下してゆく。そして
「頑張って〈重力付与〉」
「お、おおおおおおおお!!!?」
飛び上った時の3倍速で男が地上に落下する。もし何の対処もしなければ
確実に死亡するだろう。そう思える程の加速だ。
「阿呆が<風の抱擁>」
落下して行く男を、残る3人の内の1人が見かねて助け舟を出す。
ブワッ・・
「す、すまねえ・・」
ズシ・・・
「重・・・」
「んな事より、今更何しにきやがった?」
実際、召喚するものが何かと言うのが良く分からない。思い思いに考えを巡らせる。
が、その思考は老人の一言で解決した。
「いやぁ、馬鹿兄が裏で手を引いてたのがムカついたから、10年後に
芽吹きそうな芽を摘ませて、悪役らしく戦おうかなあってさ」
この言葉も、またこの場では意味が無い。何の為に、は、
かなり重要だ。だが、その言葉の意味を知る者は存在しなかった。
《フム、兆に1つの勝ち目すら無くとも、か?》
知らずに戦おうとする者達を置いて、龍は牙を見せ、
戦うなら私が殺す。と、暗に断じた。
「アハハッ、言い切るじゃないかドラゴン!」
・・・バキッ
《間違えるなよ猿、不遜であるのが龍なのではない。
不遜であるから龍なのだ。もう一度問おう、勝ち目がなくとも戦うか?》
鱗の一つがひび割れる。だが、気に留める様子も無く、その化物は問う。
戦う覚悟はどれだけあるか、と。
「フフ、舐めるなよ蜥蜴が!」
スパアアアン・・・
《ククク、良い覚悟だ。遊んでやろう!》
あくまで不遜に、対峙する人間もそうであろうとした。
「その余裕、無くしてあげるよ<空間移動><不死化>」
両者の目には相手しか映らず、空へと飛翔し、豆粒程の
大きさに見える高度へと到達していた。
・・・・Side???
「・・・おかしい」
「何が?」
後から来た4人の内の一人は、戦闘によって気を取られた他の人間とは、
全く別の場所を見て言い。それに対しての疑問に答える。
「あの魔法陣、あんなに歪んでたか?」
指差すのははるか上空、崩れゆく魔法陣を眺め、もう一人が
結論付けた。
「ん~‥‥にゃるほど、もう完成して発動したのか」
二つの影が宙を舞い、衝突しようと加速する中、遅れて気付いた
一部のプレイヤーは、魔法陣の光がいつの間にか消えて行っている事を
冒険者へ伝え、それを聞いた冒険者が結論付けた。もう完成していたのだと。
《不死では殺せんぞ若造!》
遊び相手が居なくなるのを惜しんでの発言、そこにさしたる意味は無く、
戦いに臨む姿を嘲笑する様でも有った。
「この歳になって子ども扱いされたのは2度目だよ、それに・・」
ヒュウウゥゥゥ・・・・ドスッ!!!
「殺せないって言うのも間違いだね」
言い切る男には恐怖を感じない。万が一、億が一すら負けぬ状況で、
尚快活に笑う男の表情を見て、一瞬周囲を確認した龍のセンサーに、
1つの反応が灯った。が、
ガッ!!
《ア”ア”!?何者だ!!》
一発、人間で言えば肩がぶつかった時にも満たない生命力の減少だが、確かな
ダメージを受けた龍は、初めて素の表情のまま、怒りの感情を抱いた。
・・・・Side???
勝ち目のない戦いに挑む彼に、私は質問する事にした。
「人間、勝てる見込みは如何程?」
いつの間にか現れた影は殺気を受けても気に留めず、龍を通した
向こう側に居る男に質問した。
「うーん、0かな」
でしょうね、とは言わない。封印の為だけにこんな事をしてしまった時点で
嘲笑う必要も、同情する気もうせたのだから、だから、
「・・・犠牲ご苦労」
共に戦うと今決めた。
《誰だと・・・クカカ、成程な。だが、今度死ねば次は無かろう》
フードで体を隠していた女の布から顔が出る。それは、先程殺した筈の、
少女だった。
「何でクロガネの名を言った時に殺されたかは知らないけど、
さっきよりは強いよ?」
少女・・・リムは宣言する。さっきまでの残りかすとは違う。正式に召喚された
時点で、さっきとは桁外れの能力になっていると。
《それも一興、かかってこい!》
受けた攻撃にほぼダメージを感じていない化物は、快活に
だが、嘲る様に口元を歪ませた。
・・・・
《最後のは、良い攻撃だったな》
そんな・・・・。
「圧倒的すぎる・・・」
何も無かった、攻撃も、防御も、近づくだけ回避すらせず、ただ近づき
腕を振りかざす。それだけで老人は吹き飛び、リムの表情が曇った。
「さい‥‥ご、じゃ…無いって‥ガフッ」
絞り出す様に発する声に先程までの余裕は無く、姿勢を戻そうともがく。
だが、それはもう無理だった。左足が動かないのだ。
《ほう、生きているのか…》
「ダメージが大きすぎて・・・ガハッ、次受けたら
確実に死ぬ位のものでしかないけどね・・(・・・)」
血を吐きながらそう話す男の目に現実を悲観する様子は無く、
事実を淡々と述べ続ける。何かに注意を向けて欲しく無いかの様に
《小賢しい》
ブンッ・・・ドカッ!
「チッ」
トラの攻撃に合わせる形で私が攻撃しても、顔色一つ変えずに
戦況をひっくり返してしまう。これでは打つ出が・・・。
「正攻法じゃ無理だったかー」
リムが肉体を変化させ、龍のソレに変わった腕が紫色に光り、龍の背を
捉えようと加速し、それに合わせて虎彦が魔法を使用してどうにかダメージを
与えようとしたが、完全に見切られ、側面から殴り飛ばさた。
《阿呆、こんなもので殺せると驕る程浅慮なら事ここに至るまで
気づけぬわけも有るまい。まだあるだろう、全部出せ》
不可視になった筈の攻撃を実行した瞬間に弾き、完全に封殺した龍に
苦々しく舌打ちをする猫とは打って変わり、虎彦は笑う。
「いやいや、悪役らしい手を使うくらいしか残ってないから
これでも落ち込んでるんだよ?」
《・・・クク、コレが狙いか》
何かに気付いたように目を細める龍の肉体から翡翠の光が放出された瞬間、
「グッ・・・!?」
同時にリムの体が膨れ上がり、魔力が空中へ拡散する。
「きっと止めると思うから、ここでお別れだ。さようなら
救えなくてごめんね」
寂しそうに別れを告げた老人の目に映る生物は、まだ終わってない。
まだ・・・・まだ!!と、悔しさに涙し続け、後ろからの行動に
反応出来なかった。
「待っ・・・!」
「先に行ってるよ、出来るなら、まだまだ来ないでね?」
ビシュン!
言い切る前に放出された魔力が女の肉体を分解し
分解された肉体から光が飛び出し、ある方向へ向かった。
《良いのか?》
人間らしく無い行動を見て、龍はある男を思い出していた。
他がために戦うにも拘らず、戦いの中でしか生きられぬ悲しき男を。
口から出てしまった。心配など、龍の行うべき行動では無いのに、だ。
「時間が無いからね、僕の後継にでも引き継いで貰うとするさ」
駄目だ、まだ私は居る!魂の一部が元の場所に戻るのを否定し、空中を
停滞しているが、その声は彼には届かない。もう終わったのだと、
達観した少年の顔を私は・・・・・。
《・・・・・・まあ良い、此処がお前の死に場所となる》
いつでも分身体を送ることが出来る位に条件は緩くなっている。でも、彼は
それを望まない。散り行く姿を見せたいとは思わないだろうから。
「分かってるよ、そんな事は<不屈><魔力収束>広域殲滅魔法<精霊の焔>」
《・・・・・嗚呼、契約に従うとしようか》
封印の強化と条件の緩和の為だけに生きた少年の一生を思い、龍はため息を吐く。
幾億幾兆の命を救おうと、その事を知る者は居ない。何人の善人を救おうと、
何千もの罪なき命を奪う者達によって上書きされてしまう哀れな傀儡よ、と。
「・・・ありがとう」
意識の薄れ行くリムは、老人と龍の間で交わされた言葉に涙し、風に消えた。
・・・・Sideプレイヤー
「なに・・が?」
「あのドラゴンが何かやったわけじゃなさそうだが・・歯がゆい!」
下で見ている事しか出来ないプレイヤーは、固唾を呑んで
見守る者も居れば狩りに戻る者から様々で、黒装束が吹き飛んだ後
老人から出る熱量が、決着を予感させる。そんな状況に在っても、
戦う事すら出来ない事が分かり切っていても、戦えない事に不満を持っていた。
そんな時、
《フム、プレイヤー諸君、ありったけの魔力で魔法を撃ってくれんか?》
「!?」
龍が話しかけ・・・何かを願い出た。異常事態なのは言うまでも無く、
4人すら眉を顰め、次の瞬間に首を傾げる始末だ。
「コレ、俺等要るか?」
《いやはや、想定の魔力を超えていたまでの事、龍は危険を犯さぬ。
万が一の可能性を無くす手段として、魔力が必要と言うだけの事よ》
キッパリと、必要っちゃあ必要だけど無くても良いと断言された。
課金者は憤り、またやる気が激減してるプレイヤーの数が一気に
増えた気すらした。
「んじゃあやりませう」
「うーん・・・今来たし流れも読めないからなぁ・・良いんでないの」
「皆、なんか楽しそうだし、やろうよ!!」
が、逆に新鮮に感じる者が出て来たようで、なんとか
モチベーションを保たせつつ、魔法を放つ。
「どうせだし、魔力が多く使えて皆も行使できる・・・<魔法弾>を
空に向かって放ってみようよ!」
「アレ、LV.30超えると花火みたいに爆発できるんだよね。威力ゴミはだけど」
修学旅行で舞い上がる学生の様なプレイヤー達の声、声、声、耳が
痛くなる喧騒の中、取り敢えずの方針が確定した。
「何でも良いから早よ、仕事つまってんだよこれから!」
「ほんじゃま、やりますか」
全員が空を見上げ、手をかざす。たった一つの魔法を放つために。
「「「「「「<魔法弾>」」」」」」
残存プレイヤー8241人、四方角に居るプレイヤー全員が空へ放つ魔法は、
杖のエフェクトによって様々な色を映し出し、空を登り、弾ける瞬間
《手向けだ、受け取れ<神々の咆哮>》
空に花を描く事無く、粉々になった魔力ごと、咆哮によって
弾き飛ばされる。他ならぬ虎彦の元へと。
「ばい・・・・・・」
ドス、ドドドドスッッ・・・
放たれた魔法は簡単に熱の球体を貫き、虎彦の肉体を
その肉片の一つすら残さず破壊した。
《フム・・・・終了じゃ》
感慨深く告げられた言葉に警戒の色は無く、その声を聴いて
プレイヤー達が一斉にログアウトした。
「疲れた、<ログアウト>」
そして、幾人かのプレヤーがそろそろ本気で緊張感を保つ限界を超えた。
レンもその一人であり、ログアウトしてもう一度風呂に入った後、
そのまま眠りに着いた。
結果、克己が疲れて眠りーの→会社行きーの→終わりーの→報酬受け取りーの
(敢て言おう、これだけで死ぬほど長くなりそうだから割愛(色々有るんですよ?
文字数が一定以上になると何故か全く進まなくなる=話数掛かるんで
飛ばしますけど))




